27:With a little help. Charlie Parkerこのエントリをはてなブックマークに登録

with a little help from Stranger

27:Charlie Parker


遠巻きに監視していた部下のジャケットとシャツを剥ぎ取って、目障りなTシャツをビルの屋上から放り投げるように命じてワシントンスクウェア・パークから八丁に出てセントマークス、ロウアイースト(lower East)に向かった。
妥当な解決策、今の国連では到底無理、これで三人の登山家は同じ運命だ。今、流行の宗教戦争を収めたような気分だ。

夜七時、10丁とアベニューBの交差点がメンゲレとのデート落ち合い場所、まだ四時前だったが足は自然と向かっていた。あの辺りは久しぶりだ、GOとピコが住んでいた頃よく行った。
ご丁寧にもメンゲレは番地まで指定していた、151アベニューB、トンプキンソン・スクウェア(Tompkins 公園)側、チャーリィ・パーカー(Charlie Parker・アルトサックス奏者)住居前。
チャーリィ・パーカーとは、、メンゲレも若い頃住んでいたとレポートにあったな、ドンに出会ったのも。

俺達の本気度を試したいんだろうと、ボスは言っていたがデートは気が進まなかった。
殺し屋をがいるのになぜ俺達に、経費もすべて持つ、、NYマフィア一番のボスを殺すのにメンゲレはよっぽどの金持ちか馬鹿だ。アシストが要るのか?ボナンノ・ファミリーの後ろ盾も、、死ぬ覚悟は出来ているのに、、俺達の本気度?分からん、何を考えてる。
俺を指名してきた、とボスが言った。GOの友達だと知っていた、、ピコか?彼女を案じて?何を今更、昔の関係に縋ろうと、解せない。

すっぽかされたアルカイナのど素人への怒りは和らいでいた。
いい気なものだ、ワシントン・スクウェアゲートを削岩機で粉々に砕きたい心境だったのに。怒り、悩み、苦しみ、逃げたかったら別ので覆って忘れろか、、楽な、幸せな気分になれる奴なら大歓迎だ、そんなの期待するだけ野暮か。

9丁からトンプキンソン・スクウェアに入ろうとした時、携帯が鳴った。

「約束を守ってくれましたね。次回は必ずお会いします」
ど素人だった。怒りが、、眼を覚まさなかった、もう抗体が。
「何時間も待ってたのに約束を守ってくれませんでしたね、ど素人さん。どこで見ていた?」
「パーク近くの横断歩道の真ん中で立ち話をしているのを見ました。ごめんなさい、俺が持っている写真と同一人物か確認したかったのです、時間を守る人かも。次回は必ずあなたの期待に沿えるようにします」
噴出していた。なんだこいつは、本物の餓鬼だ。
「時間を守る人?なんだ、その、期待に沿えるように、ってのは?曖昧だな。お前は豆腐を枕にして寝てるのか?生き方がだらしないからそんな言葉遣いになるんだ」
「豆腐って何です、、、今だらしないと言いました?あなたに俺の行き方を、、曖昧だなんて、僕は一生懸命に生きています、きました。僕がどんなに苦しんだか何も知らないくせに、、、、、」
餓鬼が柿に、向きになっている。俺が僕に、、、こんなのがテロリスト?アルカイナと関係がある?ジョークだろう。このレベルでは爆破できるのはせいぜいヒマラヤの畑の掘っ立て小屋ぐらいか、、、なぜ俺の写真を、、お袋の死因も。

ピーピー、安物のスピーカーが雑音交じりで、、あなたには到底、分からないとかなんとかの八部合唱隊が続いていた。
「おい、アルカイナ、もういいかそのぐらいで。誰もあなたの苦しみは分かりようがない。あなたが到底、俺のを分からないようにな。自分のがでかすぎてな、口をかっ開いてもそんな言葉、喉チンコまでも無理だ。僕の苦しみか?幸せな奴だ、真剣に向きになれるのは素晴らしいよ、今時珍しい、、お笑いの世界だがな」
「お笑いの世界!」
「もういい。俺のお袋を出しに何をやる気だ?教えてくれないか?言えないなら終わりだ」
「次回に必ず教えます」
「終わり、お前とはもう会わない。二度と電話するな、いいな!」
「あなたのお母さんがなぜ亡くなったのか知りたくないのですか?約束を守らなかったことは謝ります」
「喉チンコまでも出てこれないのが何かおまえには到底、分からん、、関係ないからな」
「あなたに言ってなかったけど僕の名前はマイケルです」
「だから何なんだよ。おまえがマイケルだろうが終わりだ。もう電話するな」


携帯の電源を切ってチャーリィー・パーカーが住んでいた、151アベニューBに向かった。

素っ裸で何度もホテルのロビーに電話を借りにきては拒否された偉大なサックス奏者、タバコの火で枕に火をつけて逃げようとした尊敬できるjazz man、ドラッグと酒に蝕まれて50から60のぼろぎれの体で、34でこの世とおさらばした巨大なミュージシャン。
電話の時は素っ裸、逃げる時は靴下だけは履いていた、、、笑える、靴下の分だけかろうじて人間だった。
まだ俺はましか、ズボンぐらいは穿けるだろうからな、34まで四年、それ以上も生きれそうだ、、、そうも言えんか。
何だ、Charlie、あんたを素っ裸にさせたのは?
ビィボップ(Bebop)jazz、、いかす、ナンセンスな最高の響きだ、Bepopじゃなくてよかった。



theme : 連載小説
genre : 小説・文学

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