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61:ピコ&KISS


携帯、GOからだった。

「今どこだ?」
声はとんがっていたが、安堵したような響き。
実際、出たくなかったのだ。

「どうした、そんなにあわてた声で」
「花子さんに聞いた。どうする気だ」
「何を」
「ゴメスに復讐か」
「みすみす殺されるようなもんだ」
「それを望んでいるんだろうが」
「餓鬼の発想だな。素晴らしい、薔薇色の人生が待っているのにそれはないよ」
「どこにいる?」
「それよりピコはどうだ?親父さんが亡くなって参っているだろう」
「彼女がお前と話したいらしい。代わるよ。その前にどこにいるか教えてくれ」
「チャイナタウン、昔のなじみの饅頭屋」
「ドラゴンか、、彼女に代わる」

「鉄二、教えて欲しい。父を殺したのはドン・ゴメスなの」
「分からん」
「5ヶ月程前、夜中電話があって、、カテリーナがフロリダに行っている間に計画を実行すると、、ドンを爆破すると、父が言っていた」
「5ヶ月前だと」
「ええ、、」
「相手は」
「分からない。横柄な、太い声だった」

どこのファミリーだ、、俺達以外にも、、コロンボ?、メンゲレは何を画策してた。
ピコの声が震えていた、、しかも、どうしようもなく支離滅裂。

「鉄二も知っているGOが住んでいた153アベニューA。そこに日記帳があった、前の住居人の、名前がメラニートンプソン。彼女と同じ夢を私は見ていた。前世でアウシュビッツ強制収容所にいた時、自分だけ助かろうとした、ガス室、、天国の入り口でも、子供を出しに、、、醜さに自殺した彼女の日記帳。私も、、同じ夢を、、でも、、ゴメスに復讐を誓った日から夢を見なくなった、、殺したのが、、鉄二、ガンビーノ・ファミリー、ボス・ゴメスなら私にも復讐をする権利がある。23年前、私の実の父親は行方不明になった。ローラスケートで遊んでいた長男を車で轢いてしまった。不可抗力な事故、過失なしで不起訴処分になった。その四ヶ月後の10月9日に、、帰ってこなかった。待ってたのに、、ずっと、、いなくなった。私は6歳、、親友が今のお父さん、、、だった、、もう今日から過去にな、、のね、、引き取って育ててくれた。私の母親は、、も、、私が3歳の時、、マフィア抗争の巻き添え、、流れ弾を受けて、、その時、私も右足に銃弾を、、、鉄二、これでも復讐の権利がないと言える!」

俺より彼女の方が、、両親に育ての親、、もう狂ってる、、俺なら。プラスチック体に巻きつけてゴメスに抱きつく。そうさ、権利は大いにありだ、数だけなら。

「この俺にどうしろと、、」
「私も手伝いたい」
「何を」
「鉄二、約束してドン・ゴメスを殺すなら私にも手伝わせて」
「何言ってるの、あんたにはGOがいるじゃないか。幸せになるんだ」
「人として、、そんな人間がこの世に生きている、、許せない。幸せとは別よ」

幸せとは別物、、尼さんじゃあるまいし。

「GOと代わってくれないか」

「彼女も加えてくれるか」
「加えてくれるか、、何だそれ?お手手つないでピクニック」
「ついでに俺も、お稲荷さん、巻き寿司持ってく。お前の大好物の大福もな」
「お前ら、何考えてんの。いい加減にしろ!肥溜めで頭洗え!」
「友達がそっちに向かっている。名前はKISS、、花子さんと徹の同居人だ。ハワイで彼に会わなかったら俺はここに来なかった。信用できる。この天体のあらゆる人種の顔が彼の特徴だ。すぐ分かる」


参照
5:日記帳
6:ナチ収容所
7:アウシュビッツ強制収容所

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