26:下ヒッチハイク. NY. ケネディ空港
26:NY ケネディ空港
マークがおかしい。
痙攣だ!
心臓マヒだ!
医者は乗ってないか!
スチュワデスが走ってきた。
「医者が乗っていないか探してくれ!」」
右手を彼の額に当てた。
真っ青だ、、
喘ぎがひどい、酸素を求めている。
もう長くはないように思われた。
スチュワデスと機長が足早にやってきた。
「残念ながら医者は乗ってない!
到着まで後4時間、持ちこたえられないか、、」
機長はマークを見て、諦めたように呟いた。
額に右手を当て、ミスターFに祈った。
機長は怪訝な面持ちで見ていた。
来る度に、少しずつマークの顔に赤みが差し、呼吸が落ち着いていくのを見て不思議そうな顔をした。
発作から3時間後、呼吸はほぼ正常に戻った。
マークは安らかな寝息を立てて眠っている。
「あんなひどい発作を起こしたのに驚きました、
右手を額に当てて何をしていたのですか?」
「まじないです、効いてよかった」
午前10時、NY・ケネディ空港に着いた。
マークは救急車で病院に搬送された。
救急隊員に座席から担ぎ上げられたとき、風が目に入った。
まだこの世に、、
どうして、、
、、、、、、
よかった、
これでレノンが、、
お母さん、喜んで、
スチュワデスが救急車までマークに付き添った。
「いい友人を持ってよかったわね。
彼がいなかったら危なかったわ。
3時間近くあなたの命を救おうと必死だった。
いい友達を持ってよかったわね」
風が俺の命を、、 嘘だ!
信じられなかった、、信じたくなかった。
酸素が少なくなってきた。
発作が来そうだ。
酸素マスクが邪魔だ。
取ろうとした。
マスクを押さえつけられた。
酸素マスクが邪魔なんだ!
レノンに知らせなければ!
レノンに!
ああ、、痙攣が始まってしまった。
注射針か、、
今、注射はよしてくれ!
駄目だ!
注射は!
、、早く!
レノンに知らせなければ!
違うんだ、、!
風じゃあないんだ!
殺さないでくれ!
頼む!、、、、
救急隊員に担ぎ上げられたとき、目を覚ましたマークが、俺を見て不思議な笑みを浮かべた。
よかった、偶然だろうか、、
パワーなのか、、、
イミグレが見えてきた。
拒否されたら帰る覚悟はとっくに出来ているのに緊張している。
馬鹿な旅行者だ、、
俺の心臓は破裂していた。
もう歩きたくない。
このまま、日本に帰りたい。
密入国の復讐なんてつまらないことを考えたもんだ。
まただ、パスポートを調べてる。
別の係官を呼んだ。
また別室だ。
別室は嫌なんだが、
黒人の係官がいた。
「ミスター・カゼコージ、二、三聞きたいことがあります。
正直に答えて下さい。
いいですか」
「はい」
「あなたは“DVグリーンカード抽選プログラム”申請書の書類にサインをしていますね」
「はい」
「書類に嘘、偽りなく書いたのでサインをしたのですね?」
「え、、、はい」
「以前、米国で不法退去の勧告を受けたことがあるか、という欄がありました。
あなたは、“ノー”とサインをしていますね」
ほら来た。
記録が残ってた。
しらばくれた。
「どいうことでしょう?」
「1971年、7月17日、あなたはカナダ、バンクーバーから合衆国に密入国して捕まっていますね?」
「、、、、はい」
「あなたの“DV・抽選プログラム”当選者の権利は剥奪されました。
今日中に日本へ送還されます。
異議ありますか」
「ありません。
時間をいただけませんか、迎えに来ている友達に説明したいので」
やっぱりOUTだ、USとは縁がない。
もう、いい、この国は。
それから20分後、角さんとメグに移民局内の個室で再会した。
「また駄目か」
メグが、内密の話があるから、と移民官を遠ざけた。
「キースの知人が移民局にいるの!
偉いのよ。
耕二、まだ諦めないでよ!
電話してみるから待っててくれる!」
メグの肩を優しく抱いて、角さんが俺の気持ちを代弁してくれた。
「その人の力を借りるのは彼は嫌だと思う。
トライしたけどうまく行かなかった。
俺たちに会えただけで満足した顔をしてるじゃないか」
「メグ、一応、ここは空港だけど、アメリカ合衆国内だ。
あれ以来、この国に入ってないからさ。
復讐達成だ、もう満足」
マークがおかしい。
痙攣だ!
心臓マヒだ!
医者は乗ってないか!
スチュワデスが走ってきた。
「医者が乗っていないか探してくれ!」」
右手を彼の額に当てた。
真っ青だ、、
喘ぎがひどい、酸素を求めている。
もう長くはないように思われた。
スチュワデスと機長が足早にやってきた。
「残念ながら医者は乗ってない!
到着まで後4時間、持ちこたえられないか、、」
機長はマークを見て、諦めたように呟いた。
額に右手を当て、ミスターFに祈った。
機長は怪訝な面持ちで見ていた。
来る度に、少しずつマークの顔に赤みが差し、呼吸が落ち着いていくのを見て不思議そうな顔をした。
発作から3時間後、呼吸はほぼ正常に戻った。
マークは安らかな寝息を立てて眠っている。
「あんなひどい発作を起こしたのに驚きました、
右手を額に当てて何をしていたのですか?」
「まじないです、効いてよかった」
午前10時、NY・ケネディ空港に着いた。
マークは救急車で病院に搬送された。
救急隊員に座席から担ぎ上げられたとき、風が目に入った。
まだこの世に、、
どうして、、
、、、、、、
よかった、
これでレノンが、、
お母さん、喜んで、
スチュワデスが救急車までマークに付き添った。
「いい友人を持ってよかったわね。
彼がいなかったら危なかったわ。
3時間近くあなたの命を救おうと必死だった。
いい友達を持ってよかったわね」
風が俺の命を、、 嘘だ!
信じられなかった、、信じたくなかった。
酸素が少なくなってきた。
発作が来そうだ。
酸素マスクが邪魔だ。
取ろうとした。
マスクを押さえつけられた。
酸素マスクが邪魔なんだ!
レノンに知らせなければ!
レノンに!
ああ、、痙攣が始まってしまった。
注射針か、、
今、注射はよしてくれ!
駄目だ!
注射は!
、、早く!
レノンに知らせなければ!
違うんだ、、!
風じゃあないんだ!
殺さないでくれ!
頼む!、、、、
救急隊員に担ぎ上げられたとき、目を覚ましたマークが、俺を見て不思議な笑みを浮かべた。
よかった、偶然だろうか、、
パワーなのか、、、
イミグレが見えてきた。
拒否されたら帰る覚悟はとっくに出来ているのに緊張している。
馬鹿な旅行者だ、、
俺の心臓は破裂していた。
もう歩きたくない。
このまま、日本に帰りたい。
密入国の復讐なんてつまらないことを考えたもんだ。
まただ、パスポートを調べてる。
別の係官を呼んだ。
また別室だ。
別室は嫌なんだが、
黒人の係官がいた。
「ミスター・カゼコージ、二、三聞きたいことがあります。
正直に答えて下さい。
いいですか」
「はい」
「あなたは“DVグリーンカード抽選プログラム”申請書の書類にサインをしていますね」
「はい」
「書類に嘘、偽りなく書いたのでサインをしたのですね?」
「え、、、はい」
「以前、米国で不法退去の勧告を受けたことがあるか、という欄がありました。
あなたは、“ノー”とサインをしていますね」
ほら来た。
記録が残ってた。
しらばくれた。
「どいうことでしょう?」
「1971年、7月17日、あなたはカナダ、バンクーバーから合衆国に密入国して捕まっていますね?」
「、、、、はい」
「あなたの“DV・抽選プログラム”当選者の権利は剥奪されました。
今日中に日本へ送還されます。
異議ありますか」
「ありません。
時間をいただけませんか、迎えに来ている友達に説明したいので」
やっぱりOUTだ、USとは縁がない。
もう、いい、この国は。
それから20分後、角さんとメグに移民局内の個室で再会した。
「また駄目か」
メグが、内密の話があるから、と移民官を遠ざけた。
「キースの知人が移民局にいるの!
偉いのよ。
耕二、まだ諦めないでよ!
電話してみるから待っててくれる!」
メグの肩を優しく抱いて、角さんが俺の気持ちを代弁してくれた。
「その人の力を借りるのは彼は嫌だと思う。
トライしたけどうまく行かなかった。
俺たちに会えただけで満足した顔をしてるじゃないか」
「メグ、一応、ここは空港だけど、アメリカ合衆国内だ。
あれ以来、この国に入ってないからさ。
復讐達成だ、もう満足」
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