54: With a little help. マイケル、鉄二、徹

with a little help from Stranger

54:マイケル、鉄二、徹

「あ、びっくりした。花子さん、どうしたのです?」
「GOと山岡、、知っていたのね、、友人、、マイケル、確かなの?」
「どうしてあの老人をご存知なのですか?」


今、確かジョセフ・メンゲレと、、、こいつとも関係が、、。
花子さんが俺を見ている。
受話器を彼女から取っていた。

「ジョセフ・メンゲレだと、、お前、どこにいんだ」
「どうしたのです、花子さんがびっくりしていたようだけど」
「答えろ」
「そのメンゲレという名の老人の部屋ですよ。パール通り、近いです」
「どうしてお前はメンゲレを」
「彼に聞いてくださいよ。どうしてあなたはそこにいるのです」
「俺が聞いてんだ。答えろよ」
「知りません。彼に聞いてください」
「噛み合わんな、お前とは、、」
「何ですかあなたは、いつも主導権を取りたがる。あなたはこの天体のただの蟻に過ぎないのに支配しているかのように尊大だ。どうしてなんて、花子さんに話しました。僕はあのナチ医者に拉致された生体実験前の可愛いウサギです」
「拉致、ウサギ、」
「花子さんに聞いてください。僕には関係のないことです」
「死んだ、、ナチ医者はな」
「今なんと、、」
「お前には関係ないことだろうが、、俺の件は」
「すみません。もう一度あの老人のことを」
「亡くなった」
「そんな、馬鹿な、、僕が信じるとでも」
「セントラルパークで刺された、午後な」
「、、、、、」
「どうした、ど素人のテロリスト、関係ない人のために涙でも流してるか、、ふん、それとも、アルカイナがやったのではと自己防衛が働いたか」



俺と徹は裏庭を抜けて隣のビル裏に住む花子さんの友人の玄関前からその友人が呼んでくれたキャブに飛び乗った。
ど素人のパール通りは歩いて20分で行けたがFBIが監視しているかも、、と花子さんが危惧したからだ。
彼女も一緒に行くつもりでいたようだが、折れた、3人が雁首そろえて行くのは、ここを無人にしない方がいいと判断したようだ。


念のため、14丁、ユニオンスクウェアと運転手に告げた。
そこで別のキャブで、パール通りから3ブロック離れたチャイニーズレストラン前で降りた。
FBIらしき車は見当たらなかったが、乗り継いだ車の助手席ダッシュボードに写真入りの証明証が見えた。
TAKAGI TAMOTSU(高木 保)と読めた、ジャパニーズのようだった。

携帯が鳴った。GOだった。
「大丈夫か?どこだ」
「キャブ、徹とメンゲレの所に向かってる」
「どういうことだ」
「太鼓を取りにな」
「違う、なぜメンゲレの名が出てきた」
「ややこしい。ジョセフ・メンゲレとマイケルは繋がっていた。彼の部屋にいるってわけだ。
詳しくは後で話す。俺は今カオスでな」


徹がなかなか降りてこない、座席と運転席、仕切りカバー越しに運ちゃんを見ている。
唐突に運転手に話しかけた。
「ペレの神を知ってますか?」
運ちゃんが振り向いた。
「サッカーか?」
顔を見合わせている。
「怖い神様」
友達の悪口を言われて気分を害したのか、徹がドアを勢いよく閉めた。

「何だ、ペレってのは?」
「ハワイの神様」
「ハワイ?あの運ちゃんとどんな関係が?お前、やけに真剣に見てたな、それに、あれは怒ったのか」
「会ってる、ペレに」
「誰が、あの運ちゃんがか、ふん、会えるのか、神に、笑えるな」
「神様」
「たいしたのじゃないな。会えないのが普通だと思ってたが」
「マイトレーヤは知ってる?」
「マイトレーヤ?」
「姿を変えてこの世にいる神だよ。説明しても鉄二は、、」
「食えねぇ餓鬼だな、お前は。もう聞かねぇよ」



部屋には、若いのが、思っていたとおりだ、こんなのがテロリスト、、
いきなり言葉が飛びかかってきた。
「笑ってますね、山岡さん?想像したとおりですか、それともあまりの違いに脳みそがしゃっくりですか」
「若造じゃあお袋の情報は信用できそうも、、、とな」
「“ない”ですか。あなたの泣き顔をどうしても見たいのでぜひ差し上げます。ご安心を」
「泣き顔、、」
「ええ、怒り、苦悩、そんな生ぬるいものじゃない。どう言ったらいいのか。ああ、そうだ。今思いついたのですが一つ条件があります。僕の前で情報を見てください。その時のあなたを見て感じたことを教えますから」
「怒り、苦悩、、なんだそんなものか、、それにも意味があるって考える方でな。お前の期待に、」
「苦悩に意味!やけにポジティブなことを!嘘だ、そんなものに意味なんてあるはずが。じゃあ、絶望、そうだそれだ!絶望ですよ。その言葉だ、僕が探していたのは」
「やっと探せたか、、最初から言え。レベルが違うだろうが、、まあ、何とでもほざけ。少し落ち着け。興奮するようなことか」
「同じ言葉をあなたに、見させていただけますよ。まずは本題の太鼓です。徹、確認して、多少、疵が付いたので謝らないといけないけど」
「音さえ出れば疵なんて。上手く行かなかったんだね」
「何が?」
「、、、、」
「どういう意味だ、徹?君は何を知っている?」



マイトレーヤ:興味のある方はgoogleで

Theme: 連載小説
Genre: 小説・文学

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