34:With a little help. FBI

with a little help from Stranger
34:FBI
花子さん、徹、俺は無口でハンバーグをほお張り、KISSが唾を胡椒代わりに飛ばしている。
マイケルがイラク人で両親を亡くしたようだ、と花子さんが言ったからだ。
「友達のタイムズの記者から聞いたことだが、2003年、2月5日、当時の国務長官、コリン・パウエル(Colin Powell)が国連安全保障理事会でイラクが大量破壊兵器の開発を行っている、100〜150トンの化学生物兵器を持っている、トラックに乗っけて移動している、と衛星写真を提示した。あのパウエルが自信満々、説得力ある。世界中の人間が信じた、俺もだ。彼の後ろに当時のCIA長官、ジョージ・テネット(GeorgeTenet)が座っていた。
情報源は化学生物兵器施設で働いていたと自称するイラク人、今ドイツの市民権を得て南ドイツに住んでいる。名前が、、笑える、コードネームがカーブボール、そうよ、あの野球のカーブのことだ。
政治亡命できるなら出鱈目を言う、彼等は死に物狂いだ。当時のドイツは亡命者を受け入れていた、25人に一人の難関だったらしい。とんでもないガセネタをCIAは信じ、いや、ドイツ情報部(BND)が先だな、、パウエルはそそのかされた。ひどく後悔しているそうだ、オバマより先に黒人の大統領になれたのに。
CIA長官テネットはハイジャッカ二人、(Nawaf al-Hazmi and Khalid al-Midhar)がアルカイダとの情報を9/11の一年半も前から知っていた。だが何もしなかった、監視も、FBIにも情報を渡していない。あのテロは防げた。
テロ二ヶ月前、7月に彼はホワイトハウスでライス(現国務長官)にアフガニスタン攻撃を示唆している。翌年、ブッシュが“サダムがアルカイダの後ろ盾になっている”、チェイニーは“サダムが核爆弾を持っている”話をエスカレートさせていった。
だが、国連の査察でも肝心の核爆弾は見つからない。これじゃあイラク侵攻できない。そこに亡命希望のイラク人が化学生物兵器のガセネタ魔球を投げた。ブッシュ等は飛びついた、これでイラクに攻め入ることが出来るとな。世論を操作するのは簡単、イラクに押し入った。
ブッシュ、チェイニー、テネット、こいつらが仕組んだ。裏にはお決まりの利権、軍需産業との関わり、コケの世界だな。コケにされ、巻き添えを食って命落とし、人生をぼろぼろにされるのはいつの世も同じ俺達。奴等はのうのうとフロリダ、バーミューダの避暑地でゴルフ、パーティ三昧、引退してお決まりの本出版して金儲け。あのカーブボールの話も金になると踏んだハリウッドが興味を示しているそうだ。映画のタイトルは“カーブボール”だろうな」
「KISS、もういいでしょう。黙って食べて頂戴」
「悪かったな、やけに皆が静かだからよ。マイケルが出て行ったから?上手くこっちの大学に編入できるといいな。だが解せないんだ、、なぜ太鼓だ。そんな急に、GO、どう思う?」
「何か入ってたのかな?」
「何だ、それは?、、、徹?お前が渡したんだろう、どんな感じだった?」
KISSの問いかけに知らん振りしいる。マイケルに太鼓を渡してから徹が一言も喋っていないのに気付いた。
俺の親父が9/11のテロで亡くなったと、二人に言うのではと、、こいつはやさしい。俺が同情は御免なのを知っている。だがマイケルには言った、、テロリストだから?
俺がここに来た時、変な事を言った。
“僕の隣の部屋使いなよ、アップタウンしか見えないから”
やっぱり消え去った貿易センターの蜃気楼を見せたくなかったんだ。
「もういいでしょう、あなた達。彼は大学編入の件でここに来た、それだけよ」
「マイケルが来たのはマウナロアのペレの石を送り返した翌日だからペレの神様と関係あるのかなと、、火山の神だろう、、、爆弾とかに関係あるのかと思ったわけよ」
「いい加減にしなさい、KISS。あなたのいけないとこよ。邪推しないで」
「徹、なぜマイケルは太鼓を欲しかった?」
「何か入ってたんでしょう」
「入ってたのか?」
「知らないよ、そんなこと」
ドアベルが鳴った。
花子さんが応対している。
「FBIです。お聞きしたいのですが、昨日、入国したイラク人大学生、マイケル(Mikhail Hashem Abed)はこちらに?」
「いえ、昨夜は泊まりましたが、クィーンズの友達の所に行くと出て行きました」
「何時頃です?」
「5時近かったと、、」
「そうですか」
「彼に何かあったのでしょうか?」
「いつものルーティンです。彼の入国の際の移民局の住所がここだったものですから確認に来ました。もしよろしかったらその友達の住所を教えていただけないでしょうか?」
「それが、もらっていません。急だったものですから」
「急に出て行ったのですか?」
「そういうわけでは、、ホテルを探していてたまたま友達の存在を知った、という感じでした」
「、、そうですか。分かりました。もし彼から連絡がありましたら住所をこの電話番号にお願いしたいのですが」
参:4月30日、2007、CBS・60Minutes
34:FBI
花子さん、徹、俺は無口でハンバーグをほお張り、KISSが唾を胡椒代わりに飛ばしている。
マイケルがイラク人で両親を亡くしたようだ、と花子さんが言ったからだ。
「友達のタイムズの記者から聞いたことだが、2003年、2月5日、当時の国務長官、コリン・パウエル(Colin Powell)が国連安全保障理事会でイラクが大量破壊兵器の開発を行っている、100〜150トンの化学生物兵器を持っている、トラックに乗っけて移動している、と衛星写真を提示した。あのパウエルが自信満々、説得力ある。世界中の人間が信じた、俺もだ。彼の後ろに当時のCIA長官、ジョージ・テネット(GeorgeTenet)が座っていた。
情報源は化学生物兵器施設で働いていたと自称するイラク人、今ドイツの市民権を得て南ドイツに住んでいる。名前が、、笑える、コードネームがカーブボール、そうよ、あの野球のカーブのことだ。
政治亡命できるなら出鱈目を言う、彼等は死に物狂いだ。当時のドイツは亡命者を受け入れていた、25人に一人の難関だったらしい。とんでもないガセネタをCIAは信じ、いや、ドイツ情報部(BND)が先だな、、パウエルはそそのかされた。ひどく後悔しているそうだ、オバマより先に黒人の大統領になれたのに。
CIA長官テネットはハイジャッカ二人、(Nawaf al-Hazmi and Khalid al-Midhar)がアルカイダとの情報を9/11の一年半も前から知っていた。だが何もしなかった、監視も、FBIにも情報を渡していない。あのテロは防げた。
テロ二ヶ月前、7月に彼はホワイトハウスでライス(現国務長官)にアフガニスタン攻撃を示唆している。翌年、ブッシュが“サダムがアルカイダの後ろ盾になっている”、チェイニーは“サダムが核爆弾を持っている”話をエスカレートさせていった。
だが、国連の査察でも肝心の核爆弾は見つからない。これじゃあイラク侵攻できない。そこに亡命希望のイラク人が化学生物兵器のガセネタ魔球を投げた。ブッシュ等は飛びついた、これでイラクに攻め入ることが出来るとな。世論を操作するのは簡単、イラクに押し入った。
ブッシュ、チェイニー、テネット、こいつらが仕組んだ。裏にはお決まりの利権、軍需産業との関わり、コケの世界だな。コケにされ、巻き添えを食って命落とし、人生をぼろぼろにされるのはいつの世も同じ俺達。奴等はのうのうとフロリダ、バーミューダの避暑地でゴルフ、パーティ三昧、引退してお決まりの本出版して金儲け。あのカーブボールの話も金になると踏んだハリウッドが興味を示しているそうだ。映画のタイトルは“カーブボール”だろうな」
「KISS、もういいでしょう。黙って食べて頂戴」
「悪かったな、やけに皆が静かだからよ。マイケルが出て行ったから?上手くこっちの大学に編入できるといいな。だが解せないんだ、、なぜ太鼓だ。そんな急に、GO、どう思う?」
「何か入ってたのかな?」
「何だ、それは?、、、徹?お前が渡したんだろう、どんな感じだった?」
KISSの問いかけに知らん振りしいる。マイケルに太鼓を渡してから徹が一言も喋っていないのに気付いた。
俺の親父が9/11のテロで亡くなったと、二人に言うのではと、、こいつはやさしい。俺が同情は御免なのを知っている。だがマイケルには言った、、テロリストだから?
俺がここに来た時、変な事を言った。
“僕の隣の部屋使いなよ、アップタウンしか見えないから”
やっぱり消え去った貿易センターの蜃気楼を見せたくなかったんだ。
「もういいでしょう、あなた達。彼は大学編入の件でここに来た、それだけよ」
「マイケルが来たのはマウナロアのペレの石を送り返した翌日だからペレの神様と関係あるのかなと、、火山の神だろう、、、爆弾とかに関係あるのかと思ったわけよ」
「いい加減にしなさい、KISS。あなたのいけないとこよ。邪推しないで」
「徹、なぜマイケルは太鼓を欲しかった?」
「何か入ってたんでしょう」
「入ってたのか?」
「知らないよ、そんなこと」
ドアベルが鳴った。
花子さんが応対している。
「FBIです。お聞きしたいのですが、昨日、入国したイラク人大学生、マイケル(Mikhail Hashem Abed)はこちらに?」
「いえ、昨夜は泊まりましたが、クィーンズの友達の所に行くと出て行きました」
「何時頃です?」
「5時近かったと、、」
「そうですか」
「彼に何かあったのでしょうか?」
「いつものルーティンです。彼の入国の際の移民局の住所がここだったものですから確認に来ました。もしよろしかったらその友達の住所を教えていただけないでしょうか?」
「それが、もらっていません。急だったものですから」
「急に出て行ったのですか?」
「そういうわけでは、、ホテルを探していてたまたま友達の存在を知った、という感じでした」
「、、そうですか。分かりました。もし彼から連絡がありましたら住所をこの電話番号にお願いしたいのですが」
参:4月30日、2007、CBS・60Minutes
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