12:偽威議員 サチと武蔵
12:サチと武蔵
「家裁送りは必至の状況だった。
先生と8人の生徒が見ていた。
あなたがナイフを持ってなぞっていた、って」
「信じていただけないでしょうが、違います!
何もやっていないのです。
俺も大和も。
彼等がぐるになってでっち上げたのです」
「サチは主人に頼んでいたわ。
あなた達は、、ごめんなさい、、
評判がいい方ではなかった。
誰もが先生と穣二さん達の言っていることを信じた。
主人も私も、」
「何もやっていないのだけは信じてください」
「主人は先生に会って確認したわ。
ナイフの刃を出してなぞっては、、と主人が言った」
「ナイフの刃出してなぞった、、!
嘘です!
丸っきりの嘘です。
ひどいことを」
「主人は弁護士にも相談した。
あなた達には不利な状況で何も出来なかったの。
私達とサチの間はおかしくなったわ。
ごめんなさいね。
サチがあなた達を弁護するので叱った。
もう自分でやるから頼まない、、ってひどく怒ったわ。
あなた達が日本を出た後、聞いたの。
なぜ先生は訴えを取り下げの?
サチ、小安代議士よ、、って言った」
「サチが、、小安に、、頼んだのですか、
結婚は、、俺達のために、、、、」
「サチ、困ってるようだな。
武蔵、刑事事件になる」
「武蔵も大和も何もやってないのになぜあなた達は陥れようとしているの」
「見たんだよ、サチ。
武蔵がなぞっているのを。
先生、大声上げて助けを呼んでいた。
間一髪だったんだ。
俺達、皆見たんだよ」
「嘘よ!
彼は短気だけど、そんなことをやれる人ではないわ。
なぜ本当のことを言ってくれないの?
彼らが嫌いだから?
武蔵の祖先が朝鮮系だからなの、大和の肌が黒いからなの。
ただ、それだけの理由でこんなことやっているの?」
「違う。
嫌ってなんかいない。
それは、、喧嘩はしてるさ。
あいつら生意気で番町面しているからだ。友達は何度も撲られているし、
先祖だの肌の黒いのなんて関係ない」
「本当のことを言ってよ、お願い!
助けて!
お願い!
あなたの言うこと皆聞くのでしょう?
穣二、お願いよ!
二人を助けて!」
「親父に頼んでみてもいい」
「本当!」
「条件がある」
「条件?」
「武蔵と別れろ。
俺と一緒になろう。
そうしたら考える」
「あなた、どういうつもり?」
「どうもこうもない。
武蔵と金輪際付き合わない。
俺と一緒になる、と約束したら親父に頼んでやってもいい。
無罪放免は保障できないが、、先生に嘘を言ってくれるように頼んでもらう」
「あなたが居なくなって、サチ、ひどく変ったわ。
穣二さんと付き合い始めた。
楽しそうではなかった。
別れた後、サチに連絡したの?」
「いえ、、」
「そう」
「彼と付き合っていたけど、あなたのことが忘れられなかったようよ。
体調が悪くて寝込んでいる時、寝言であなたの名前を何度か聞いた」
「、、、、」
「サチから連絡はなかったの?」
「ありませんでした」
母親が財布から小さな紙切れを取り出した。
「この番号、もしかして、、赤城君の?
408−986−1666」
「、、、、サンタクララの部屋のです」
「サチの財布に入っていた」
「、、、、、」
「結婚前、サチの部屋を掃除すると、壁に掛けてあった、
その月のカレンダーの後ろの右隅に電話番号が書いてあった。
毎月、おなじ番号。
今でも覚えている。
415−772−3324」
「、、、、、、、、」
「これも赤城君の、、」
「、、、、、はい、、サンフランシスコの、、
日本出てそこに」
「そう、、、サチはあなたに連絡したかったのね、、、」
やっぱりサチだったんだ、、、、
無言の電話は、、、
「家裁送りは必至の状況だった。
先生と8人の生徒が見ていた。
あなたがナイフを持ってなぞっていた、って」
「信じていただけないでしょうが、違います!
何もやっていないのです。
俺も大和も。
彼等がぐるになってでっち上げたのです」
「サチは主人に頼んでいたわ。
あなた達は、、ごめんなさい、、
評判がいい方ではなかった。
誰もが先生と穣二さん達の言っていることを信じた。
主人も私も、」
「何もやっていないのだけは信じてください」
「主人は先生に会って確認したわ。
ナイフの刃を出してなぞっては、、と主人が言った」
「ナイフの刃出してなぞった、、!
嘘です!
丸っきりの嘘です。
ひどいことを」
「主人は弁護士にも相談した。
あなた達には不利な状況で何も出来なかったの。
私達とサチの間はおかしくなったわ。
ごめんなさいね。
サチがあなた達を弁護するので叱った。
もう自分でやるから頼まない、、ってひどく怒ったわ。
あなた達が日本を出た後、聞いたの。
なぜ先生は訴えを取り下げの?
サチ、小安代議士よ、、って言った」
「サチが、、小安に、、頼んだのですか、
結婚は、、俺達のために、、、、」
「サチ、困ってるようだな。
武蔵、刑事事件になる」
「武蔵も大和も何もやってないのになぜあなた達は陥れようとしているの」
「見たんだよ、サチ。
武蔵がなぞっているのを。
先生、大声上げて助けを呼んでいた。
間一髪だったんだ。
俺達、皆見たんだよ」
「嘘よ!
彼は短気だけど、そんなことをやれる人ではないわ。
なぜ本当のことを言ってくれないの?
彼らが嫌いだから?
武蔵の祖先が朝鮮系だからなの、大和の肌が黒いからなの。
ただ、それだけの理由でこんなことやっているの?」
「違う。
嫌ってなんかいない。
それは、、喧嘩はしてるさ。
あいつら生意気で番町面しているからだ。友達は何度も撲られているし、
先祖だの肌の黒いのなんて関係ない」
「本当のことを言ってよ、お願い!
助けて!
お願い!
あなたの言うこと皆聞くのでしょう?
穣二、お願いよ!
二人を助けて!」
「親父に頼んでみてもいい」
「本当!」
「条件がある」
「条件?」
「武蔵と別れろ。
俺と一緒になろう。
そうしたら考える」
「あなた、どういうつもり?」
「どうもこうもない。
武蔵と金輪際付き合わない。
俺と一緒になる、と約束したら親父に頼んでやってもいい。
無罪放免は保障できないが、、先生に嘘を言ってくれるように頼んでもらう」
「あなたが居なくなって、サチ、ひどく変ったわ。
穣二さんと付き合い始めた。
楽しそうではなかった。
別れた後、サチに連絡したの?」
「いえ、、」
「そう」
「彼と付き合っていたけど、あなたのことが忘れられなかったようよ。
体調が悪くて寝込んでいる時、寝言であなたの名前を何度か聞いた」
「、、、、」
「サチから連絡はなかったの?」
「ありませんでした」
母親が財布から小さな紙切れを取り出した。
「この番号、もしかして、、赤城君の?
408−986−1666」
「、、、、サンタクララの部屋のです」
「サチの財布に入っていた」
「、、、、、」
「結婚前、サチの部屋を掃除すると、壁に掛けてあった、
その月のカレンダーの後ろの右隅に電話番号が書いてあった。
毎月、おなじ番号。
今でも覚えている。
415−772−3324」
「、、、、、、、、」
「これも赤城君の、、」
「、、、、、はい、、サンフランシスコの、、
日本出てそこに」
「そう、、、サチはあなたに連絡したかったのね、、、」
やっぱりサチだったんだ、、、、
無言の電話は、、、
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