続下はわいーい24: CIAこのエントリをはてなブックマークに登録

24:CIA

戸昼の部屋をノックしようとした、モモがいきなり現れた。
「何やってるんだ、危険だよ」
「私も一緒に」

ドアが開いた、戸昼が立っていた。
「やっぱりおまえか?
純一、何の用だ?」
「チーフ、書類を見せて欲しい」
「書類?」
「昨日の夜、金と交換したでしょう?
チーフはカヤックに乗って沖から見ていた」
「、、、、この女は?」
「親しい友達です」
「純一、カヤックなんて乗っていない。
昨夜は友達のとこだ」
「チーフでした!輪郭がチーフだった。
どうか書類を見せてください。
警察沙汰にはしませんからお願いします」
「まあ、中に入れよ。
散らかってるぞ、俺も今、帰ってきたとこだから」

窓際に寝袋が二つ、居間のテーブル下に押しつぶされたビール缶、引き裂かれた皮の断片が転がっている。
戸昼はソファを指差した。
「純一、なぜ書類を見たい?」
「ある男を捕まえたいのです。
書類に何が書かれているか知りたいのです」
「私のお父さん、それに純のお父さんを殺した人間を捕まえたいの!」
「ルイス・エンリケにおまえ達の親父は殺されたのか?」
「モモのお父さんはロスのハイウェイで、俺の親父はひき逃げです」
「純のお父さんの明を殺したのはヤクザ、書類を持っていた連中よ!
エンリケの指図で彼らが殺したのよ!」
「アキラ?純一、おまえの親父の名前はアキラというのか?」
「はい」
「橋本、、、橋本アキラか?」
「はい、そうです。
モモのお父さんが1989年、親父は半年後でした。
犯人はどちらも捕まっていません」
「おまえの親父さんが亡くなったのは何年だ?」
「1990年です、、5月15日です」
「1990の5月15、、純一、親父さんの写真は?」
「あります」
写真を財布から取り出して戸昼に差し出した。

写真を手に、しばらく見ていた。
チーフがおかしい。
左手が鼻から上を覆った、そして、左右に動き出した。
やがて、右手でジーパンのベルトから顔を覗かせていた、いつも大事そうに扱っていたキーホルダーを抜いた。
改めて見ると大きかった、11cmはある。
左手はまだ額を往復している。

「純一、おまえの親父が俺にくれた」
「親父が、」
「おまえの親父に5歳の時、助けられた。
グアテマラのキチェ村からフロリダまで連れてきてくれた。
俺のアキラはおまえの親父からもらった」
「、、、、、、」
チーフが顔を上げた、目がうるんでいた。
「17年も前に、、1990年か、、真理に追いやられてハワイに来た年だ、俺は3月に来た。
連絡した、、手紙はいつも戻ってきた。
5月終わりから書いたんじゃなゃ、、届きっこないよな、」
「親父が亡くなって長崎の実家にお袋と戻りました」
「アキラはフロリダで真理、結城真理という修道女に俺を預けた。
1990年、5月15日から行方不明だ、、月と日にちまで一緒だとは」
「家のお父さんのお葬式に明が来たの、暮れの12月よ。
あなたが3ヶ月早くここに来ていれば会えたのに、戸昼、助けてちょうだい!
書類を見せて!
ルイス・エンリケとヤクザを捕まえたいの!」
「無い、、無くなった」
「ここにあったのですか!」
「二部コピーがあった、昨夜、9時に出るときはな」
「誰が、、チーフの仲間では?」
「彼らじゃない、二人は無理だ」

帰りの車の中は重苦しかった。
戸昼から書類の内容を聞かされただけに皆ひどく落ち込んでいた。
いや、モモだけは元気だった。
「何をがっかりしているのよ。
まだ何か出来るはずよ、考えましょうよ?
これからハワイ島に行ってエンリケに会いましょう!」
「モモ、無理言うな、会ったとして何を言うんだ」
「でも、このままでいいわけないでしょう?」
ホタルがモモの頭をやさしく小突いた。
「純だけが戸昼に会う予定だった、勝手な行動しないように。
でも、一体、誰が?
9時に出たときはあった、俺達は1時前には戸昼の部屋を見張っていた。
ヤクザか?、ヤクザじゃない、、
エンリケか?エンリケじゃない。
ダニー?」
「もっと大きな力だな、警察、FBI、、CIAとか」




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