地味変 と 参るすでぶす. angelこのエントリをはてなブックマークに登録

ウッドストックで、コンサート最後に出てきた.
午前0時の予定が9時間遅れてしまった.
既に客の大半は去っていた.
残っていた、疲れはてた若者がジミーを野次っている.
「Well, why don't you all go home,if you don't want to listen to this , I'm just trying to find something here」
「聴きたくなかったら家に帰れよ。俺は、ここで探 してるもんがあんだ」
Star Spangled Bannerが、行く末を暗示した戦場に響いた.
ぼろぼろの寝袋、段ボール、新聞、空缶、シャツ、服、靴、木片、ゴミ、壊れた椅子、ずたずたに裂かれたテント、、泥、反吐にまみれたがらくたの海に向かって、、、、、ジミーは弾いた.




地味変と参るす


angel

エンジェルが見つけてくれた
お月さんと深海の精霊は恋をしてたの  つづきはあしたね
翼をひろげた  飛んでいく  飛んでいく  かなたに
あしたは行くよ いっしょに  

エンジェルは来てくれた 
やっと  会えた、ね  さあ  行こう  
羽 やわらかいんだね  うん よくがんばったね  
もう  もう  はなれない

      地味変




ジ: 地味変とりっくす、 どちらかというと日本南部弁
マ: 参るす・でーぶす  いい加減日本弁 


一.

ジ:  こんなとこで参るすに会うってさ。久しぶりだ!

マ:  おめー、ここさ、何年だ?

ジ:  70年に出たけん、こかれこれ37,8年になるとよ。参るすは?

マ:  まだ17年ぐらいじゃねぇか?それにしても、おめー、とんだ変わりようだな。スキンヘッドとはよ?

ジ:  育毛剤ないけんね。アフロは無理たい。

マ:  会ったことなきゃあ、本当に地味変か?わかんねぇべ。いや、、、、、スキンヘッドになっちょるとわな。おめー、俺がやりたかったの知ってんべ?

ジ:  参るす、何、言っちょるの?これじゃないとよ。(ゲイの振りをする)

マ:  馬鹿、ミュウジック。連絡してみっかーなんて思ってる内によ、おめー死んじまったんだ。

ジ:  おー、そうね。ばちが当たったとよ。

マ:  ばち?

ジ:  ギター火つけたり、床にぶちまけたりした、ばちたい。ギターの神さんが、もうこらえ切れんて。マリナーズのイチロー見習えばよかった。

マ;  誰だ?

ジ:  イチローも知らんと?

マ:  知らねぇな、チロー?そんな奴。

ジ:  イチロー知らんとーね?

マ:  しついこいな。知らねーぇで悪いのか?そうか、おめーはシアトルの出か?

ジ:  そうたい。
2001年から大リーグたい。
去年は城島が来たとよ。
ソフトバンクにおったたい。
入団したときは下手たい。
今は超一流たい。城島も努力したたい。
イチロー天才いわれとるばってん努力があったからたい。
努力したから天才たい。
(うなされたように話す)わんちゃんが監督、になって、、、、

マ:  うるせえー!!
わんちゃん、じょうちゃん、チローちゃん!
何なんだ、おめーえは!
何であの世の最近のこと知ってんだよ!
70年じゃあねぇのか、こっちに来たのは。

ジ:  NHK・BSの“大リーグ体感中感さあ大感!”のサークルに入っとけんね。最近、ここに来た人たちが教えてくれると。

マ: “大リーグ退官退官ああ退官”、、
、、響きが浄土宗か真宗だな?
え、、泣かせるじゃないの。
ギターの神さんも団塊世代の仲間入りか。
この姿、餓鬼どもが泣くな。
今もおめーのは売れてるよな。(ちょっと、寂しそうに)

ジ: 知っちょる。みんな、みんな、嘘たい。
CD勝手に作られとる。
それが一番頭にくるたい。
もう自分の音じゃないたい。
ギター壊したばちたい。
も少し、可愛がっとればよかったとよ。

マ:  おめーがあんなにテープ残したからだ。
金がなる木ににゃゴキブリが集まるっぺ。
スタジオはスタジオだぞ。
スタジオ、楽器にしたらいかんがよ。
だが、立派な音出したな。
Fenderストラットキャスターな、おめーが使ったんで すげー人気だ。
60、70の婆さん、爺さんがよ。
最近、また目覚めてバンド組み出してるって噂だ。
これまた50年、60年のストラット持ってんだよな。
ビンテージってのを。
孫が曾孫がそれ狙って殺し合いよ、、、、、、
ってのは推測だ。Fender怒ったか?」

ジ:  そうたい。
ひどく怒っとった。
イチローのように大事に扱えばよかったと後悔しとるとよ。

マ:  おめーのお陰であの会社生き延びた。
ギターの神様のおめーがストラットキャスター使わなかったら倒産してる。
餓鬼共のヒーロだからよ。
後悔なんかすんな。
壊そうが知ったことか。
音出りゃ御の字よ。
俺も壊したかった。  

ジ:  トランペット?

マ:  おめーギターやってて良かったな。
様になんなえ、、、
ペット床にたたきつけてもな。わからんべ?

ジ:  はい。

マ:  一回投げたんよ。
みっともねぇんだな、それが。
鉄パイプなんで投げんのさ、、って目でにらまれた。
おめーと違って軽いんでな、ころころころがりやがって婆さんの顔にごつんよ。

ジ:  火はつかんとよね?

マ:  おめー馬鹿にしてんのか?

ジ:  なんで!参るす、誰があんたを馬鹿にできるね。しとらんよ。

マ:  何でギター壊したり火つけて燃した?
(地味変 股間の辺りで手の平を2度上に上げる)

マ:  何だ、それ?

ジ:  たまー、たまーですたい。

マ:  そんなしまりのねえしぐさすんじゃね!
ギターの神様がよ。餓鬼がそんな社会的な行為を見たら悲しむべや。
たまたま、?、、
馬鹿、そんないい加減でいいのか?

ジ:  演奏中に蝿がネックんとこにとまったんよ。

マ:  何!

ジ:  怒らんといてーな。参るす。

マ:  理解できねぇんだよな。こんにちは、地味―ちゃん、って蝿が言いたか?

ジ:  さすが、参るす、よく知っとるね。

マ:  何が、さすがだ。

ジ:  ゴールドの蝿たい。俺見てにやにや笑っとるんよ。

マ:  ゴールドの蝿ってのはどんなんだ!にやにや笑ってた!だと!

ジ:  ゴールドはゴールドさ。ゴージャスなゴールドの蝿さ。

マ:  蝿にゴージャスのがいるのか?

ジ:  ほんとに、参るす、怒ったらいかんよ。聞かれたから話てんじゃん。

マ:  なんだ、こんな大事な話のときに駄洒落言ったな。理解できるように言ってくれよな。おめーほどぶっ飛んでねぇからよ。


ジ:  参るすに“ぶっ飛んでるなんて”なんかうれしいな。

マ:  けっして褒めてねぇんだけどな。

ジ:  参るす、年取った?

マ:  なんだそれ!年取った、ってのは。
俺に聞いてんのか、それともなんだ、おめーが勝手に俺が歳食ったと判断したのか。
どっちだ?

ジ:  参るす。あの世でそんなこと話すのよそうよ。

マ:  何があの世だ?俺たちは今この世にいるんだろうが。

ジ:  そう?

マ:  だろうが。生きてようが死んでようが今いるとこがこの世だっぺ。

ジ:  参るすがそう言うならそうでいいよ。

マ:  それでいい、、?そんな社会的な言葉どこで覚えた。おめーは社会に妥協してなかったんであんな爆音出したんだろうが。
おめーの音はこの地球上の生物全てがよってたかっても出せなかったんだぞ。
どういうことか分かるか?

ジ:  いんね。

マ:  いんね!
いんね、とはなんだ!
因縁つけよってのか?

ジ:  違うよ!信州弁、、。

マ:  信州弁だと、、こんなときに九州から移動しやがって。

ジ:  “大リーグ体感中感さあ大感”に信州人がおってさ。違う、の意味たい。

マ:  信州、、、、言葉に独り旅させるな。
いいか、よく聞けよ。
おめーの音は全地球分の1だぞ。
当時は40億人分の1だぞ。
ジャンボ宝くじだと、1等が1000万の1の確率、、、、
400人分?、、、400億の価値があるってことだ。
わかるか。  

ジ:  ジャンボ宝くじ、、、さっぱり。

マ:  今のおめーは誰にでも妥協すんのか?

ジ:  ごめん、参るーす。

マ:  簡単に謝るな。おめーのあの反社会的な純粋な精神はこの世で消えちまったのか。

ジ:  歳食ったもんね。もうアフロヘアもできんしね。 

マ:  もういい、話続けろ。

ジ:  何の話だったかね?

マ:  忘れた?

ジ:  なんだったかね?参るす。

マ:  ゴキブリだろうが。

ジ:  おーそうそう、ゴキブたい。
  
   

二.    

地味変、しばらく思案している。

ジ:  参るす、思い出せんとよ。

マ:  なんだ!自分の話忘れてどうすんだよ。

ジ:  許してつかぁさいや。何だったかね。なんか聞いたんよね?

マ:  世話か焼けるな、なんでギター壊したのか聞いたらゴキブリがほいほいだ。

ジ:  ゴキブリ?

マ:  ここまで話しても記憶にないのか?

ジ:  なかとよね。

マ:  なかとよねー、だと。そんな傍観者の態度でいいのか?馬鹿なこと言ったのも覚えてねぇな?

ジ:  馬鹿?

マ:  、、銀色、金色だ!
金色のごきぶりが
、、、ゴージャスだ!
金色でゴージャスなゴキブリ、、のことだ。
これで分かっただろう?

ジ:  金色のゴージャスなゴキブリ!参るす、ゴキブリって言ったとね?

マ:  言ったとね!だと!言ったんよ、

ジ:  はーー!参るす、ゴキブリじゃないよ。蝿だよ。蝿!

マ:  おめーは都合悪くなりゃ話を簡単に変えるのか。

ジ:  ゴキブリ、言ったかね。記憶がなかとよ。蝿って言ったつもりだったけど間違っとったらごめん。

マ:  謝ってこの場を逃げようってのか!
あの世じゃ、おめーはギターの神様だ。
責任持て。
おめーにあこがれてこの世に来るやつらに申し訳ねぇだろう。

ジ:  そうですたい。 

マ:  アフロ髪がないと、みんな拍子抜けするな。で、続きは?

ジ:  にやにや笑って俺見て手をなめちょるのよ。
まぶしかったさ。
いきなり言ったさ“も少しまともな音出ねぇのか?”
びっくりだまげたさ。
蝿が話したんさ!

マ:  ついてけねぇ。
話がわかんねんだ。
蝿がおめーに声かけた。
それだけで、たいした蝿だ。
それから歌い出したか?

ジ:  参るす、これ誰にも話しとらんとよ。
話せんよ、ドラッグに、溺れちょる、溺れちょる、って見られとったけん。
死んだときもそうたい、ドラッグで死んだ、書いとるんよ。
みんな、嘘でいい加減たい。
運悪く喉詰まらせただけたい。
参るすだけは理解してくれる、って思ってたんさ。

マ:  そうか。
悪かった。
おめーはあまりにあの世の、しきたり、人間と違ったかんな。素面がラリって見えちゃあ、あの世じゃ生きてけねぇ。

ジ:  その蝿、生意気かとよ。
手なめた後、足なめながら言ったんよ。
“あんた、糞みたいな音に満足しとんの?”

マ:  ひれ伏してえ、崇みたくなるような立派な蝿だな。

ジ:  そうたい!
ちやほやされて、もう有頂天だったけんね。
自分を見失っとったんよ。
頭にきて叩いたさ。
ギターのケツに飛んだ。
ネック握って床に投げつけたさ。
蝿様、不死身たい。
まだケツに座っとる。

マ:  おめー目がいいな。

ジ:  見えるさ!
ぎらぎら輝いとんよ。
おったまげたさ!
そいで火をつけたさ。
すげーいい音が出たさ、
それからさ、病みつきになったんは、、、
あん時の音がベストたい。

マ:  その蝿様は?

ジ:  逃げないんさ。
燃えてったさ。
悲しかあーーー顔しとった、、、(語尾上がる)

マ:  蝿様は命かけておめーの腐った精神を直したんだ。 

ジ:  祭り上げられるのはもううんざりたい。  
その蝿様にそのあと遇ったんよ。

マ:  死んだんだべ?

ジ:  その蝿様さ、ここに連れてきてくれたんわ。

マ:  おめーは、もち食べ過ぎたんだろう?


angel

Angel came down from heaven yesterday. She stayed with me just long enough to rescue me.
And she told me a story yesterday, about the sweet love between the moon and the deep blue sea.

And then she spread her wings high over me. She said she’s gonna come back tomorrow.
And I said ‘fly on my sweet angel, fly on through the sky, fly on my sweet angel, tomorrow I’m gonna be by your side.

Sure enough this morning came unto me. Silver swings silhouetted against the child’s sunrise.
And my angel sha said unto ‘today is the day for you to rise, take my hand, you’re gonna be my man, you’re gonna rise’.

And she took high over yonder, take my hand, you’re gonna be my man, you’re gonna rise. And she took high over yonder. And I said’fly on my sweet angel, fly on through the sky, fly on my sweet angel, forever I will be by your side.
Jimi hendrix
  
                                 おさむ

theme : ちょい笑(?)小説
genre : 小説・文学

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