3: junky musicology  イギーand 旅人

3:ベルギー人のjunky musicianイギーと旅人Aのタイ・コサムイ島での会話

昔、ティモシー・リアリーって名の元ハーバードの講師がいた。ヘルマン・ヘッセのガラス玉演技から取ったカスタリア財団って名の教団や霊性探究同盟(LSD同盟)なんてのを設立してる。彼はLSDを貯水場に投げ込んで秩序を破壊して社会全体をドロップアウトさせることを肯定してた。そうしたら誰もが自由になれるってね。Lは肯定しないけど彼の言っていることはなんとなくわかる。
もちろん彼はトリップでラリルことだけを言ったんじゃない。意識を変革させて、宗教的なものでも何でも自分にとって腑に落ちるものを見出すことが人生の目的だと言った。偽りだらけの衣装やTVを投げ捨て、今ではスマホかな、、老子、キリスト、ウィリアム・ブレイクの仲間入りするんだってね.

映画『WILD IN THE STREET』に似てるね。

どんな映画だ。

実は見ていない。でも内容は、あるポップ・歌手が大統領になって、LSDを貯水所に投げ込むようにそそのかすって映画らしいよ。

リアリーの考えに共鳴する監督が作ったんだろうな。でも、アメリカでも彼の考えは認められなかった。微量のマリファナ所持で捕まったよ。彼の弁護士さえ、“リアリーは社会的に有害だ”と裁判で言った。僕は、ハシシ、マリファナ、キノコ(マジックマッシュルーム)、サボテン、それら自然界に存在しているものしかやらない。リゼルキン酸ジエチルアミドなんか要らない。

イギー、そのリゼルキン酸ジエ~~ってのは?

アシッド、LSDだよ。ライ麦に発生するカビ(麦角菌)から合成された幻覚剤さ。基はすべて植物に含まれているある種の成分なんだ。LSDはカビ、メスカリンはペヨーテと呼ばれているサボテンの一種、シロシピンはきのこ。幻覚剤、麻薬、覚醒剤、すべて植物が始まりさ。ペヨーテはアメリカン・インディアンが、霊の薬と言って使用していた。

LSD、きのこ、サボテン、効きは違うの?

素面だと感じ得ないもの、見逃してしまう音、色、光を感じ取れて、時間の推移が分からなくなるのは同じだけど。LSDとメスカリンは人工的に作られているから体内に毒が入ったのを意識する。狭い所だと空間が歪んでいるように見える。壁に映ったロウソクの炎が、ベースの音とシンクロしたり、便器が歪んで見えたりね。でも、びんびんに飛んでいても頭と体が一つになるってことはそうないから心地よくない。体の調子に関係なく頭は勝手に暴走して遊びたがるからね。そのトリップに乗れない奴がバッドトリップさ。でも体も一緒に暴走し出したら後で大変疲れるってことになるよ。トリップの間、走り続けるとか、とにかく動き続けるね。
でもペヨーテときのこは自然のものだからやわらかくて体にやさしい。
ペヨーテは穏やかだから、きのこが僕にはベストかな、絵描きにもね。ユングでもないけど無意識(深層意識、潜在意識)を感じとることができるよ。ネアンデルタール人、クロマニヨン人になったような感覚を得れるんだ。目に入ってくる色が強烈に変わる、原色の洪水さ。カメレオンが見ているような色になるのさ。でもエキスをどのくらい持っているか個体差があるからいいキノコに当たらなきゃあダメさ。変なのに当たったら目に来るよ。一週間すべてが2重に見えるとかね。雨上がりの朝、水牛の糞を探すのがベストかな、新鮮な奴を。でもエキスが強いと大変なことになるけどな。

水牛の糞?

そうさ、水牛の糞に生えてくる。

大変なことって?

トラにも勝てると思う、魚にもなれるし、サメにだって、、、

何だ?何を言ってるの?

だからさっき言っただろう。ネアンデルタール人、クロマニヨン人になるのさ。太古の人間は持っていたけど現代人が忘れ去った感覚、闘争心、自然を読む能力、予知能力とかね。生きていくうえに必要不可欠だった原始的な感覚さ。
だから虎とも戦える。ユングはそれを知ってたかも。
しかし、これらのドラッグをやる時は場所を選ばないといけない。広々とした所、例えば、山とか、ビーチ、公園とか、スペースがあるとこさ。これが絶対条件。狭い空間だと体から出ているパワーが壁とかにぶっかって跳ね返ってくるんだ。それに当たるとまたバッドトリップさ。下手すると事故で命をなんてね。。

カメレオンが見てるような世界が見えるって、イギーはなぜ分かるのさ?

例えさ、色覚に関わる細胞の数さ。僕達は3色、赤・緑、青の3色型だけど、爬虫類は紫外線が増える4色型らしい。なんせ色を変えるんだぜ。識別してる証拠さ。

イギー、中毒になってる?

幻覚剤?なんないよ。四六時中やってるのは馬鹿さ。あんなのやってたら体持たない。でも、あの手のドラッグは文化の発展に寄与しているんだよ。創造豊かなアーテイストがやるとロケットの役目をして普通じゃ行けないとこまで連れてってくれる。

文化の発展に寄与してる?

65、6年のザバーズ(THE BYRDS 英のバンド)の《EIGHT MILES HIGH(八マイルも ハイになって)》って曲知ってる?ポップ、ロック界ではドラッグの影響を受けて創られた最初の曲だといわれている。当時は物議をかもしてラジオ局で放送拒否されたぐらいさ。ビートルズ初期の一連の曲《SHE LOVES YOU,I WANNA HOLD 》なんかと《TOMORROW NEVER KNOWS, SGT.PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND》を比べたらわかるよ。この間に何があったと思う?純粋にインスピレーションで音が変化した、と君、思ってないだろう。

                             続





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