52: With a little help. 暴力団組長とマフィアボス

with a little help from Stranger

52:暴力団組長とマフィアボス

赤井のおかげか、、いや、あの書類だな、、あれを担保に広域暴力団、菅谷組の組長に。

会合の後、唐突にボスの菅谷から書類を赤井に手渡せ、そうすればお前を俺の後釜にと、フリーメイソン、P2、、、こんな訳の分からん組織の相手はごめんだ。日本の右翼と暴力団までもがつるんで、とてもつもない組織のようだ。
その後、NY五大ファミリー、ガンビーノ・ファミリー幹部、ゴメス・ゴンザレスを紹介され、サイパン、グアム、ハワイの事業を、あの頃お互い若かったが奴はファミリーボス、俺は組長、、すべてが仕組まれていたようにはまった。

ただ気がかりは鉄二だ。
数週間前、ボナンノ・ファミリー副ボス、アロイ、シチリア ディマッジョ・ファミリ副ボス、ジョン スパーロを殺るとゴメスがいきなり切り出した、しかも携帯だ。まともじゃない、よっぽど頭に来ていたのだろう。
テロリストと奴等がドラッグの取引をやったおかげでマフィア全体が司法当局の監視を受けていると。今時ありそうなもっともな理由、あちらさんの都合だからしようがない。
二日後、ゴメスは実行に移した。

俺と鉄二の関係を何も知らせていないのに殺すと連絡してきた。やはり俺が父親だと、シチリア生まれの東洋系、知らないのがおかしいか。

カンポスの最後の電話で、アントニアの失踪はガンビーノの仕業、彼女とじきおなじ運命になると、、二ヵ月後、そのとおりに親父さんはリバプール、ランコム鉄橋でぶら下がっていた。
二人を殺ったのはガンビーノ、当然、幹部だったゴメスが経緯を知らないはずは、、、待てよ、、奴が手を、アントニアも、だから俺みたいに見返りでボスに。

3年前、成長した鉄二の姿を見た。目尻など母親にそっくりだ。彼女の死因を執拗に調べていたのは人伝に聞いた。俺が親父だというのは突き止めたようだが、アントニアは何も出てこなかったはずだ。マフィアの口の堅さか、俺でさえ駄目だった。

こっちに呼ぶか、元マフィアの暴力団、悪くないぜ。グローバルな世界だ、これからはギャングもそうじゃなきゃな。
ボナンノを殺ると言った時、鉄二はどうなると遠巻きに聞くべきだったかな、、あれでも幹部だ。赤子の時から育ててくれた恩人が殺されたら黙っておけるか。
ゴメスが彼女を殺った張本人ならややこしくなる、、よく言えるぜ、、俺も同類だ、、二人の死を肥やしにのし上がった。
あれだけ探して何も出てこなかった、アントニアはひどい殺され方を、、、携帯で殺しを、、ゴメスは鉄二も殺す気なのか、、それを言いたくて、 なぜだ、やはり彼女を殺したからか、、、、





受話器に飛びついていた。

「遅くなってしまって!マイケルです。ごめんなさい、花子さん!」
「、、、、、」
「徹?、、」
「、、、」
「誰?番号、間違った、僕、、、、誰?、、、」

間違っちゃねぇよ、、ビンゴだよ、、ど素人のアルカイナ・テロリスト、僕糞マイケルさんよ。

受話器を花子さんにゆっくり手渡した。
無性に嬉しかった、生き別れた兄弟に会えたような気分だ。
叫ぼうと、、徹の顔があった、、餓鬼の目がわめいていた、、、なぜそんな悲しい顔で、、

Theme: 連載小説
Genre: 小説・文学

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