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The end of a明日

医学的に治癒が困難な病の記述があります。
どうか、skipしてください。


概略

中学校を退学したシュシは音楽と環境問題にはまっていた。
元パンクで代議士秘書の勤と出会う。
勤の父親は要人外国訪問支援室長で機密費を横領していた。
その大半が政治家、官僚に渡っていた。
勤はそれらの情報をメモリーカードに記録した。
カードがどこにあるか、いずれ知らせると言い残して父親は亡くなる。
シュシはクルド難民の子で妹、薫と勤の為に何か出来ないか探る。
薫と美世の空気が同じだ、と勤は感じていた。






 プロローグ 
1:シュシ(種子)
2:レディ・レジ魔
3:薫
4:何も-natural
5:恵美
6:勤 - punk
7:環境会議
8:機密費
9:Temple
10:触れ合い 
11:続 触れ合い
12:美世
13:葛藤
14:闇の中へ
15:桜散る
16:マサコと恵美
17:桜三部咲き

登場人物

シュシ(種子):ミュージシャン
恵美:シュシの母親
薫:恵美の養女。
美智子:恵美の妹
チキータ:フィリピン人、薫の母親
ムスタファ:クルド人、薫の父親
松岡行俊: 外務省、要人外国訪問支援室長 
松岡勤:法務大臣、藤山克夫の秘書。行俊の息子
マサコ:勤の母
美世:勤の妹
狂人(キョウト):勤のパンク仲間
藤山克夫:法務大臣  
武藤隆:外務省、事務次官
斎川俊行:外務省元北米一課長、現在内閣官房参与。
田中五郎:米大使
恋済十郎:総理大臣
山本邦明:外務大臣

(要人外国訪問支援室は既に廃止され、外遊先の担当部局が対応している模様)

全てフィクションです。





プロローグ


環境保護団体
[The end of a明日]

シンボル曲、スキーターデイヴス(Skeeter Davis)のThe end of the world 

太陽はどうしていつもあんなに輝いているの
どうして波はいつも浜に打ち寄せてくるの
知らないの、この世界は終わりの

なぜ鳥さんたちはあんなににぎやかなの
なぜ星はいつも光ってるの
知らないのね、もう世界は終わりなのよ

でも、まだ、
何も変わっていない
どうなるの、これから

わたしの心臓は動いてる、
生きていたいのよ
涙もそうよ、
なのに、なぜ世界が終わりなの、

さよなら、と地球さんが言ったから
ただ、それだけ、、
わたしたち、何をした?
、、、、
もしかして、、、、
わたしたちが、、
傷つけたからなの?




会の活動 
1:スーパーで買い物レジ袋をもらっている人がいたら、袋持参を問題が起きない程度に半強制的に薦める。
2:不必要と思われる外灯を消して回る。
3:なるべく、車に乗らないようにする。
4:捨て猫、犬を保護する。
5:魚屋の魚類、苦しんでいるようなら川、海に放す。(極力、魚屋さんの理解を得るよう努力する)
6:4000cc以上の車のタイヤをパンクさせる(ハイブリ  ッド車を除く)

その他、会員、活動内容、募集中。



自分が独りでやって、、も
何が変わるの、、、

でも、それは愚かな考えだった。
私はのうのうと生活しているのに、
もう既に環境で苦しんでいる人たちがいる。

明日のエコではもう地球を救えない。
もう、バンドエイドでは救えない。
私たちは地球が再生できる量の、
20%も多く自然を消費している。
地球上、すべての人間が、
私たち、金持ち並みの生活をするには、
地球が5個も必要なの。

これって、
欧米スタイルの、
私たち、
金持ちライフスタイルが問題なの?
もう私たち先進国は指導する立場にないのよ、
自分自身が問題なのに。

私たち金持ちのために、
貧しい人たちは食料を供給し、
そのために生態系を破壊され、、、
病気になり、
私たちが当然のごとく受けている
医療施設、薬もなく、
死んでいく。

世界平均で37キロ、
貧しい人たちは一桁、
アメリカでは3倍の110キロの地球資源を、
一人が1年で消費しているのよ。

地球の20%が、
世界人口の1/3が、
一日、1$以下で生活しているのに、
地球の約半分が、
1日2$以下で生活しているのに、
日々の糧を一部の人が独占していいの?
分かち合えれないの?
せめて、、、、地球があるうちに。

経済成長、、、って何?
利益以上にコストがかかるのに、、
何が経済なの。
経済拡大のため、
その資源はどこから来るの?
ゴミはどこに捨てるの?
経済成長って、、
有益なものと有害なものをつくることなの?
不経済成長じゃないの?

ある島で、
唯一ある木を切ったそうです。
みんなは言いました。
もうカヌーは作れないじゃないか。
経済学者は言いました。
仕事だよ、大事なのは。
その内、テクノロジーが解決してくれる。
傲慢なアメリカ人、ヨーロッパ人、日本人は言います。
おれの木だ、、自分の木を切ってどこが悪い。

もう、駄目なんです。
みんなの価値観を変えなければ、、
駄目なんです。
価値観なんて、、、、、、
そんな言葉さえ、、、
もう陳腐です。

何をやっても遅いんです。
、もう、、遅いんです。
でも、、
今やらないと、

美樹
新太郎
美咲
大二郎
、、、、
子どもたちが
、、


テレビでは、

パレスチナで、
ファタ派とハマスの内紛ですって、
国を造りたいならイスラエルに向かって行かなければいけないのに、、

年金問題、、
自民党って、
もう何年、政権にいるの?
なぜみんな投票するの?

イラク、、
世界がアメリカの言いなりになって、
もう何年、、、
世界は平和になった?

ミスター地球が笑いながら言ってます。
また、お笑いで時間潰しているな。
人間って、やっぱ馬鹿だ。
みんな、俺がどうなるか知ってんのに、
もう、今の俺はホスピスで死を待っているのに、
何もやらない、
やろうとさえしない。
人間は馬鹿だと思いたくないんだ、
心底、馬鹿なのに。
無能だと思いたくないんだ、。
心底、アホなのに。
人間は夢が好きなんだな、
でも夢ってなんだ。
地球はもう駄目だから、
月に住むことなのか?
まだ、この期におよんでも、
テクノロジーが全てを解決してくれる、、、
信じているの?
本当に?
救いようのない馬鹿だな。
宇宙に行くより、
海の底に住むのがまだ現実的だとわからないのかね。

みんな、
現実を、、、、
見たくないの、
聞きたくないの、
関係ないの、
今の生活の質、落ちるなら、
生きててもしようがない。

俺の
私の、
生きている間
もてばいいわ、
もっててくれれば、
もつさ。

だから、、
だったら、、
だからこそ、
私たちは宣言します。
”The end of a明日”
を創設して闘います!




お詫び

活動、6のタイヤのパンクは、
当初、何かをしなければ、、
と焦燥を感じて付け加えましたが、
個人の権利、自由の侵害、まして管理という、
私たち会員が一番忌み嫌うものでした。
人々の共感を目的とした、
この運動にはそぐわないと
会員、全員一致で削除を決めました。

なお、会員が既に2台の車のタイヤをパンクしました。
ご迷惑をおかけしました。
申し訳ありませんでした。
“The end of a明日”で
弁償させていただきました。
我々、会員一同、心から謝罪したいと思います。

(現在、パンフレットがうんざりするぐらい残っています。
次回のパンフレットから削除いたします)

(inspired by" The Planet" by Charon film)


The end of the world
(Written by Arthur Keat, Sylvia Dee)

Why does the sun go on shining?
Why does the sea rush to shore?
Don't they know it's the end of the world
Cause you don't love me anymore?

Why do the birds go on singing?
Why do the stars glow above?
Don't they know it's the end of the world
It ended when I lost your love.

I wake up in the morning and I wonder
Why ev'rything's the same as it was.
I can't understand, no I can't understand
How life goes on the way it does

Why does my heart go on beating?
Why do these eyes of mine cry?
Don't they know know it's the end of the world?
It ended when you said goodbye
Don't they know know it's the end of the world?
It ended when you said goodbye.






theme : 連載小説
genre : 小説・文学

1: The end of a明日 シュシこのエントリをはてなブックマークに登録

The end of a明日



一. シュシ(種子)


カレン・カーペンターの声が特に好きだった
いつも自分だけに歌ってくれた
彼女は一番前で歌いたくなかった
どうしても自信がもてない
自分を守るため、、
必要だった、
囲いが、
柵が、、、、
だからドラムを叩いた
ドラムが、、、守ってくれた
カレン・カーペンターが好きだった。




シュシが学校に行かなくなって3か月が経った。
母、恵美はその理由を知っていたので何も言わなかった。
自分で解決してくれればいいけど、
容易にできるとは、、、。

13歳の夏、始まった。
シュシは字がきたないのを気にしていた。
字をきれいに書きたいと、
教則本を買って勉強していた。

学校から帰ってきた。
いつもは冷蔵庫を開けて大好きなプディンを探すのに、、、
目も合わさず無言で自分の部屋に向かった。
「シュシ、どうしたの。何も言わないで。
あなたの好きな、三毛猫の三色プディン買ってあるわよ」

5分が経った。
彼女の部屋をノックした。
応答がない。
「シュシ、いるんでしょう。入るわよ」
泣いていた。
「どうしたの、泣くなんて、いつものあなたらしくないわね」
「お母さん、字が書けなくなった、、、」
「何を言ってるの?書いているじゃないの?」
「書けない。手が震えて動かないの、、、」
「書いてみなさい」

おかしい。
指、手が小刻みに震えている。
鉛筆の芯が動こうとしない。
動かせない。
力が入りすぎている、
鉛筆が震えている、
あれ、、肘から、、、

時間をかけると書けた。
一つの線を書くのに、2,30秒。
直線には、、どうしてもならない。
曲線は書けなかった。
「シュシ、力を入れて書いては駄目よ。
これまでやっていたように書いてみなさい」
「やっているわよ。でも、、駄目なの」
「これまでのように何も意識しないで書いてみたら」
「意識しないで、、って、、、無理よ。
鉛筆持った瞬間から右手がおかしいのよ」
「力抜けない?」
「、、、、、」
「さあ、一緒に深呼吸しましょうか?」
「駄目よ!やったんだから。手を自由に動かせないの」
「鉛筆はいつもそのように持っていたの」
「分らない。どうやって持ってたのか、、、そんなこと気にして持ってないわ!」

シュシは広告用紙の裏の白紙を利用して書きなぐっていた。
一日、1時間以上も。
自分なりに解決しようと一生懸命努力していた。
見ていて可哀相だった。
出来るなら代わってあげたかった。
これまで無意識でやれたことが、急に出来なくなった苦しみにもがいていた。
「一生懸命、字をまねて書いていたの、、
急によ、、手が動かなくなって。
戸惑った、、あれ、、、って。
でも、、いくらやっても手が動かない!
動かないのよ!
お母さん!
本当に書けなくなった、、、」 

無意識でやれたことを意識して治せるのかしら。
どう修正したらいいのか解決法がわからない。
原因はわかっていた、、。
力を抜けばいいの、、右腕の。
でも、、どうやって。
鉛筆をもった途端、力が入っている。
シュシは気の遠くなるような時間をかけてあらゆる方法を試していた。
鉛筆を持つ位置、寝かす角度、
手と接地面との角度、
肘の位置、手のひらの接地具合、、
いろいろやっていた。

ただ、時間だけが通り過ぎていった。
鉛筆を持つ位置を変えるだけで数か月、
上手く行かないのでやり直して数か月、
翌日になると、昨日どう持っていたのかも忘れていた。
他の方法も効果がなかった。
稀に、右手の力が抜けることがあった。
「お母さん、ほら、上手く書けた。
力が入らなかった!」
その感覚を忘れまいと、
記憶に残しておこうとしていた。
手を一生懸命マッサージしながら、。

翌日、鉛筆を持った途端、泣き出した。
「昨日はただ手が麻痺していただけなのよ!」

悲しいぐらい努力した。
鉛筆を持つ矯正用ゴムを使ったり、
左手で書こうともしていた。
当初、左手は力が入らないとひどく喜んでいた。
それも、あきらめたようだ。
夜半泣いていた。
左手にも力が入った、

字を書こうとしなくなった。
快活な子だったのに。
成績は落ちた。
答えはわかっているのに書けないの、

結局、シュシは中3になった春から学校へ行かなくなった。
担任の先生は心配してくれたがどうすることも出来なかった。


学校に行かなくなって、
それまで薫とやっていた活動にめり込んでいった。
それと、並行して、
《Beat’em》(奴らを打ち負かせ。em=themは自らのinferiority(劣等感)を意味する)というバンド名でライブハウスで活動を始めた。一人だけの ONE-MAN band だった。
すべて自作自演の曲でパソコンで作ったギター抜きのオケに、ライブでギターをはめ込んだ。
歳に似合わず、60、70年代初期のロックが好きで、
ギターは、デュアン・オールマン(スライドギターの名手)、
ジミ・ヘンドリックス(ギタリスト)の影響を強く受けていた。
日本人では尾崎豊が好きだった。
早世したミュージシャンにしか興味が持てなかった。

彼等は、みんなすごいことをやっていた。
生み出しているものの偉大さに気づいていなかった。
エアポケットに入っていた。
ただ,邁進した。
僅か数年で、普遍なるものを生み出し、作品が彼等に代わって生きつづけている。
凝縮した塊が、体を生贄にして弾け永遠となる。
シュシは、憧れていた。
普遍的なものを生み出す力、時間は限られているわ。

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genre : 小説・文学

2:The end of a明日 レディレジ魔このエントリをはてなブックマークに登録

2:レディ・レジ魔



声をかけるのはシュシの役目だった。
どんなにせがんでも薫には絶対にやらせなかった。
見張りをやってもらった。
もう近くのスーパーには行けなかった。
セキュリティカメラのせいで、すぐに警備員が飛んできた。
60を過ぎた高齢の人が多かったので素直に従った。
分らない様にやってね、と言ってくださる方がいた。

姿が見えない。
「シュシ、この前の警備員の伯父さんいないよ」
「休みかな」

警備員が来た。
「君達、買い物かね」
「ええ、、」
「お客様にレジ袋強制しないで欲しいんだ」
「悪いことやっているとは思っていません」
「シュシ、今日はよそうよ」
「川口さん、首になったんだよ。
あんた達のせいだ!
上がカメラで見てたんだ。
この前ここに来たでしょう?
あんた達が立ち去らなかったんでさ、、
川口さん上に呼ばれたんだ。
ばれたんだよ。
川口さん、分らない様にやって、、と言ったんでしょ?
善人ばっかじゃあないんだよ。
会社にゴマするのもいるしさ、スパイもいるんだ。
よく、考えてよね。
川口さんも俺達も生活があるからさ。
環境もいいけどさ、生きてくのに精一杯なんだ!
もう、仕事がさ、、無いんだよ!
川口さんの年じゃあ」

それ以来、指示には素直に従った。
一度追い出された所へは2度と行かないようにした。
スーパーが家から遠くなっていった。

「シュシ、あの感じの悪い叔母さん、トライする?」
「よし、ちょっと恐そうだけど、、がんばるぞ。
薫、見張り頼むよ」
「OK、今日は、野良猫のピコちゃんで行くよ」

4種類の猫の鳴き声を使って、薫が危険度を知らせた。
危険度の高い順に、ジュネ、チーター、天、ピコ。
ジュネは三毛猫で声はニャアーオー。
チーターはアメリカンショートで、ニーオ。
天は白黒の日本猫でニャン。
ピコは野良猫で、低音で小さくニオだった。

「こんにちは、環境保護の活動をしています。
これから買い物をするときは必ず買い物袋を持参するようにしていただけませんか?
些細なことでも、少しずつ皆が環境問題に関わって実践していけば、未来の子ども達は空気も水もきれいな生活ができる可能性が広がります」
「あ、、ごめんなさい、そうね。
いつも買おう、買おう、と思っているのに、、つい、忘れてしまって、ええ、早速買うわね。
ありがとう。がんばってね」
「あああ、、ありがとうございます!」

「薫、大成功よ」
「恐そうだったのに、拍子抜けね。
シュシ、次はあの、優しそうな感じのいい女(ひと)、どう?」


「ああ、環境問題ね。
自然でしょう。
人のせいじゃないわよ。
買い物袋、関係ないと思うけど」
「そうでしょうか?
私達が今の生活をしていると30−50年後には深刻な問題、、、この地球が再生不可能になる、、」
「悪いけど、私、忙しいのよ。
他の人に言って」
「1分だけ下さい。
お願いします。
もう既に地球は自ら再生できません。
私達が壊したからです。
今、瀕死の状態です。
再生できるレベルまで環境を戻してやらないと地球は元に戻れません、、
今、私達がやれ、、」
「待って!
忙しいと言ったでしょう!
何を言ってるの?
何の権利があって私に指図するの。
買い物袋?、、
もらえるのに何で持ってこなきゃあいけないの」
「自然を守るためには私達、一人一人が何かをすることから始めないと、この空気さえ、、」
「うるさいわね。
私の勝手でしょう。
自由でしょう。
なんで、あなたみたいな青二才に指図されないといけないの!」
「今の私たちの生活を続けていくと将来、悲惨なことになります。
食べるものはあっても汚染され、皮膚はただれ、高い酸素、毎日買って、密封した家で生活している自分の姿を想像して、」
「私が100歳も生きると思っているの?
もういないの、そんな世界にはおさらばしているの。
私の知ったことではないわ!」
「子ども達がいます!
少しずつでも皆が生活の仕方を変えれば、、それが不便でも、」
「いないの!
私、子ども嫌いなの!
今の生活は変えない!
あなたの知ったことではないわ。
今の生活捨てるぐらいなら死んでもいいわ!」
「それって、叔母さん、あなたは人間であることを放棄したのよ」
「あなた、
言葉に気をつけなさいよ。
叔母さんって何よ。
誰が叔母さんなの!
他人に言われたくないわね!
それになんて言った!
人間であることを放棄した!
まあ、ひどいことを!」
「人間は先が読めるわ。
叔母さんは自分に都合がいいことしか見ないのよ。
都合の悪い情報は否定するの。
理解しているのに考えないようにしているだけ。
動物は裏がないわ。
叔母さんは、人間の顔した、ただの生き物よ」

薫がシュシの肘を引っ張った。
7、8人、の買い物客が見ていた。

「この子は!
人呼ぶわよ!
誰か!
来てください!
誰か!」
シュシは捨て台詞を吐いた。
「叔母さん、怒れるのね。
それはね、自分の手で生き物、殺してないからなのよ。
無意識に私達、人間が集団活動で実際は殺してんのよ!
だから、何でも言えて、馬鹿テレビ見て時間潰せんの!」
「まあ、、許さないはよ!!!!
この子!
何の権利があって私に文句言うの!
私がテレビ見て何が悪いのよ!
誰か!!
誰か!!」

警備員が追ってきた
シュシ、薫、出口に走った。


なんとか、逃げ切った。
「シュシ、言い過ぎたね。もめたね」
「うん、あのくらいしないと。
でも、あれだけ言っても同じ。
変らないよ。
だからいいの。
ああいう人にはもっとひどいこと言っていいのよ」
「シュシ、大丈夫。最近イライラしてるね?」
「うん、、、、、、どうしようもない」

シュシが苦しんでいるのを薫は知っていた。
話題を変えようとした。
「今日は30人、皆、適当に怒ったね」
「でも、2人いたよ。
すぐ、レジ袋買ったよ。
今日の成果は30人で2人、、15分の1ね」
「あの恐そうな女、びっくりするぐらい素直だったね」
「面白いね、いろんな人がいて」
「5千万人の内で、仮に、社会保険庁みたいに計算して、1/15が買ったとしたら、え、、とね333万、、、シュシ!333万よ!
これすごいよ」
「今日30人で2人でしよう。
今までの合計すると730人、で買ってくれた人が今日2人だから27人。
4パーセントいかない」
「でも、進んでるよ。少しだけど」
「よし、薫、後、一人やろう。
ヨーカードーにしようか。
まだ、ここ来てないから」
「私にも一回やらせて欲しいな、ね、シュシ」
「駄目。
薫は見張りで充分役立ってるよ。
入管とか、何かあったら大変なことになる。
お母さんに怒られる」
「、、、、、」
「がっかりすな、薫。今度は男にしようか。
恐いから避けていたけどやってみる価値あるわ。
買い物してる男意外と多いよ」
「そうだね、、いいかもね、
今まで会員も男恐がってやってないよ。
やってみようか、意外と上手くいくかもね。
大人しそうなのにする、、それとも恐いの?」
「意外と逆が多いんだよね、女は。
男も同じかな」
「恐そうなのは恐いよ。
女と違って純だから男は顔に出ると思うよ」
「言えてる。
それって、女を武器にできるかもね。
私の美しさで迫ってみるよ」
「少しはにかみ屋で、若い子に声かけられて、ダラーッとする伯父さんなんかいいんじゃない」
「よしやろう。
薫、見張り頼むね」
「さっきみたいに怒っちゃ駄目よ」
「OKよ」
「今度はジュネの“ニャアーオー”にするよ。
聞こえたらすぐ止めてね、約束よ」


「あのう、地球環境のために買い物袋持参していただけたら、子ども達も幸せに、」
“ニャアーオー”の泣き声が聞こえてきた。
薫が両手を高く上げて罰点をしている。
警備員が二人、走ってくるのが見えた。

ああ、駄目だ、薫と離れ離れになってしまう。
もう一人の警備員が少し離れて携帯で話している。
「君達、申し訳ないが、お客様にレジ袋を強要するのやめてくれないか」
「なぜでしょう?
何も悪いことはしていません!」
「シュシ、怒らないで」
「君達、もうこの業界では知られているんだよ」
「え!」
「君達の顔写真入り手配書が大手スーパーに配られているよ。名前まであるんだ、レデェ、出島、、ってね」
「本条さん、デジマじゃあないですよ。
“レジ魔”ですよ。“レディ・レジ魔”」
「そう、それなんだよ。
君達がやっていることはよく分る。
でもお客さんの苦情があってね」
「本条さん、見えましたよ」

スーツ姿の男が走ってきた。
「お、、君達か、、有名なレディレジ魔は。
ここの副支配人の茂山です。
我々は非常に困っています。
苦情です。
お客様に喜んで楽しんで買い物をしていただきたい。
楽しい気分が、、君達の出現で最後に壊れる。
非常に困ります。
当社は本腰を入れます。
レジ袋の有料化は勿論すぐやります。
買い物袋をくじ引きで差し上げたり、とにかくやっていきます。
ですから、もう、君達は活動を止めていただきたい」
「シュシ、、、」
「真剣に会社が取り組んでいただけたら」
「環境は大事だ。
地球上、すべての人に降りかかる問題だからね。
我々企業も真剣に取り組まなければいけない」
「すべての生き物、植物です。
人間だけでは駄目です」
「シュシ!」
「、、、、そう、そうだったね。
地球上すべての生き物、植物、、」
「お願いを聞いていただけますか」
「何?」
「販売している買い物袋のデザインを変えて下さい。
今のデザインは駄目です。
子ども、大人、皆が地球を大事にしなければ、と切実に思うようなデザインに。
もっと、刺激的な、とてつもなく強烈なものにして下さい」
「そう、、そうですね、それはいい考えだ。
分りました。努力します」

薫、企業が真剣に取り組むって、、あんまり期待できないね。


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3: The end of a明日 薫このエントリをはてなブックマークに登録

3:薫



シュシはよく真夜中、薫、恵美に隠れて密かに外出した。

ある日、お巡りさんが来た。
「お宅に、シュシって子がいますか?」
「はい、娘ですが、何か?」
「証拠はないんですが、目撃者がいまして、、
隣町で車のタイヤをパンクさせたようなんです。
最近、このパンクの事件が結構ありまして関連がないか今、署で聞いています。
お母様でしょうか?」
「はい」
「ご足労願いませんか?」

かなりの数の被害届けが出ていたようだ。
証拠がなくて大事には至らなかった。
真相は分らない。
シュシは自分がやったとは最後まで言わなかった。

シュシは、千枚通しをビルの花壇、墓地の墓石脇、店じまいした看板裏、数ヵ所に隠していた。
使用した千枚通しはすぐ捨てた。
用意周到だった。
通行人を装ってタイヤを刺すだけ、簡単なことだった。

捨て猫、犬を見ると必ず連れて帰った。
もう100人どころではなかった。
里親を探して、今10人の猫が住んでいた。
魚屋さんで苦しんでいる魚を見るとその場で買った。
ロブスター、大きな魚のときは、魚屋の店主に譲ってくれるよう頼んだ。
到底無理な話で、買っては、近くの川、海に放した。
運送会社に頼んで海まで運んでもらうこともあった。
いつも頭を撫でて、さよなら、と言った。

丁度、字が書けなくなった頃と、制服警官の訪問が重なったので恵美はひどく心配した。
薫との会話や友達との電話で環境テロという言葉を何度か耳にしたので末恐ろしく感じた。
「シュシ、約束して欲しいの、薫を巻き込まないで。
もう充分、小さいときから苦労してきたから、何かあったらどうしたらいいのか」
「わかってる」
「お願いよ」



薫は恵美の養女だった。
4歳と8ヶ月で宙に投げ出された。
母親は不法滞在のフィリピン人、
父親は難民申請を却下されつづけ、悪名高い西日本のある入国管理局センターで病死した。
父、ムスタファはトルコに住む少数民族のクルド人だった。
彼はオーストラリアへ行こうと、入国ビザを必要としない日本に来た。
しかし、ブローカーに渡す金が底をついて動けなくなった。

(トルコは推定、約1500万人居住している少数民族の権利、存在を建国以来、認めていない。
クルド人の旗を掲げただけで弾圧、迫害の対象になる。
日本にいる難民は、国連難民高等弁務官事務所(UHRCR)による難民認定があるにもかかわらず、政府(法務省、外務省)が難民と認めないために、日本政府の難民認定がなければ日本以外の国に行けない。
政府の本音は、目障りな難民を追い出したい。
自発的に出て行ってもらいたい。
無理な話だ、金も行く所もない難民には。
その環境作りに税金を使っている。

迫害を受け、生命を脅かされて逃げてきた難民をその国に平気で送り返すこともやる。
これまで何度かそうしてきた。
監獄に入れられようが、殺されようが他人事だ。
自分に火の粉が降りかからない限り関係ない。
それが、今の日本の難民政策だ。
唯一、国際社会の目だけが機能している。
政治家、我々国民の反応は鈍い。

UHRCRで難民認定されているので強制退去はできない。
難民申請者が仮放免申請を何度しても却下し、入国管理局センターに長期収容する。
彼等はいつ出られるのか分からない状態で絶望、病気、精神障害に陥る。
刑期を終えたら出れる犯罪者のほうがまだましだ。

どんなに遠くても、仮放免中の難民の家族全員は
月、一回の入管出頭が義務となる。
家族全員となると金がかかる。

日本人には彼等の苦悩がいかほどなのか想像すら出来ない。
外務省、法務省、政治家、裁判官、一応、表向き良識ある人達までもが、難民に対しては異常なほど厳しい。

日本で生まれ育った2歳の子どもに、強制退去命令を出せる国なのだ。
もし、そういう境遇に自分が陥ったら、、、
関係ないか、、、日本人なんだから)


薫の母親のチキータはフィリピン人だった。
ムスタファと結婚して薫が生まれた。
不法滞在のフィリッピン人とクルド難民の結婚、
アジア、アフリカの人には特に厳しい日本では想像もつかない困難を生み出した。

薫が生まれて3年後にムスタファは亡くなり、
チキータは途方にくれた。
そのとき、恵美の妹、美智子に出会った。

チキータの住まいの近くの保育所で美智子は保母をしていた。
チキータは仕事を探していた。
もうお金がなかった。
しかし、幼い薫がいたので動けない。
役所はただ迷惑そうな顔をして相談相手にもならない。

その日、役所帰りに、たまたま子猫と出会った。
久しぶりだった。
猫が本当に好きだった、、
この数年、それさえも忘れていた。
無意識に後をつけていた。
可愛い三毛猫だ。
4、5か月ぐらいだろうか、無心でついて行った。
薫も興味を持ったのか、
歩く、と駄々をこねた。
手をつないでいっしょに後をつけた。

なんとなく奇妙な子猫だった。
すばしっこい。
見失った、
と思っていたら、いつまにか次の路地横にいた。
座ってこちらを見ている。
ついて来ているか確認している。

まあ、どこに行くのかしらね?薫ちゃん
ついて行こうか?
う、、うん!

そういうことが、3度、、4度になった。
どこかに連れて行きたいようよ、薫ちゃん。
ずっとついてくよ!
そうね、ついて行きましょうね?

それが、、6,7度になった。
チキータは確信した。
どこかへ案内しているんだわ。

子猫は建物の前で待っていた。
ああ、、、ねーちゃん、、あそこ、。
そうね、薫ちゃん、待っててくれてるね。

私達を確認すると、
柵の隙間から中へ入って行った。
子どもの声がした。
保育園だった。

女性が入り口に立っていた。
こちらを見ている。
子猫が、横に座っていた。
ああ、、ねーこちゃん!

「こんにちは、お子さん何歳?」
優しい声だった。
涙が出てきた。
今まで、日本人にこんなに優しい声で、、、
「ええ、4歳に、」
涙が止まらなくなった。
「さあ、中にはいりましょう?」
彼女は何もかも知っていたように話した。
私が困っていることも、
どうして?

「ここにお仕事があります。園児の食事を作ったり、その他、雑用です。散歩、昼寝、などの。お子さんもお母さんと一緒にいれるし。ここで働きませんか?」

それも半年と続かなかった。
美智子とチキータは園児8人を連れて散歩に出た。

その時にかぎって薫の歩みが遅い。
幾度となく、一番後ろで立ち止まっては空を見たり、
周りを必要以上に見ている薫に目を遣った。

どうしたの、薫ちゃん、今日は?
何が見えるの?
きょろきょろ周りばかり見て、
皆について行けないの?
さあ、行きましょうよ。
ほら、皆、待ってるよ。

その時だった。
チキータと恵美子は、薫の後方に一台の車が猛スピードで走ってくるのが見えた。

即死だった。
薫を含め、園児8人はかすり傷一つ無かった。

あの二人、車に、、僕の、、車に、、飛び込んできたんです!
運転していた二十歳の若者は駆けつけた警官に何度も同じことを言った。



恵美は、一人残された薫を養女にしようと外務省に足を運んだ。
日本生まれなのに、不法滞在の母、難民の父、ハードルは高かった。

薫は日本生まれですよ。
どうしても勝手に出て行ってもらいたいようですが。
行くところがないのです。
日本という国は、強制退去させるための口実を探して、難民を受け入れる気はさらさらないじゃないですか。
収容所には白人の欧米人はいなくてなぜアジア、アフリカ系の人ばかりなのです。
彼等を最初から犯罪者として決めつけているのです。
差別でしょう。
白人になんでそんなに甘いの、まだ劣等感を持っているのですか?
最後の言葉で外務省の役人は怒った。
本音を言われると怒るのが人間です、、とも言ってしまった。

恵美はめげなかった。
薫を養女にする、それだけを考えた。
何度も外務省に足を運んだ。
利用できるものはなんでもトライした。
特にマスコミを積極的に活用した。
こういうことを報道しないマスメディアなんて存在価値がないと。

簡単にことは進まなかったが、約一年後、法務大臣裁量による在留特別許可が取れた。
その間、入管当局による面接調査を数え切ないほど受けた。

年齢制限があった。
6歳未満だったので恵美の養女として認められた。
もし、そうでなかったら、、認められたのだろうか。

シュシ、どうか薫を巻き込まないで。




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4:The end of a明日 何もーnaturalこのエントリをはてなブックマークに登録

4:何も〜natural



勤は目が覚めた。
まだ、2時だ。
1時間半しか経っていない。
眠れなかった。
最近また吸い始めたマルボロを探した。
見つからない。
親父とマルボロが頭の中を走りだした。
無造作に頭を落とした。
マルボロの箱がつぶれた。
フィルターだけがかろうじて原型を留めている。
指で弾いた。
葉がシーツに散った。

朝刊が郵便受けに落ちた。


外務省は報償費(外交機密費)支出文書を開示する気は毛頭無かった。
再三のNPO情報公開市民センターの要請を突っぱねた。
外交に支障をきたす、国の安全の根幹に関わると。
NPO情報公開市民センターは不開示処分取り消しを求めて訴訟を起こした。

その頃、外交機密費を天皇誕生日祝賀レセプション費用、
高級ワイン、絵画の購入費などに当てていたとする、
内部告発文書が出回った。

当然、地裁は認めないと信じていた。
そうはいかなかった。

外交機密費(報償費)の支出文書を全面開示するよう、
外務省に命じた。
支出対象に関する基準や運用のあいまいさを批判し、
公にしないことを前提とする外交活動以外の支出に関するものが相当数あると推定できる、と認定した。

ショックだった。
これまで上手く隠蔽してきたのに。


朝刊の週刊未来の広告記事に大きな字で、
機密費に関する支払い明細流出、とあった。

近くのコンビニに走った。

高級料亭、寿司店、ふぐ店、銀座高級クラブ、ガソリン代などの明細、
それと、クラシック、オペラ好きの恋済首相のチケット購入代金30万が含まれていた。
恋済首相の私的流用の疑いが出てきた。
勤が一番懸念していた首相外遊の際の明細に関しては
何も記述されていない。
しかし、外務省主流派が業務上活動を隠すために機密費を使っていた疑いがある、とあった。

携帯を取った。
「お父さん、」
「勤、、どうした、こんな時間に」
「お母さんは、、」
「寝ている」
「眠れないの?」
「ああ、、」
「今、週刊、未来読みました」
「何があった?」
「報償費の明細が流出したそうです」
「何!で、支援室のことは!」
「いえ、ただ、外務省主流派が業務上活動を隠すために機密費を使っていた疑いがある、とありました」
「、、、、、そうか」
「雲行きが怪しくなってきました」
「どうしたらいい、お前の意見を聞きたい」
「お父さんが持っている情報を整理しましょう。どう転ぶか分らないから」
「危険ということか?」
「用心のためです。情報はすべて書いてある、って言ってたよね」
「ああ、メモ、紙切れもあるが、、すべてある」
「メモリカードにでも保存する。小さくしておいた方が、」
「そうか、、」
「父さん、、命を狙われてもおかしくないよ」
「、、そうだな、、、2週間ほど時間をくれるか?
母さんには気づかれたくないんで、、夜中しかできない」
「そんなにかかるの?」
「メモが4冊、それに紙切れに書いたのがかなりある、、、」
「できるだけ早く頼むよ」
「分った」
「お父さん、近いうちにそっちに行く。仕事帰りにピックアップするよ」



ライブハウス、Temple(お寺)にようこそ!
ここは、お寺なんだけど、ただのお寺じゃないよ!
天が空にpull(引っ張る)してくれる、
宇宙認定、宇宙遺産のライブハウスだ!
じゃあ、、Beat’emのシュシ!

わああ!!!!!

やあ、皆、元気で何より、、、
Beat’emのシュシ!です。
ワ!!!!!
この前、叔母さんにこっぴどく撲られて、もうブルー一色よ!
みんな!!慰めてくれーー!!!
やあ!!!!
じゃあ、、行くぜ!!!


何もーnatural

いまーーやりたいことは何!

いゃあーー!!

何もーやりたくなーいなんて
こたえられないーー
でもーーそれがーこたーえよー 
なあーーーにもーやりたーーくなーーい

いぇえええ!!!

よどんだーーそらのしたの昼寝
スモッグのーー中を走るーーじょがー(jogger)
あなたがいればーーさいこう――なんて
きみがいればーーなーにもいらなーいなんて
かわいいーことーばも
ロマンチックなことばんかーーいらない

うまいものをーたらふく食べーても
その日の夢はーいつも食べれるーー夢
痛さにめざーーめるーーそうさー痛いのさ
求めれーば求めるだーーけ
欲しくなれーばーーー欲しいーーだけ
なくなーーってく

何もやらないことが 
とーーってもnatural
何もしないでーーー!!
natural!!!!

幸せをーー求めれーば求めるーだけ
遠―――ざかり
すがればーーすがるだけ
まわりは見えないーー
そしてー
行き、止まーーり

何もやらないことが 
とーーってもnatural
何もしないでーーー!!
natural!!!!

今―やりたいことは、なに――
なーにもやりたくないーー
はっきり言えるよ!
それがーこたーえーなのさ!!

わああ!!!!


シュシ、薫、“The end of a明日”のブログをチェックした。
現在、活動会員、7人。
創設以来、4ヶ月でいろんな問題が出てきていた。
メールを見た。

1・こちら、アトムより
「電柱に登って余分な外灯を消しました。
成功。でも、落ちてしまいました。
アトムになりたかった。足、骨折、3ヶ月。
電柱は高いので規約から削除検討を、、
むしろ、消費電力のいい、
電球型蛍光灯に買えるよう働きかけた方がいいと思います」

2・ブルースカイです。
タイヤ、パンク見つかってしまい大目玉を食いました。
田舎なので、もう、変な目で見られて困っています。
タイヤはちょっと、過激なのではないでしょうか」

3・蛙の元気です。
レジ袋、もう活動できません。
近くにスーパーがないので電車で松本まで行ってます。
成果もはかばかしくありません。
何か、他に効果的な方法がないかと思います。
テレビで見ましたが、昔、フロンもハロンもオゾン層を破壊するとは知らなかったそうです。
それをスカンジナビアかどこかの映像で破壊状態をテレビで流したそうです。
それがフロン、ハロンの禁止に繋がったそうです。
そのような映像を上手く使えたら広く伝えることが出来ると思います

4.猫の大目玉です。
魚屋さんと喧嘩になりました。
お陰でボーイフレンドの耕太と仲が悪くなりました。
耕太の家は魚屋です。
苦しんでいる魚の解放を頼んだのですが相手にしてくれません。親父さんに言われました、
耕太と付き合ったら容赦しないと。
困りました。難しいです。
お魚はいいんじゃあ、ないでしょうか?

5・アンジェリーナよ、
あたしがこの活動を始めて3ヶ月が過ぎました。
感じたことを書きます。
この活動は意義が大いにあると思います。
でも、聞いてくれない人が大半です。
正直、悲しいです。
問題点があります。
個人の価値観を管理しているような錯覚に陥りました。
私たちの活動は個人の価値観を管理しようとしているのではないでしょうか?
もう、ほっといた方がいいのではと思います。
自業自得です。
でも、メッセージだけは伝えないといけないと思います。
その方法を真剣に考えましよう。
それが出来たら、もうほっといてそれぞれに任せるしかないと感じています。

「シュシ、このメール見るがぎり皆悩んでるね。
限界があるんじゃないかしらって」
「皆で話し合う必要あるね。続けるかどうかも含めて」
「でも、あの副支配人のような人も居るって知って少し元気になったよ」
「薫、甘いよ。
企業には何も期待すんな。
彼も何もしないよ、真剣になれないよ。
売り上げとか、利益求めるでしょう、必要以上に。
これでいい、、って限度が無いもん。
地球環境に悪いことは一切しない、
という企業が普通になればいいね。
そんな企業が出てきたらいいんだけど」
「そうね、、じゃあ、ミーティング、
1週間後の10時にしようか。
ブルースカイはskype(無料インターネット電話)に入ったのよね」
「そう言ってたよ」
「じゃあ、皆にメール出しとくよ」

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5:恵美



恵美はシュシの書きかけの詩を台所のテーブルで見た。
いつも自分の部屋で書いていたのに
こんなとこで、、珍しい。



もう心行くまで楽しんだでしょう
もういいでしょう
それぐらいで
夜空の星、、
少し前までは
まだ見えていたのに、、

限りがないのね、
いたずらに貪欲なのね
これでも
気がすまないの
すべてが過去のものになるのよ
焼き尽くしたいの


「シュシ、これ、、、、、ごめんなさい、
あなた、忘れて寝てしまったでしょう」
「あ、、、」
「ちょっと、見てしまったんだけど。
あの詩はどういうつもりで書いたの?」
「レベルの低い、ただの言葉の集まり。
お母さん、深く考えないで、、
私がいなくなればいいなんで考えてないから」
「なぜ、そういうふうに言うの?」
「だって、そう感じたから聞いてるんでしょう?」
「う、うん、、。
種子がどうこうじゃなくて、、あれは地球環境のことなのかなと思っているけど」
「恵美ちゃん!分ってんじゃん!」
「茶化さないの。
あなた、夜半、よく出かけているようね。
責任もって行動するのよ」
「分かってるわ」
「あのタイヤのこととは関係ないんでしょうね」
「恵美ちゃんは心配しないで、責任持つから」
「答えになってないわね」
「ええ、、関係ないわよ!」
「あなたは苦しんでいる、学校へ行けなくなった。
私があなたなら同じことをやる。
ただ、そのことで何も引きずってもらいたくないの」
「引きずる?」
「前ほど明るくはないわ」
「字は関係ないよ。それだけ年取ったのよ」
「ええ、そうね。
ただ自暴自棄になるとか、そういうふうに自分を追い込まないで」
「そんな時間なんてないよ」
「もし、悩んでいることがあったら、言ってくれる。
どんなに悪いことをしてても、お母さんはあなたの味方になるから」
「え、、、、それって、、人を殺しても、、」
「理由があるんでしょう、、、」
「危険よ、それ。
理由がなくて発作的に殺したらどうするのよ」
「あなたを生んだのは私よ。
だからあなたの罪は私の罪。
そういう意味で味方だと言ったの」
「、、、、、、」
「字は時間が解決するわ」
「はい、分ってます」

「一つ頼みがあるんだけど、怒らないで聞いてくれる」
「、、、、、」
「あなた、今、字を書くの避けてるわね」
「ええ、避けてる!」
「シュシ、怒らないで聞いて、、ね。いい?」
「どこが悪いの、
だって書けなのよ!、、、、」
「社会には申請しなければ手に入らないものがある。
戸籍謄本、履歴書、、パスポート、、銀行口座の開設、、、
生きていくうえで、否が応でも字を書かなければいけない状況が出てくる」
「お母さん、何を言いたいの!」
「どうだろう?
お母さんが麻痺で字が書けなくなったらシュシに書いてもらいたいの」
「何を言ってるの?
麻痺なんかしてないじゃないの?
縁起が悪いこと言わないで!薫がいるわ!
何を言ってるのよ!もう聞きたくない」
「あなたは何を言おうとしているか分っているわね?」
「だったらどうするの?」
「逃げてはいけないのよ、シュシ。
書くの!
人前だろうが、どこだろうが、時間をかけても書くの!
汚くても、読めなくても、書くのよ!」
「時間かけても読めない字よ。
そんなの書いても無駄!
お母さんは字が上手いから私の気持ちなんか分らない!」
「ええ、分らないわ。
でも!無駄じゃない。
すべて始まりがあるでしょう!
始めるの、そうしないと進めないわよ」
「だって、人前だと緊張して手が動かないのよ!
変な目で皆見るし」
「変な目で見る!
何、それ?
あなたいつも言ってたじゃない。
人の目なんか気にしてたら何も生まれないって!
薫が小さい時、
“薫、外人、外人って言われても気にすんな。そんなつまらないことで泣いちゃ駄目”、、
覚えてる?」
「、、、、、」
「あなたの言葉が薫をここまで元気に育てたのよ」
「、、、まだ字が書けたからよ」
「字が書けなくなっただけで考えがころころ変わるのね」
「変わらないは。
でも今はそうなの。
気になるのよ!」
「字が書けないから知能が劣っている、馬鹿、って見られたくないよね」
「そうだったら、どうなのよ!」
「あなたがそういう考えを持つということは、そういう人たちと同じだということなのよ」
「違うわ、、私はそんな人間じゃないわ」
「今のシュシは字が書けなくなってそういう立場にいる人の気持ちが理解できるんじゃない。
誰でも、なんらかの劣等感を持っている。
あなたのように、字を書けない子は日本では珍しいから皆不思議に思うかもしれない。
誰もが普通に出来ることを出来ない人ってたくさんいる。
その人にとって苦痛になることが、
社会ではごく普通に出来ることなら馬鹿にする。
でも、あなたはそれを知ったのよ。
大切なことをね。
これで、字を書けない人の苦しみを知ったでしょう。
馬鹿にできないわよね」
「ええ、何でもないないことも、その人にとって大変な苦しみになるって知った」
「シュシ、逃げてはいけないのよ。
周りなん気にせず書きなさい。
汚くていい、
時間かけてもいい、
読めなくてもいい。
書くことが解決の一歩なのよ。
周りを気にして逃げてはいけない!」
「、、、、、」
「お父さんは日系2世だった。
私と会った時、日本語話せなかった。
ハワイの小学校の頃、ひどく馬鹿にされたんですって。
日本語に劣等感を持ってた。
でも、私に会って努力した。
間違ってもいいんだ、って気づいた。
心が通じ合えばいいんだって。
馬鹿にする人はいるわ。
そういう人とは心は通じ合えなくていいの。
通じ合える人と親しくなればいいの」
「、、、それだけ」
「もう一つだけ聞いて。
あなたはまだ手が動く。
でも障害のため字を書けない人がいる。
外見は普通に見えてもね」
「、、、、」

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6:The end of a明日 勤-punkこのエントリをはてなブックマークに登録

6:松岡勤-punk



日比谷公園、かもめの噴水前にいた。
父、松岡行俊の外務省、内部調査が明日から始まる、
との情報を得た。
どうしても今夜会わないと、、。

「勤、このケースに入っている」
「例の?」
「明日から内部調査が始まる。
無理して徹夜でやった。
頼むよ」
「はい」
「コピーは作らないでくれるか?」
「どうして」
「表に出れば大変なことになる、、
政界だけじゃない、、皇室にも及ぶ」
「そんなに根が、、」
「ケースの中のものもすべて焼却してくれるか?」
「、、、、、はい」
「私が持つメモリーカードだけ1枚、
コピーはなし、、勤、、約束してくれ」
「、、はい」
「それを見れば、お前も知ることになる、、
それがいいのか、、悩んだ。
お前の身の安全も考えた。
止めようとも思ったが、逆に守ってくれるような気がする。
口外しないで欲しい。
お前も忘れるようにして欲しい」
「はい」
「まとめたら一度見せてくれるか。
いずれお前だけに隠す場所を教える。
何事もなければいいが」
「あ、、はい、お父さんは、、もしかして、」
「ん、、」
「いえ、、いいです、」
「それを見て勝手に推測しないように、、」
「分りました。で、状況は?」
「一つの不正を追及すれば、外務省全体に波及する。
長年やってきたから麻痺しているからね。
ふたを開けるわけにはいかない、、、
希望的観測だが」
「事務次官の武藤、北米一課長の斎川、駐米大使の田中達は、?」
「ん、、、助けてくれるか、と、、?
、、、避けてるよ。
お前こそ煙たがられてるだろう?」
「最近、会ってない。
さんざん、藤山法務大臣には尽くしたんでしょう?」
「どうかな、、、向こうはそうは思ってないだろう」
「聞いていい?」
「ん、、、」
「俺が藤山大臣の秘書になれたのはこれと関係あるんじゃない、、」
「金が大臣に流れたことか?」
「何を言ってる。
関係ないよ。
お前の、その右に近い思想というか、、
考えが大臣に近いと思ったからな。
2000年だったか、就職難だったしな。
おまけに喧嘩ばかりやってたな。
今のお前見て想像できないよ」
「俺は大臣みたいな右じゃないよ。
お父さん」


思想は右でも左でもなかった。
ただ、日本が変わって行くさまに我慢できなかっただけだ。
日本古来のものが廃れ、欧米の思惑通りに人為的に操作されたものが慣習になっていくさまに我慢できなかった、、
結婚式のダイヤモンド、クリスマス、バレンタインデイ、、、。
当時は、、ほんの7、8年前だが、欧米人だけじゃなく外国人の存在自体、好ましく思ってなかった。

喧嘩っ早いパンクロッカーだった。
あまりの多さに警察に常時マークされていた。
いつも厳重注意処分で終わった。
親父の仕事柄、公安調査庁に懇意にしていた誰かがいたようだ。

パンクバンド名は“桜散る”。
アメリカナイズされたラッパーには我慢できなかった。
ジーパンを腰までずり下げ、
手の動きはでまるでパテントだ。
単細胞の蜘蛛じゃあないんだ、阿波踊りを見習え。

隣町の猿真似ギャングラッパー,Good Boyといつも喧嘩していた。
なんでもかんでもアメリカが一番だと言う。
新聞は読まない、
世界情勢なんか知ろうともしない馬鹿の集まりだ。

頭に来たのは、世界の音楽100曲言ってみな、と言った時だ。
すべて米、英、のロックを言った。
日本人なのに、日本の曲が一曲もない。
信じられなかった。
音楽は世界中にあるってのに、日本の演歌もそうだ。
日本人なのに、さくらさくら、川の流れのように、
見上げてごらん夜の星を、は入るだろう。

「アメリカ様様よ、日本があるのはアメリカがあるからだ。
おかげでラップは聴けるし、北朝鮮みたいにならなくてよかった」
「おめでたい野朗だな。
裏で仕組まれ知らないうちに飼いならされて、
そして感謝か!
狙ったら、でっちあげでなんでもやるんだよ。
奴らの使う手だ。
少しは勉強しろ」
「何でもほざけ、平和、平和が一番よ」
「戦争になったらお前らが真っ先に戦場だ。
アメリカ様の機嫌取りでな
戦場で弾よけながらラップ歌えるか?
歌えるなら認めてやるよ」
「アホコケ、戦争はもうないの、
あってもドンと一発の原爆で終わりなのよ。
弾なんか飛んでこないんだよ」
「お前ら、何のために歌ってんだよ!
金か、女か、有名になってちやほやされたいのか!」
「そうよ、金、女、ちやほやされたいんよ、
どこが悪いんだよ!」
「馬鹿の歌は響かねーの。
パチンコ屋の軍艦マーチと同じなんだよ。
騒音なんだよ。
いらねーんだよ!
迷惑なんだよ!
アメリカの飴でも食って、ハリウッドの映画見て、
おたくおたくしていてもらいたいんだよ」
「余計なお世話よ!
世界最強だ、勝ち馬に乗るのがベストの生き方なんだよ!」
「信じられねー馬鹿だな、お前ら!
第二次大戦もアメリカが石油利用して日本を戦争に引き込んだって側面もあるんだ。
それで、お前のお爺ちゃん、お婆ちゃん、親戚、誰かが亡くなってんだよ。
あの国がこの地球を駄目にしてんだ!
わかんねーーの」
「古いのはいいの、、、
おめーも恩恵受けてんじゃねーのか」
「恩恵!
何言ってんだ!なんの恩恵だ」
「自由だ!
何でも言えて、見れて、やれて、、
金も上手くやれば稼げる」
「馬鹿か、それはお前の話だ。
世界には自分しか住んでないという次元の話だ。
そういうおめでたい奴には
地獄で苦しんでる世界が見えねーな。
可哀相な奴だ」
「何でもほざけ、負け犬の遠吠えだ」
「ああ、ほざいてやるよ。
アメリカ様様ってがこの世界にゃあ多すぎんだ。
この愛する日本も例外じゃない。
みんな、アメリカの機嫌取りよ。
国連からしてそうよ。
お前ら、世界にどのくらい国があるか知ってるか?
知る必要ないか。
アメリカ一つしかないって思っているラッパーにはな。
日本なんて属国だからな。
え、、?192だ。
アメリカ合衆国連所属の属国がな」
「それだけか、言いたいのは?」
「大体、何歌って、何を伝えたいんだ、あ、、?」
「あほ、愛だよ!自由だよ!」
「そうかい、美しいよな。
で、アメリカ様って言ってりゃあみんな手に入んのか?」
「ああ、手に入んだよ」
「おめでたい話だ。
ラップやめてアルミホイールになんな。
そこいらの金しか興味がないのと同じレベルで、
今の生活こわしたくなかったら目をつぶって寝てろ。
そしたら何も言わねーよ。
そういう奴らにまともなのはいねーからな。
お前らと同じで負け戦はしない連中だ。
自分だけのことしか考えねー連中だ。
だがな、空気は俺達と共有なんだよ。
お前らの臭い息がこっちにもくんだよ!
だから言ってんだ!
いい加減に目を覚ませ!」
「やっちまえー」


大学3年のとき、親父は今のポスト、
外務省、要人外国訪問支援室の室長に就いた。
前任者が九州沖縄サミット準備事務局のハイヤー詐欺事件で引責辞任した後釜だった。

総理大臣、閣僚などの外遊、および、海外の賓客の宿泊先、飛行機、車を手配する仕事だ。
後方支援とも呼ばれ、随行員の宿泊、食事、こまごまとしたことも担当した。

慣例では4年のポストに6年もいた。
親父の資金調達能力の恩恵を受けるため、
外務省主流派の、田中五郎駐米大使、武藤隆事務次官、斎川現内閣官房参与が裏で工作した。
親父が苦労して横領した金はこの3人にあらゆる名目で還元された。
彼等を通して、次期首相候補の藤山克夫法務大臣に回った。
その秘書が俺だ。
こんなことを親父がやっていたなんて、
数か月前まで知らなかった。
おめでたい息子だ。
報償費(機密費)使途がマスコミを賑わし始めて、
親父が話してくれた。








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7:The end of a明日 環境会議このエントリをはてなブックマークに登録

7.環境会議



当日、会議始まる。

豆(シュシ)
線香(薫)
アトム 
ブルースカイ 
猫の大目玉
アンジェリーナ
蛙の元気

豆です:
一週間後の会議の予定が、都合で大幅に遅れてしまいました。
ここに開催できるのをうれしく思っています。
この運動も5ヵ月余りが過ぎました。
いろんな問題が出てきました。
今後のことも含めて話し合いたいと思います。
発言、内容、すべて自由です。
必ず、名前を言ってから始めてください。

アトムです:
やはり個人で活動するのは限界があります。
自然に密着していない都会に住んでる人は、自然なしでも生きていけると思っています。
だから、平気で1リッター数キロしか走らない車に乗れるんだと思います。
彼らの意識を変えてもらわないと地球はもちません。
それが最重要だと思います。

アンジェリーナです:
私も都会に住んでるけど、自然のありがたさやその恵みを体感できません。
普通に野菜、果物、お金えさえあればなんでも買えます。
その野菜、果物がどのように生まれ、
、育てられ、運ばれてきたかなんて考える人は、
東京にはいません。
私だけ。
都会人の関心は自分の口に入る時だけです。
農薬、除草剤で汚染されている、と報道された時です。
その時は、どんな利己主義者も悪人も食べません。
だから、一度、すべて汚染した、、
と報道してショックを与えるべきです。
勿論、報道する人は責任を取るのよ。
首覚悟です。
厚生省の人がやってくれれば最高、、
無理でした。
彼らは絶対にやりませんね、、、
(笑)

蛙の元気です:
お百姓さんが言うには、
初期のころは何も使わなくてもうまいものが取れたそうです。
やがて、化学肥料、農薬、除草剤を使えば収穫が増えると宣伝されました。
政府も産業界も働きかけたそうです。
飛躍的に収穫量は増えました。
5、10倍も、、それには取り返しのつかい代償があったのです。
土です。土が死んで行きました。
お百姓さんたちは収穫できなくなり、今は
薬、機械のローンに追われています。
私の家の近くにもいます。
私たち、人間は自然、生態系の一部にすぎないんだと知らないといけません。

アトムです:
そうです。人間は傲慢です。
環境のために何かをしよう、、してやらなければ、、
なんて見下した傲慢な態度でいるかぎり地球は滅びます。
家のほうでも、ハイテク農業とか、産業型農業が盛んです。
でも、こんなので作られた野菜はひどくまずいです。
人工肥料とか、、すべて人工的です。
テクノロジーに頼りすぎだと思います。
今、バイオ燃料がもてはやされていますが、
危険だと思います。
食べ物まで燃料にしました。
パンドラの箱、、、だったけ??、、あれです。滅びます。

豆です:
アトムに賛成します。
そもそもなぜバイオ燃料に行ったのかを考えなければいけないと思います。
環境にいいからだ、と言います。
確かに環境にはいい面もあるでしょう。
問題は人間です。
エネルギーの消費量を減らす方向に持っていかなければいけないのに、まだ効率よく増やせ、消費できる方向に進んでいます。
人間はバイオ燃料でCO2を減らした分を、余りと見てその分使えると考えます。
テクノロジーも同じです。
なぜ、開発するのか、答えは、減らした余りを使うためです。
元々これだけ排出されていたのだから、、です。
これだと、地球は再生できません。
だから、地球が再生できるレベルの具体的な数字を国連で出して、それ以上のものを出さないよう限度を設ける。
これが出来ないと、終わりです。

線香: 
シュシ、、いえ、豆がテーマをくれました。
これから、どうしたら地球がよくなるのか考えてみたいと思います。

大目玉です:
賛成です。
この地球を守るにはどれだけの生活の変化が必要なのか、政府、国連が具体的な数字、、生活に密着したものを出すべきです。環境聖書みたいな。

ブルースカイです:
環境聖書、、賛成です。
でも、今の生活を諦められるでしょうか?

蛙の元気です:
少しずつ変えていけばいいのよ。
少しずつ諦めさせましょう。
急に変えようと思っては駄目よ。
ある程度、選択の幅を決めて諦めさせましょう。
そうすれば可能よ。

アンジェリーナです:
同感よ。
それから、どの種が残れば地球は安全なのか分らない、
と聞きました。
もう生き残る方法を科学者は考えているのです。
昆虫がいなくなるともう地球は終わりだそうです。
土が死ぬから。
だから、どの種が消えたら地球は滅ぶのか、、、これって、、今現在もう危ないところにきている、ということなのね。
恐い話です。
そのため今の生態系は維持しなければいけないと。
この前、テレビで見ました。

大目玉です:
私も見ました。
そうです。
どれがいなくなったら地球は滅ぶのか分らないから、できるだけ現状を維持しないといけない。
生物の多様性の重要性を言ってました。
これを聞いて私は震えました。
連鎖的に絶滅を防ぐにはできるだけ多くの種を残すかにかかっている、って。
The Planetのドキュメントは多くの人に見てもらいたいです

線香です:
誰もが地球が危ないのを知っています。
でも行動しません。
後ろめたいからです。
CD聞いて、ドライブして、ゴミはポイと捨てます。
でも、これって誰でもやります。
本当は彼らも何かをしたいんです。
でもやっていることが環境に悪いと知っていて、それを止めれないので知らん振りします。
彼らは分っていないのです、
この地球で生きている人、
みんなが環境に悪いことをしている、ということを。
あなただけではない、と知らせなければいけません。
後ろめたく思う必要はないのです。
私たち、個人個人がやれることを実践していけば
環境はよくなるのです。

豆です:
多くの人に危機感を知らせるにはどうしたらいいでしょう。
都合の悪い情報は、理解していると言いながらたいていの人は否定します。
他人事です。
不安なので防衛しているんです。
多くの人を動かすには何をしたらいいでしょうか?

ブルースカイです:
自然は元通りにならないと知らせなければいけません。
映像で訴えるしかないです。

アンジジェリーナです:
ゴアの映画見ましたが、アメリカ人のハリウッドの映画見せられても何も感じませんでした。
嘘、まやかし、では駄目です。
詐欺師が詐欺師を擁護しているようで、ああいうゴアみたいな政治家の映画で感動していては駄目なんです。
人々の関心を読んで、
高まった時だけのこのこ出て来るのが政治家です。 

豆です:
では、どれだけひどい状況の映像を見たら人々は行動するの?

ブルースカイです:
むずかしいです。
今の人間は以前ほど映像の影響を受けません。
バアーチァルリアリティの影響も多分にあるかと思います。もう、映像に麻痺しているので以前ほどのインパクトを与えられるか、疑問です。

線香です:
でも今なにかをやらないと、30―50年後にはもう大変な地球になります。
どうしたらいいでしょう。
映像で動かせないとしたら。

大目玉です:
政治ではないでしょうか。
わたしたちが選ぶ政治家が大事なのでは

元気です:
そう思います。
今までの政治家がやってきた結果こうなったんです。
今のやり方は駄目、とはっきり言う政治家を選ぶんです。

アンジェリーナです:
2世、3世、あの世襲の政治家は排除しなければいけません。彼らこそ今の世を作った犯人です。
でも、一般の人は又、選びます。
覚悟がいりますが、
混乱してもいいから新しい政治家を選ぶときだと思います。
混乱こそが再生の一歩です。
そうでないと、また同じ政治家が地球を壊します。

豆です:
個人の運動には限度があります。
でも一人一人が実践していけば大分変ると思います。
やはり、地球規模の連帯と努力が不可欠です。
それには国では駄目で、国連の力を強くするしかありません。

アンジェリーナ:
同感です。
国連の民主化よ。
金持ちが搾取して成り立っている世界を変えるのよ。
安全保障とか、、、なんとか、あんなの廃止、
均等に全ての国に一票を与えるの。
地球議会を作って、すべて先進国の権利を剥奪する!

線香:
アンジェリーナ、興奮しすすぎよ。

豆:
今日はこの辺で、それからいろいろ問題も出てきました。
会の活動内容はどうでもいいことです。
自由に、自分が正しいと思ったことをやっていきましょう。皆、無理してやらないようにしましよう。
これからは、“The end of a明日”は組織ではなく個人の活動に重点を置きたいと思います。
勿論、このBlogもメールも今までどおりです。
これまでとの違いは、会の活動内容に束縛されない、
ということだけです。

皆:え???、、

シュシはタイヤパンクを続けるつもりだった。
皆にはやってもらいたくなかった。

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genre : 小説・文学

8:The end of a明日 機密費このエントリをはてなブックマークに登録

8.機密費



最近、階段、上り下りに苦痛を感じた。
普通に足を運べないもどかしさがあった。
こんなこと初めてだ。
寝不足のせいか、?

「勤、」
「はい」
「どうだ?」
「これから昨日の続きをやろうと、、」
「皇室と外国賓客のところは削除してくれ」
「あ、、はい、まだそこまで行ってませんが、」
「パソコンには、この件に関してのものは何も残さないように」
「、はい」

やはり機密費は、会計検査院、使途公開不要、表向き存在しない金だった。
驚きの連続だ。
親父もよくここまで集めたもんだ。
走り書きだと思っていたら、ちゃんと文章になっている。
捨てるのが惜しいぐらいだ。
これだけの題材があれば推理小説を書ける。

支出名目は多義に及んでいた。
何でもありのいい加減だ。
実態は、飲み食い、お小遣い、お土産、その他、、浪費だ。
前総理大臣、恋済十郎は4年9ヶ月の任期中、外遊を47回もした。

外遊のお土産は、酒が主だった。
概して、ヨーロッパはワイン、ウィスキー、
ソファクッション、高級羽毛布団、
米外遊の時は、酒がバーボンになった。
現地の大使館員総出で、お土産の梱包をする、と言っていた。
誰も不平も言わず、内部告発もしない。
皆、何がしかの横領をやっているから公にはできない、と。
それにしても、このメモ見る限り公私混同は見境がない。
大使館、領事館では公務と関係ないところで公費が浪費されていた。
食材、日常品に、、、、何だこれは?
ケーブルテレビの申し込み代金、、、
息子、娘の結婚披露宴の代金。
在外公館で使われる機密費は年間36億5千万にのぼる、
と書いてある。
いい加減な国だ、、日本の役人は、、、、
親父もそうだった。

「通常、外務省の会計担当はノンキャリアの職員がなる。
新しく赴任した大使は元部下のノンキャリアをわざわざ呼んで会計担当にしてお互い蓄財に励む」と言ってた。
帰国後、その税金がマンション、豪邸になる。
それにしても、何でここまで情報を集めた?
利用できると思ったのか、、
省内に派閥があるのか、、?

うんざりしてきた。
外遊する閣僚、国会議員、各省庁の出張者の格付けとある。
ランクがあるんだ。
上からS、U、P、E、R、とある。
名前が気に食わない。
Sは、閣僚、大使送迎、宴リミット無、
何だこれは?
Uは、与党,書記送迎、宴、昼夜1のみ.
Pは、野党議,省局長、課長
Rは、空欄になっている。
宴は宴会のことか?閣僚は回数は無制限?
他は、雑魚だから、昼夜1回、、ということは2回。
いい加減なとこで税金使いやがって。
親父が決めた?
、いや、そうじゃないだろうな、昔からの慣例だろうな。
ん、、外務省出身者は、ベンツ使用。
優遇しているのか。
このメモは古いから職の引継ぎに書いたのだろうか。

肝心の所に来た。
言葉がなかった。
辻褄を合わせるのに苦労した。
推測するな、と言った意味を理解した。

親父は現金で受け取った金を自分名義のクレジトカードに入れていた。
考えられない金額が並んでいた。
計算すると、
親父のクレジットカードの普通口座、
入金分が約6億強になった。
自分のカードで決算?
こんなことが出来るのか。

首相官邸に外務省から入った外務省の外交機密費の本省分、、、、?
なんだ?この本省分とは?
調べてみた。

機密費(報償費)には外務省が所轄する外交機密費と内閣官房長官が所轄する官房機密費があった。
外交機密費は約55億、内、本省分が19億、
在外公館分が36億強、官房機密費は約16億だった。
官房機密費16億では不足の分を外務省の本省分19億で補う、とある。

16億も勝手に使える金があってそれでも足りないとは。
あ、、当然か、、、勝手に使えるからな。
紙切れを一枚ずつ調べて見た。
“カンミ”と書かれたのが多い。
数字付きだ、、すごい額だ。
まとめてみると約1億近くあった。
誰だ、、“カンミ”は?
ム、サ、タ、もかなりあった。
武藤事務次官、斎川内閣官房参与、田中駐米大使のことだろう。
これも横に数字がある。
それぞれの紙切れを計算した。
武藤が1300万、斎川が3300万、田中が2000万になった。
、、カンミは?、、藤山か?
お笑いだな、、藤山寛美が大臣か。
それにしても1億近い金が藤山寛実に、、、。

そうか!
彼らが親父名義のクレジットカードを作らせたんだ。
そのカードで外遊の際、首相と随行員に使われる機密費を決算できるようにしたんだ。
フリーパスで現金もらって、口座に入れた後、
横領した分を渡していたのか。
あの親父が堂々とそんなことをやっていたとは、、、。

空になったアタッシュケースを床に投げた時、
通帳が飛び出た。
ケース内のしきりに普通口座の通帳があった、計4枚。
既に4年前に解約されていた。
名前は村田武、狭山年男、田所一郎、船井克友になっている。
それぞれの出し入れを計算すると、870万、1730万、920万、9750万になった。

これにさっきの紙切れ分を足した。
武藤(村田)が2170万、斎川(狭山)が5030万、
田中(田所)が2920万、
藤山(船井)が2億750万になった。
当初は、4つの普通口座を親父は管理していたんだ。
どれだけ行ったか、チェックできる。
記録が恐いんで解約したのか。

親父と斎川は、たまたま名前が逆だったので懇意にしていた。
5030万はヨット代に消えたか?
自分のヨットに親父をよく招待していた。

堕胎の字に出くわした。
500万、皇室の名前と日付、病院名、がある。
外国だ。向こうで孕ましたのか?
これか、言ってたのは。
外国賓客の所にも堕胎の字と名前があった、、、、こっちは700万だ。
東京の有名病院の名前、日付。
こんなのにも機密費が。

やはり、ノンキャリアの親父は、俺の就職と取引したんだ。
最悪の気分だ。
親父もくすねた税金を私用に使っていたのか、、、、?

ギャングラッパーGood Boyと喧嘩してた頃の俺なら怒り狂ってた。
俺も変ったもんだ。

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9:The end of a明日 Templeこのエントリをはてなブックマークに登録

9. Temple



真っ直ぐ、お袋を避けて書斎に向かった。
お袋には会いたくなかった。
親父のことで、まいっている。

「4Gのカードになんとかまとめました。
パソコンで確認できます」
「削除したか?」
「皇室と外国の、、はい」
「すべて焼却した?」
「はい、、これしか」
「パソコンにデータは?」
「まだ、入ってます」
「すべて削除してくれ。これ一枚だけに」
「はい」
「いずれお前にだけはどこにあるか教える」
「分りました。状況はどうです?」
「省は私の横領で終わらせたい。
懲戒免職、公金横領で告発という線だろう。
特捜が動いているという情報もあるが」
「収賄には」
「視野には入れているだろうが、、」
「お父さん次第ですか」
「業務上横領もまずい、機密費まで捜査が入る。
詐欺罪なら私個人で終わる」
「お父さんはどうする気なんです?」
「、、、、、、、、、、、、、」
「お母さんがいなかったけど」
「寝ている。調子が悪いそうだ」
「ちょっと見てくるよ」

「どう、お母さん?調子悪いの」
「あなたは、どう?」
「俺は元気だよ」
「仕事はやってるの?」
「ああ、」
「お父さんが、ああいうことになってお前は大丈夫なの?」
「心配ないよ。どこが悪いの」
「偏頭痛よ。今回は取れないの」
「医者には?」

やっと、微笑んでくれた。
「ふ、ふ、、偏頭痛って薬がないのよ。
あなたも知ってなさい」
「知りたくないよ。
笑ったね」
「あなたが来てくれてちょっと元気になったかな」
「俺、こっちに居ようか?」
「お父さんがいるから大丈夫」
「お父さんいるの?家に?」
「ええ、自宅待機みたいよ。
省に呼ばれたときだけ」
「ああ、そう、、、、。
何かあったら連絡してよ。
飛んでくるから」
「ええ、、」

勤は立ち上がって2.3歩いった。
母、マサコは不安を感じた。
勤の後ろ姿が妹の美世(みよ)に似ていた。

「勤、、、あなた、、体、、、、?」
「ん、、どうしたの?」
「、、ごめんなさい、、いいわ」
「何だ、、変なの、元気出してね。
じゃあ、又来るね」
 
「偏頭痛でよかった。
お袋の専売特許じゃない」
「お父さん、待機だって、、」
「ああ、時間があリ過ぎて困ってる。
お前はどうだ、?」
「もう仕事辞めたよ。
事務所には言ってないけどね」
「お、、、、仕事?、、そうか」
「藤山、、、あんな政治家、、殺したいね」
「殺す?、、聞き捨てならんな。
昔のお前みたいだな」
「俺は変ったと思ってるけど」
「、、、で、、、体調の方は?」
「、、、俺の体のこと?
何だよ、それ、おふくろといい、、元気だよ」
「そうか」
「俺の就職と取り引きしたんだね」
「何を言うんだ。
この前も言ったはずだ。
それは違う」

何となく、親父を許せなくなっていた。
同じように金を使っていたのか、、聞けなかった。

真っ直ぐ部屋には戻りたくなかった。
昔のパンク友達の所に向かった。
親父の件以来、音楽を聴いていなかった。
その気にならなかった。
心と密着しているんだ、平静な時しか音楽は聴けない。


店内は若者で溢れていた。
俺はもう充分、、、若くはない。
ここの店主の狂人(キョウト)は、
“桜散る”のメンバーで喧嘩共同体だった。
若い女の子がギター片手に歌っている。
しかも、一人だ。
ギターの音は今の俺にはヘビーだった。

Let’s make a trip to  
夢の国ジパング
Musicもないのに 
みんな踊っている
踊り出したら 
やめれない 
このrhythm


「よお、勤!」
「おう、、!!」
「どうしてた!心配してたんだぞ!」

右を向いても 
左を向いても
すべてに 
裏表がありそうで
上手く 
使いこなせそうもない
ますます 
Chaos 
カオス 
混沌

「狂人(キョウト)よ!
お前は相変わらず青春中のようだな!」
「皆お前のこと心配してる!
電話しようと思ったけどよ!
ここに帰ってくるって確信があったからよ。
待ってたんだ。
なんせ、ここは俺達、“桜散る”の原点だからな!」

今からでも遅くない
好きなことだけやるのさ
時間はたっぷりあるのさ
こぼれるくらい
まだあるのさ

「誰だ!あの歌ってるのは!」
「シュシだ!
似てるだろうが、
お前の若い頃に!
ぎらぎらしてるぜ!」
「そうかな!他にメンバーは!」
「いないよ!
あれは気が強くて面白いよ!
終わったら紹介するよ!」


Let’s make a trip to
夢の国ジパング
Musicもないのに 
みんな踊ってる
踊りだしたら 
やめれない
このrhythm 
だせーー 惰性

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genre : 小説・文学

10:The end of a明日 触れ合いこのエントリをはてなブックマークに登録

10.触れ合い



「あなた?」
「どうした,起きても大丈夫なのか?」
「気になって、、
勤、どこか美世に似ていなかった?」
「美世に似ている?」
「驚かないのね。分ってたの?」
「歩き方のことか?」
「やっぱり知ってたのね」
「ちょっと、気になってはいたが、」
「いつ頃から?」
「最近でもないが、、
そんなに遠くでも、」
「遺伝とか、、、関係ないわよね?
双子だから、」
「クローンは一卵性双生児だけだ。
二卵性双生児は普通の兄弟姉妹と同じだよ。
だから遺伝子の半分しか共有していないから大丈夫だ。
先生もそう言ってた。
勤と美世は二卵性だ。
関係ないよ」
「一卵性じゃないのね?確かなの?」
「ああ、先生に何度も聞いた。
一卵性双生児は殆ど同性だ。
異性は非常に稀だと言ってた」


「シュシ、こいつ昔の俺のパンク仲間の勤だ」
「シュシです」
「おい、どうしたんだよ、やけにしおらしいな」
「そういう時もあんだよ。
狂人(キョウト)、うるせーぞ!」
「そう、そう、その調子だ」
「一人でよくやれるね。バックの音は?」
「パソコン、今の世はなんでもありよ。
昔がよかったと思うよ」
「何だ!シュシよ。餓鬼が言うことか!」
「偽の音作れるってこと!
60,70年代は生だからね、、
あ、、薫だ!こっちだよ!薫!薫!」
「ごめんね、、遅くなっちゃった。
あ、、こんにちは」
「狂人の友達の勤だって」
「え、、呼び捨てかよ?」
「飾りなんか要らないよ。妹の薫」
「あ、初めまして」

狂人!!!
お、、ちょっと向こうで呼んでるから行ってくらあ。

「薫ちゃんはエキゾチックな顔だな」
「ジジくせー、エキゾチックだって?」
「ジジー?確かに言えてるな」
「薫、狂人のパンク仲間だって、大昔の。
どんなのやってたのさ?」
「バンド名知らないのか?」
「知ってる。“桜散る”だろう。恐い名前だね」
「分るか?」
「過激な奴?」
「“殺せ”はなかったけど、
“やっつけろ”、“闇雲に突っ走れ”、
“同じ穴の豚”、とかはよく歌ってたな」
「戦闘的だね、
好きよ、そういうの。もう、やらないの」
「一過性の飴玉?
その時だけ無性に食べたくなるな」
「何だ、それ。
もしかして要らないギターとかアンプとかが、
だらけて転がってるとか?」
「だらけてるか?Fenderのツインーリバーブのアンプがあるよ。70年代の」
「うわああ!!!勤ちゃん、使わないならさ、私にくれない?」
「ちゃん、なんか使いやがって。
あげるよ」
「うわあああ!最高。
探してたんだよ、70年!!!」
「真空管は交換しろよ」
「お、、もち。ありがとう!」

「勤よ、車動かしてくれ、苦情だ。
裏の俺の横に入れてくれ。
お前のはでけーえからな」
「分った」

狂人は後姿を見ていた。
あいつ、足でも怪我したのか?

「狂人、勤の車って、でかいの?」
「ああ、GMのシボレーAだ。
4,5000はあるな」
「そんなのに乗ってるの!」
「どうしたんだ、そんなに怒って。
ああ、、そうか」
「だって、環境に悪いでしょう!」
「だよな」

「シュシ、来たよ、、、変なこと言わないでよ」
「、、でかいのは駐車疲れるな」
「でしょうが、勤、なぜそんな環境に悪いのに乗ってるの!」
「シュシ、!、」
「どうした?そんなに怒った顔して」
薫がシュシを抑えた
「環境の運動をしているのです。
地球環境に悪いものは出来るだけこの地球から排除しようとしています」
「そうよ!あんた!パンクロッカーだったんでしょう?
ならもっと環境の意識を高めなさい!」
「ああ、悪い、そうだよな」
「何だ、、拍子抜け」
「近いうちに何とかするからさ。
今日は許してくれ」
「残念ね、薫?
言うこと聞かなかったらタイヤパンクしようと思ってたのにね」
「何だよ、それ!」
「狂人も気をつけな。
今、2000だろ。
2500になったらパンクするよ」
「過激だな!」
「シュシは薫ちゃんのお母さんって感じだな、なあ、狂人」
「ああ、言えてるな、、」
「何歳なの?」
「15」
「薫ちゃんは?」
「今言ったろうが。
おない歳なんだよ!悪いか!」
「何怒ってるんだ?」
「シュシ、、」
「気まずくなりそうだな。
これ以上は聞かないよ」
「シュシ、アンプの話、駄目になるよ。
仲良くしないと」
「要らないよ、そんなアンプ」
「シュシが要らないなら薫ちゃんにあげるよ。
薫ちゃんがシュシにあげな」
「ああ、よかった。私はシュシの、」
「薫!いいよ、話さなくて!」
「俺が言わせたか、、悪かった。
償いに送ろうか?どこに住んでる?」
「え、、本当に!
シュシ,よかったね」
「よかないよ。自転車どうすんのさ!」
「積める。タイヤパンクしたいほどでかいから」
「決まったね。
シュシ、頼もう。
見納めになるのよ。
もう乗れないんだから」
「ああ、、その通りだ。
狂人、じゃあ行くわ。又な」
「朝は部屋だ。
夜遅くはここだ、来いよ」
「ああ、じゃあな」
「勤、お前、足怪我したか?」
「いや、」
「そうか、、、、、」

狂人まで、、
どうなってんだ。
俺の歩き方がおかしいのか、、
確かに上手くは足を運べ、、、、
もしかして、、
まさか、、
追い払った。

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genre : 小説・文学

11:The end of a明日 続、触れ合いこのエントリをはてなブックマークに登録

11.続 触れ合い



シュシと薫は、勤の車をみて驚いた。
“The end of a明日”設立当時、いつかパンクしようと話していた車だった。

乗り込んで二人は顔を見合わせて笑った
「どうした、意味深長な笑いだな」
「薫、教えてやんな、これ以上乗り続けるとこうなるって」
「勤さん、?」
「シュシと同じで勤でいいよ。
呼び捨てが気持ちいい」
「え、、勤、、言いにくいな。大人に」
「薫、言っていいの!
こんな車に乗ってる奴には。
それにまだパンクの血が残ってるよ」
「まいったな、パンクの血はもうないよ。
パンクする奴がここにいるからな」
「何言ってるの!
冗談じゃないよ。
先に言わないでよ」
「何、、?
何言ってるか分らないな?」
「私たち、この車、いつかパンクしようと言ってたのよ。」
「ほんとかよ?」
「だから、乗らないか乗り換えたほうがいいよ。
軽だね、シュシ」
「都内なら軽も止めて!
電車、バス利用して!」
「はい、はい、分りました」
「薫ちゃんとシュシも双子か?」
「何言ってるの?」
「さっき、二人とも15と言ったろう?」
「あたいの大事な妹、それで充分でしよう?」
「どっちが姉さん?」
「あたいよ、シュシよ」
「やっぱりな」
「何だよ、それ」
「私とシュシも?って、
勤は双子の兄弟がいるのね?」
「ああ、、、、、」
「色んな事情があるんだよ、薫。
それ以上は聞くな。
勤、泣くよ」
「よく分るな」
「私の母親はフィリピン人なの、」
「薫ちゃん、言わなくていいよ。
無理して」
「勤には知っててもらいたいのかな?」
「聞きなよ!
あんがた最初よ。
薫がこんなこと言うなんて。
光栄なことよ」
「母は不法滞在、父は難民のまま死んぢゃった。5歳の時」
「5歳じゃないよ、4歳と10ヶ月」
「ああ、、そうだっけ」
「そうか、、で、兄弟に、、、、養女に?」
「苦労したんだよ、恵美ちゃん。
駆けずり回ってさ。薫を追い出す、ってのもいてさ。
頭に来たよ」
「そうか、、」
「ああ、ここだよ」
「なんか元気もらったな」
「へ、、こんなんでよかったら、、
いつでもあげるよ、勤ちゃん!ね、薫」
「ええ、」
「俺の携帯あげとくよ」
「薫!書きなよ!」
「ああ、ごめん、そういう変なつもりじゃないんだ。
いいよ、じゃあな」
「勤、待ちなよ!
そうじゃないよ、薫!書いて?」
「はい、これ」


薫ちゃんは雰囲気が美世(みよ)に似ていた。
不法滞在のフィリピン人とクルドの難民の子。
昔の俺だったらどちらかというと追い返せに近かった。
いつから、こんな丸く、、なった?


数年前、法務省前にクルド人の家族と支援者達が、
強制退去処分の停止を求めて座り込みをしていた。
その日は、俺が大臣の運転役だった。
迎えに行ったときから機嫌が悪かった。
奥さんに浮気がばれたようだと前日、他の秘書が話しているのを耳にした。

法務省前に着いた。
到着に気づいた支援者、クルド人の家族が走ってきた。

子どもがいた。
日本人以上にきれいな日本語だった。
「だいじんおねがいします。
おねがいをきいていただけませんか?
だいじん!」
まだ小さい、、5歳?

藤山は俺に怒った。
「何でこんなとこに停めた!
あの連中が気づくと知っていてお前は停めたのか?」
「大臣、あの子どもには何か言ってあげて、、」
「何を!
日本は法治国家だ、法律破った連中だ
、勝手に追い返すだけだ。
餓鬼には知らん振りしてろ。
マスコミが見てる」

大臣の背に、ギャングラッパー,Good Boyを見た。
アメリカ属国、日本、トルコの共同体だ。
クルド人にどんなひどいことをしても、
人権にうるさい君主アメリカは属国日本を非難しない。
トルコは政治的、軍事的な重要なパートナーだ。
おまけにイスラムの国、これからイスラム諸国とのガス抜きに政治的な使い道がある。
彼等の言う人権とは、仲良しクラブ内限定だ。
護るのは人ではない、国だ。

クルド人、なんかどうでもいい。


いつもの都合のいい二枚舌だ。
そのハンバーグにまみれた汚い舌で俺の日本が舐められている、無条件でなびく日本の政治家にも、、





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