with a little help from Stranger

70:ジャニーニ

「何、追ってた車が消えた!連絡もなしになぜ追った?」

「タクシーが変な動きを、反対車線から急発進して急停車したもので、、気づかれたようでバウアリーで見失いました。連絡は確認してからと」
「分かるのか?誰が乗ってた?」
「餓鬼と女、それに運ちゃんです」
「会社の名は」
「確かではないのですが、 US AUTO SERVICE のステッカーがバンバーに」

ガンビーノ幹部ジャニーニは、車を動かしていたのは高木に違いないと感じた。
命も顧みず金要求して、消えた。お前はトンボ、、尻切れどこじゃねぇ胴切れだ。
何があった、高木さんよ、勤めていた会社の車盗んでまで、、金より大事なもの見つけたか、もしそうなら教えてもらいたいぜ。
まだNYにいるとはいい度胸だ。切り刻んでやる。
それにしても何考えてる、お前は?
善玉に改心して罪を、、待てよ、、山岡が潜んでいる所、、そこから餓鬼、、

「どこだ!タクシーが二人を乗せた所は!」
「パール通りです。市警察本部裏の」
「障害物競走じゃあるまいし、手の込んだことしやがって」
「餓鬼共が出てきたビル分かるのか!」
「ええ、すぐ横のビルです。2階建てで部屋数は30もないかと」
「お前はすぐ戻って見張ってろ。山岡を見かけても何もするな。ポリの近くだってのを忘れるな」

ジャニーニはガンビーノ・ボス・ゴメスに連絡した
「ボス、山岡の潜んでいるビルが割れました」
「、、メンゲレの部屋だってことでいいんだよな」
「はい、高木というケチな情報屋によればですが。山岡はメンゲレの部屋に潜伏してると」
「よくやった。捕まえたらハワイ島に運んでキラウエアから落とせ。奴のお袋さんと同じことをやってあげたい。せめてもの罪滅ぼしにな」
「キラウエア、、にですか、、遠いですよ」
「頼むからやってくれ。奴の親父の怒りも何とかしたい」
「日本の暴力団なんてどうでもいいんじゃないですか。そんなに金にはなってませんぜ」
「お前、いつから生意気なことを言うようになった!俺達の歴史がわかんのか!やれ!」
「申し訳ございませんでした。分かりました。、、、ボス、市警察本部の裏手でして、暗くなって踏み込もうと考えてますが」
「さすがメンゲレだな、こうなるのを知ってたかのようだ。ジャニーニ、そんな暇あんの?早くメンゲレの情報を押収しろよ」
「市警の裏ですよ。真昼間は、、」
「頭がねぇのかお前は。コスプレでいけ」
「何、ですか、、コスプレ?」
「化けろ、ガス屋、水道屋、電気屋、頭使え!そこら一帯に道路工事標識でも立てりゃあ兵隊も動かせるだろうが」
「ボス、狂ったのですか。そんなことしたらポリに教えるようなもんすよ」
「お前に任したよ。失敗したらマンハッタン真っ裸で歩いてもらうぜ、手錠のイアリングぶら下げてな」
「はい。ブシェタ、他のファミリーに知らせますか」
「馬鹿、メンゲレの情報から出てくるもんが怖いんで兵隊を出したんだ。特にブシェタは俺達より早く手に入れたいはずだ。メンゲレと組んで俺を狙ってたのかもな、、びくびくしてるはずだ。知らん振りしてろ」

キラウエアまで運ぶ、、いい加減にしてもらいたいぜ。歴史だと、何があったのかは知ったこっちゃねぇ。年取るとあの世での待遇が気になってくるか、、それにしても素っ裸で手錠のイアリング、、、口だけは相変わらずだ。
やべーー暗くなって電気屋、水道屋、なんぞ動かせねぇぞ、、やるか、、真昼間に

ジャニーニは携帯を取った。
「電気、ガス、水道屋、それぞれ6名ずつのチームを集めろ。使用する車、服装は完璧にしろ。許可証がいるならなんとか手に入れろ。変に思った住民に通報されないように細心の注意を払え。兵隊はそれらしいのを選べ。マフィア、マフィアもどきは駄目だ。準備できしだい知らせろ」

2011.11.09 


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