20:With a little help. マイケル(Mikhail)
with a little help from Stranger
20:マイケル(Mikhail)
花子さんの住所を簡単に探し当てた。
入り口のブザー、、501、これか、五階に一つだけ、ほかに部屋はないのか。
呼び鈴を押すのを躊躇しているといきなりブザーが鳴った。
五階でエレベーターを降りると、子どもが10m程先に立っていた。
この子は花子さんの?ブザーを押してくれたのは、、上から見ていたのか。
ごく自然に笑みが出た、当然、笑みが返ってくると、、違った、僕を睨みつけていた。ここに来るのを知っていたかのようだ。僕が問いただしたい言葉が彼から飛んできた。
「どうして?」
もしかして、この子は僕がやろうとしていることを、、、。
彼の頭上に、首が、花子さんの顔が不意に現れた、お母さんの、、、だぶった。
「あら、、、マイケル!マイケルなのね?」
「、花子さん、今朝、着きました。ここに連絡もせず来てしまいました」
「よく来たわね!さあ、入りなさいよ!こんなに早く来られるなんて思っていなかったわ。徹、どうしたの、黙って突っ立ったままで。マイケル、この子の名前は徹よ。さあ、こちらに来て」
最後の言葉で花子さんの首から下が出てきた、よかった、、繋がっている。
僕が近づいても徹は動こうともしなかった。小さな体で阻止しようとしていた。
花子さんが徹の手を取って道を開けてくれた。普通なら叱って当然なのに、その仕草が優しかった。
花子さんは子どもと二人だけで住んでいると思っていたのに部屋には男が二人いた。KISSとGOと名乗った。訪問者のようには見えない、友人?恋人?
二人ともだらしない格好だ、よれよれのジーパンにTシャツ姿、その胸に三人の男、楽しそうだ、友達か、、どう見てもあの顔はモハメッドだ、携帯を手に、、何をしてる、、横に立っているのは、、あれは衣、、キリストか、、じゃあ、、足を組んで座っているのはシッダルサ?、、馬鹿な、、三人、、携帯、、ipodを手に、、何を楽しそうにしている、、あんた達には非はないさ、、だがな、片割れ達が殺し合ってんだよ。こうなるなんて知らなかったのかよ、読めなかったのかよ。僕は無神論者さ、、信じない、、あんたらも何も、、、。
花子さんの声が、、、みんなが僕を見ていた、、徹はまだ睨んでいる。
居間、、テーブル、、目の前にコーヒーカップ、どのくらいここに。
どこにいるのか分からなくなる時がある、、最近ひどくなった。
始まったのはあの時からだ。お母さんと妹二人が乗った車が目の前で、、手が、、足が、、お母さんの、、塊が、、一緒に乗る予定だった、、携帯を忘れて乗り遅れた。
「、、、、KISS、GO、、徹、、、マイケルよ、アフリカのナイロビで引ったくりに遇った時、助けてくれた。こちらの大学に入りたいと言ってたわね、編入できそうなのね?」
「はい、手続きがあって、可能なら一月ほど泊めていただけないでしょうか?」
抑揚のない声、、冷めた、、徹だ。
「お母さん、駄目だよ。マイケルをここに泊めてはいけないよ」
知っている、、この子は僕が何をやろうとしているのか。
部屋の空気が一瞬にして凍った。
当の本人の前でこんなことを言うなんて、しかも餓鬼だ、いや、だから許されるか、。
そうじゃあなかった、花子さんが徹を見ている、男二人も、みんな真剣な目付きだ。
子どもを真ん中に最後の晩餐か、、、滑稽だった、笑いたくなった。大人、三人がちび餓鬼の言葉に当惑、いや、、たじろいでいる。信じられない言葉を聞いた、という感じでもない、そこがおかしい。
神の啓示かよ、子どもの言葉だぞ、何をそんなに大げさなんだ?
花子さんまで、、ここでは餓鬼をなんとかしないと居られないかもな。
困りきった顔をしてやった、山里離れたお寺でお坊さんに宿泊を拒否された瀕死の旅人のような。
実際そうだ、僕は一人だ、、見知らぬ土地で困っている、身寄りも誰もいない旅人だぞ。
「花子さん、徹君に嫌われたようです。僕はホテルを探します。いきなり来て御免なさい」
予測していた言葉が飛んできた、平和ボケした大人はちょろい。
「マイケル、いいからしばらく居なさい。ホテルなんてすぐ探せるわ」
うまく行った。時間をできるだけ稼いで計画を速めなければ。
徹はまだ睨んでいた、男二人も僕を見ている。
僕は彼らにひどいことをする、、睨まれて当然だな、、花子さんは、、違った、いつもの優しい目で僕を見ている、、おや、、、どこか違う、悲しそうだ。
憐れみ?、、どうして、、、どうして僕を憐れむんだ?
コーヒーカップに一つだけ残っていた、小さな、小さな、泡がいなくなっていた。
20:マイケル(Mikhail)
花子さんの住所を簡単に探し当てた。
入り口のブザー、、501、これか、五階に一つだけ、ほかに部屋はないのか。
呼び鈴を押すのを躊躇しているといきなりブザーが鳴った。
五階でエレベーターを降りると、子どもが10m程先に立っていた。
この子は花子さんの?ブザーを押してくれたのは、、上から見ていたのか。
ごく自然に笑みが出た、当然、笑みが返ってくると、、違った、僕を睨みつけていた。ここに来るのを知っていたかのようだ。僕が問いただしたい言葉が彼から飛んできた。
「どうして?」
もしかして、この子は僕がやろうとしていることを、、、。
彼の頭上に、首が、花子さんの顔が不意に現れた、お母さんの、、、だぶった。
「あら、、、マイケル!マイケルなのね?」
「、花子さん、今朝、着きました。ここに連絡もせず来てしまいました」
「よく来たわね!さあ、入りなさいよ!こんなに早く来られるなんて思っていなかったわ。徹、どうしたの、黙って突っ立ったままで。マイケル、この子の名前は徹よ。さあ、こちらに来て」
最後の言葉で花子さんの首から下が出てきた、よかった、、繋がっている。
僕が近づいても徹は動こうともしなかった。小さな体で阻止しようとしていた。
花子さんが徹の手を取って道を開けてくれた。普通なら叱って当然なのに、その仕草が優しかった。
花子さんは子どもと二人だけで住んでいると思っていたのに部屋には男が二人いた。KISSとGOと名乗った。訪問者のようには見えない、友人?恋人?
二人ともだらしない格好だ、よれよれのジーパンにTシャツ姿、その胸に三人の男、楽しそうだ、友達か、、どう見てもあの顔はモハメッドだ、携帯を手に、、何をしてる、、横に立っているのは、、あれは衣、、キリストか、、じゃあ、、足を組んで座っているのはシッダルサ?、、馬鹿な、、三人、、携帯、、ipodを手に、、何を楽しそうにしている、、あんた達には非はないさ、、だがな、片割れ達が殺し合ってんだよ。こうなるなんて知らなかったのかよ、読めなかったのかよ。僕は無神論者さ、、信じない、、あんたらも何も、、、。
花子さんの声が、、、みんなが僕を見ていた、、徹はまだ睨んでいる。
居間、、テーブル、、目の前にコーヒーカップ、どのくらいここに。
どこにいるのか分からなくなる時がある、、最近ひどくなった。
始まったのはあの時からだ。お母さんと妹二人が乗った車が目の前で、、手が、、足が、、お母さんの、、塊が、、一緒に乗る予定だった、、携帯を忘れて乗り遅れた。
「、、、、KISS、GO、、徹、、、マイケルよ、アフリカのナイロビで引ったくりに遇った時、助けてくれた。こちらの大学に入りたいと言ってたわね、編入できそうなのね?」
「はい、手続きがあって、可能なら一月ほど泊めていただけないでしょうか?」
抑揚のない声、、冷めた、、徹だ。
「お母さん、駄目だよ。マイケルをここに泊めてはいけないよ」
知っている、、この子は僕が何をやろうとしているのか。
部屋の空気が一瞬にして凍った。
当の本人の前でこんなことを言うなんて、しかも餓鬼だ、いや、だから許されるか、。
そうじゃあなかった、花子さんが徹を見ている、男二人も、みんな真剣な目付きだ。
子どもを真ん中に最後の晩餐か、、、滑稽だった、笑いたくなった。大人、三人がちび餓鬼の言葉に当惑、いや、、たじろいでいる。信じられない言葉を聞いた、という感じでもない、そこがおかしい。
神の啓示かよ、子どもの言葉だぞ、何をそんなに大げさなんだ?
花子さんまで、、ここでは餓鬼をなんとかしないと居られないかもな。
困りきった顔をしてやった、山里離れたお寺でお坊さんに宿泊を拒否された瀕死の旅人のような。
実際そうだ、僕は一人だ、、見知らぬ土地で困っている、身寄りも誰もいない旅人だぞ。
「花子さん、徹君に嫌われたようです。僕はホテルを探します。いきなり来て御免なさい」
予測していた言葉が飛んできた、平和ボケした大人はちょろい。
「マイケル、いいからしばらく居なさい。ホテルなんてすぐ探せるわ」
うまく行った。時間をできるだけ稼いで計画を速めなければ。
徹はまだ睨んでいた、男二人も僕を見ている。
僕は彼らにひどいことをする、、睨まれて当然だな、、花子さんは、、違った、いつもの優しい目で僕を見ている、、おや、、、どこか違う、悲しそうだ。
憐れみ?、、どうして、、、どうして僕を憐れむんだ?
コーヒーカップに一つだけ残っていた、小さな、小さな、泡がいなくなっていた。
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