29:With a little help. 決心
with a little help from Stranger
29:決心
キャナルストリートで地下鉄を降りてロフトまで頭の中は堂々巡りをしていた。
あの男の言葉だ、脳味噌にタコスとトンガラシを振りかけてピザパイに包んで、、タコス?花子さんの顔がピザパイから微かに、、身勝手な僕はそれを食べようと、、、やっぱり巻き込むのは、、馬鹿な、、身近な人の命と他人のとは違うのかよ。
ロフトの玄関ドア、ボタンが答えを教えてくれた。タコスじゃない、タバスコだ。
彼女に近づこうとナイロビでのひったくりの芝居、プレゼントした太鼓、変に思わないのか、、どうする?ここに居たらテロリストの仲間だと疑われる。
今ならまだ、、住所か、、、イミグレに記録が、、利用されたと推測、、取調べは受ける、、それだけで、終わる、、らないか?
ドアを開けてくれた。
花子さんと目が合った。悪魔を見るような目付きではない。なぜこんなに優しく接してくれる?
「マイケル、今朝は早かったのね」
「昨夜のことを謝らないと、前触れもなく来てしまってごめんなさい。友達と連絡が付いたのですぐに出て行きます。すみませんでした」
出て行くと、言ってしまった。命が違った、他人のはどうでもいいと僕は思っている。
「友達の所に、ホテルではないの?」
「はい」
「泊まれるの?あなた、大学の件とは別のことでここに来たんでしょう?」
「いえ、大学の件です。別のことなんてありません。泊まれます」
「、、徹、あの子、私達が見えないものを感じ取れる」
感じ取れる?僕が来るのを知っていたかのようだった、、やっぱり。
「感じ取る?超能力ですか?」
「徹は少し私達より広い世界が見える。だからあなたのことが心配なの」
「僕の何が心配なのですか?徹君が何を感じたのですか?教えてください」
「あなたに火が見えると、、私達がばらばらになるような事も、、、」
「火、、ばらばら?」
「一緒ではないようなことらしい、、私達が」
「そうですか、、」
「思い当たる事はあるの?」
「いえ、、、」
「気付いてた、ナイロビのひったくりの芝居。あなたが計ったように現れて助けてくれた」
「、、なぜ、住所を僕に?」
「さあ、何かしら、あなたの目かな、行き先がなくなったような」
「僕の目、行き先、、」
「先は誰も分からない、でも数歩先は凡その検討はつく。あなたはそれがない。道が二つ、明るいのと暗い、闇の道。明るい方には行こうとしない、避けているのかな。闇のドアを開けた。でも、、その暗さにたじろいでいる」
「、、、、イラクのパスポートだとUS入国が難しいと思って利用できないかと、、ごめんなさい。でも大学の件は本当です。信じて、、」
「そう、、お友達はマンハッタンに住んでいるの?」
「クィーンズです。アストリアです」
「駄目だったら戻ってきなさい」
戻ってきなさい、、どこまでお人好しなんだ。芝居だと知っていたのに、僕がなぜアメリカに来たのかもう知っているんじゃ、花子さん?友達も嘘だって?
「ありがとうございます」
「連絡頂戴ね」
「はい、、、花子さん、僕がプレゼントしたドゴン族の太鼓、二、三日貸していただけませんか」
上手い言葉が出た。これなら怪しまれない。
「太鼓?あ、、どうするの?」
「友達がパーカッショニストで、どうしても叩きたい、と頼まれました」
「あれは徹がバンドで使っているから練習所よ。歩いて20分ぐらいの所だけど、誰かに連れて行ってもらわないと分からない。徹がもう帰ってくるわ。待ってなさい」
ここにない、、徹には、もう会いたくないのに。
29:決心
キャナルストリートで地下鉄を降りてロフトまで頭の中は堂々巡りをしていた。
あの男の言葉だ、脳味噌にタコスとトンガラシを振りかけてピザパイに包んで、、タコス?花子さんの顔がピザパイから微かに、、身勝手な僕はそれを食べようと、、、やっぱり巻き込むのは、、馬鹿な、、身近な人の命と他人のとは違うのかよ。
ロフトの玄関ドア、ボタンが答えを教えてくれた。タコスじゃない、タバスコだ。
彼女に近づこうとナイロビでのひったくりの芝居、プレゼントした太鼓、変に思わないのか、、どうする?ここに居たらテロリストの仲間だと疑われる。
今ならまだ、、住所か、、、イミグレに記録が、、利用されたと推測、、取調べは受ける、、それだけで、終わる、、らないか?
ドアを開けてくれた。
花子さんと目が合った。悪魔を見るような目付きではない。なぜこんなに優しく接してくれる?
「マイケル、今朝は早かったのね」
「昨夜のことを謝らないと、前触れもなく来てしまってごめんなさい。友達と連絡が付いたのですぐに出て行きます。すみませんでした」
出て行くと、言ってしまった。命が違った、他人のはどうでもいいと僕は思っている。
「友達の所に、ホテルではないの?」
「はい」
「泊まれるの?あなた、大学の件とは別のことでここに来たんでしょう?」
「いえ、大学の件です。別のことなんてありません。泊まれます」
「、、徹、あの子、私達が見えないものを感じ取れる」
感じ取れる?僕が来るのを知っていたかのようだった、、やっぱり。
「感じ取る?超能力ですか?」
「徹は少し私達より広い世界が見える。だからあなたのことが心配なの」
「僕の何が心配なのですか?徹君が何を感じたのですか?教えてください」
「あなたに火が見えると、、私達がばらばらになるような事も、、、」
「火、、ばらばら?」
「一緒ではないようなことらしい、、私達が」
「そうですか、、」
「思い当たる事はあるの?」
「いえ、、、」
「気付いてた、ナイロビのひったくりの芝居。あなたが計ったように現れて助けてくれた」
「、、なぜ、住所を僕に?」
「さあ、何かしら、あなたの目かな、行き先がなくなったような」
「僕の目、行き先、、」
「先は誰も分からない、でも数歩先は凡その検討はつく。あなたはそれがない。道が二つ、明るいのと暗い、闇の道。明るい方には行こうとしない、避けているのかな。闇のドアを開けた。でも、、その暗さにたじろいでいる」
「、、、、イラクのパスポートだとUS入国が難しいと思って利用できないかと、、ごめんなさい。でも大学の件は本当です。信じて、、」
「そう、、お友達はマンハッタンに住んでいるの?」
「クィーンズです。アストリアです」
「駄目だったら戻ってきなさい」
戻ってきなさい、、どこまでお人好しなんだ。芝居だと知っていたのに、僕がなぜアメリカに来たのかもう知っているんじゃ、花子さん?友達も嘘だって?
「ありがとうございます」
「連絡頂戴ね」
「はい、、、花子さん、僕がプレゼントしたドゴン族の太鼓、二、三日貸していただけませんか」
上手い言葉が出た。これなら怪しまれない。
「太鼓?あ、、どうするの?」
「友達がパーカッショニストで、どうしても叩きたい、と頼まれました」
「あれは徹がバンドで使っているから練習所よ。歩いて20分ぐらいの所だけど、誰かに連れて行ってもらわないと分からない。徹がもう帰ってくるわ。待ってなさい」
ここにない、、徹には、もう会いたくないのに。
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