上巻 プロローグ:キャラメル超特急 

上巻
キャラメル超特急
Sweet Candy Express
この物語はdrugが副次的な主題です。
嫌悪される方はSKIPを。
概要
岡本耕三はNYから東アジア(インド、ネパール、タイ)経由で日本に向かった。
カラチで、仏人・ジャン・メルク・トトことロシュトーに出会う。彼は元AD(仏極左組織)メンバーで革命細胞を組織してテロ活動をやっていた。
2月後、二人は黄金の三角地帯でカナダ人のヘロイン運び屋、アランと出会う。
アカ部落からチェンマイまで一緒に旅をした、元テロリスト、運び屋、旅人、3人の間に奇妙な友情が芽生えた。
耕三とアランは、ロシュトーがテロリストになった理由を一つ知っていた。
彼が叔母2人を焼き殺したとき、アリバイ工作を手伝ってくれたのがADメンバーだった。
トロントの孤児院で育ったアランは、11歳の時、母親のように面倒を見てくれたカレン族の女性ラムの為に生きようと決心した。
命に関わるような危険な時に、キャット・ステーヴンス(Cat Stevens)の《Wild World》の曲が聞こえてきた。
ラムが危険を察知してこの曲で知らせてくれていると感じた。
プロローグ
1a: インディア
1b:カシミール
1c:カシミール
2:カトマンドゥ
2a:ポカラ
3:プーケット
3a:プーケット
3b:プーケット
4:Midnight Express バンコック
5:黄金の三角地帯 チェンマイ
5a:黄金の三角地帯
6:Wild World
7:まさか、、?
8:dとの決別
主な登場人物
岡本耕三: 日本の旅人
ロシュトー(ジャン・メルク・トト): 元仏極左組織・AD(アクシ ン ティレクト)メンバー
アラン: カナダ人、元ヘロイン運び屋。現在、探偵
イギー: ベルギーの旅人
ラシッド: インド・カシミール戦線メンバー
アミール: インド・カシミール戦線メンバー
ラム: バンクーバーの孤児院で働いていたビルマ、カレン族の女性
徹: 耕三の知り合いの旅人
カルロス・リオン: トロント・マフィアボス
リュウ・T: NYチャイナタウン・福建青年ギャングボス・トニーの息子
レジナルド・ダリ: 駐カナダ仏大使
クリストファー・リー: NY大の仏人学生
トニー・トンエンチャン(童恩正): NY福建青年ギャングボス。リュウ・Tの父親
ルーリャチュン(陸定駿): NYチャイナタウン・安良堂ゴッドファーザー
エディ・ワンシャオター(王暁達): NYチャイナタウン・飛龍ギャングボス
マコト: アランの妻
佐伯 守: 針金細工、露天商
城 賢一: 針金細工、露天商
全てフィクションです。
プロローグ
空気、水、ミソ汁、ミルク
昨日の新聞とモメントの集合体
信じられるのは一瞬
かなしく
おちこみ
ふるえ
くるおしく
おどって
さけんで
きえたくなる
夕焼け、、、
太陽、、、
おまえの笑顔
キャンディー
スウィート・キャンディだ!
俺はこの10年あまり長崎を拠点に、
週3日から4日、日雇いのアルバイトをして生きていた。
年に一度、東南アジア、インド、ネパールへ予定期間なし、
金がなくなるまでの気ままな旅をするにはうってつけの仕事だった。
いつものように朝7時過ぎ、
三毛猫の小百合ちゃんの尻尾で起こされた。
彼女、なぜかこの時間になると俺の顔を尻尾でたたいて起こそうとした。
それでも起きないと、耳元で恐怖のゴロゴロと鼻息だ。
10m以上離れていても聞こえてくる大きな音だったのでいつも目が覚めた。
ゴロゴロは天性のもので、
鼻息は彼女が生まれてまもない頃、
風呂に入れて風邪を引かせたためだ、、と思っている。
それにしても8年だ、、、長い風邪だ。
彼女のお尻を数分間ピンピン叩いてやった後、
郵便受けから新聞を取り出した。
邪魔されないように広告のちらしの上に彼女を誘導した。
今日は機嫌がいい、素直だ。
蒲団に腹這いになって三面記事を広げた。
築25年の4階建て、1DK、家賃2万、
ひび割れ、雨漏りあり。
このビルとおなじような記事が相変わらず並んでいる。
今日はおもしろいのがあった。
《針金細工師・麻薬密売に関係》
全国の祭りを渡り歩き、アクセサリー類を路上で販売していた佐伯守・40歳と城賢一・41歳の二人は、
15年に渡り、大麻、ハシシ、ヘロインを東南アジア、
ネパール、インド各国から不法に取り寄せ独自のルートで売り捌いていた。
彼らの供述から、背後に大がかりな密輸入組織、
並びに麻薬密売組織の存在が明らかになった。
これまで判明しただけで末端価格、
約4億円余りを荒稼ぎしていた。
警視庁はインターポール(ICPO、国際刑事警察機構)を通じて関係各国に数十人の身元を照会している模様。
いつのまにか小百合ちゃん、俺の腰の辺りに寝転がっていた。
こうなると、大変だ。
どかそうものなら背中に爪を立てる。
困った、お姫さんだ。
電話が鳴ったので受話器を取ろうとした。
やられた。
少し浅いが適当に痛い。
バンクーバーで探偵稼業をしているアランの声が響いた。
「耕三、起きてたか」
「どうした」
「ぶらぶらしてるならこっちに来れないか。
ロシュトーが昔の仲間に狙われているようなんだ」
「狙われてる?
俺が行って手助けになるか?」
「ロシュトーはボディガートを雇う気はない。
殺されるのを待っているようにも見える。
警察は駄目だし、俺たち以外、誰もいない。
できるだけ早く来てほしいんだが」
旅に出るときは、大家の浜田のお婆ちゃんに小百合ちゃんを預けていた。
大家にはディカプリオという9歳になる黒猫の息子がいた。
8歳の小百合ちゃんとは恋仲だったが、
最近、浜田光夫から浜田ディカプリオに改名してなぜか彼女によそよそしくなっていた。
カタカナの名前になって優越感を持ったようだ。
あんな中身のない猫なんか気にすんな、
と小百合ちゃんに諭して、3日後、バンクーバーに向かった。
仏極左組織AD(アクション・ディレクト)元メンバーだったジャン・メルク・トトことロシュトーは、
カナダ・オタワにある仏大使館に出頭した。
仏の刑務所で刑に服した後、カナダ・バンクーバーに渡り、アンドリュー・キャラハンという名で密かに生活していた。仏、カナダ両国政府の密約によるものだった。
ロシュトーはAD・革命細胞の情報を交換条件に、
刑期の短縮、釈放後のカナダ移住の司法取り引きを仏政府と交わした。
カナダ側の見返りは、カナダおよび仏国内のケベック州・分離独立を目指す過激派、及びその支援組織の情報を仏政府から得ることだった。
すべて、ロシュトーの思うようにことは運んだ。
しかし、カナダ移住に関して但し書きが添えられていた。
《ジャン・メルク・トトことアンドリュー・キャラハンに不測の事態が生じようともカナダ政府、警察は一切関知しない》
元テロリストに移住の権利を認めたが、
身を守るのに警察を当てにするなということだった。
先週、差出人の名前、住所が書かれていない一通の手紙がモントリオールから届いた。
『 親愛なるアンドリュー・キャラハン(Dear Andrew Callaghan)
Francoise de Rocher
Gustave Galle
Stella Kupferberg
Marjorie Graham
Peter Paul Matsys
Antoine Sanzio
Jhon Ricardo
Jacqueline Morton
Thomas Malsberg
Jean Francois Seurat
Donald Kauffman
Rino Dussi
Rosalyn Stern
Gregory de Rocher
Bernice Melvin
Robert Brock
Jean Louis Imbert
Pierre Ducasse
Monique Gagnaire
Claude Buonarroti
ジャン・メルク・トト、これらの名前はおまえの情報でなんらかの苦しみ、被害を被った、AD、革命細胞、
およびケベック州分離独立過激派組織メンバー、
協力者、計20名の名前だ。
殺し屋を既に送った。
この復讐は、おまえの死をもって償われる』
キャラメル超特急
Sweet Candy Express
この物語はdrugが副次的な主題です。
嫌悪される方はSKIPを。
概要
岡本耕三はNYから東アジア(インド、ネパール、タイ)経由で日本に向かった。
カラチで、仏人・ジャン・メルク・トトことロシュトーに出会う。彼は元AD(仏極左組織)メンバーで革命細胞を組織してテロ活動をやっていた。
2月後、二人は黄金の三角地帯でカナダ人のヘロイン運び屋、アランと出会う。
アカ部落からチェンマイまで一緒に旅をした、元テロリスト、運び屋、旅人、3人の間に奇妙な友情が芽生えた。
耕三とアランは、ロシュトーがテロリストになった理由を一つ知っていた。
彼が叔母2人を焼き殺したとき、アリバイ工作を手伝ってくれたのがADメンバーだった。
トロントの孤児院で育ったアランは、11歳の時、母親のように面倒を見てくれたカレン族の女性ラムの為に生きようと決心した。
命に関わるような危険な時に、キャット・ステーヴンス(Cat Stevens)の《Wild World》の曲が聞こえてきた。
ラムが危険を察知してこの曲で知らせてくれていると感じた。
プロローグ
1a: インディア
1b:カシミール
1c:カシミール
2:カトマンドゥ
2a:ポカラ
3:プーケット
3a:プーケット
3b:プーケット
4:Midnight Express バンコック
5:黄金の三角地帯 チェンマイ
5a:黄金の三角地帯
6:Wild World
7:まさか、、?
8:dとの決別
主な登場人物
岡本耕三: 日本の旅人
ロシュトー(ジャン・メルク・トト): 元仏極左組織・AD(アクシ ン ティレクト)メンバー
アラン: カナダ人、元ヘロイン運び屋。現在、探偵
イギー: ベルギーの旅人
ラシッド: インド・カシミール戦線メンバー
アミール: インド・カシミール戦線メンバー
ラム: バンクーバーの孤児院で働いていたビルマ、カレン族の女性
徹: 耕三の知り合いの旅人
カルロス・リオン: トロント・マフィアボス
リュウ・T: NYチャイナタウン・福建青年ギャングボス・トニーの息子
レジナルド・ダリ: 駐カナダ仏大使
クリストファー・リー: NY大の仏人学生
トニー・トンエンチャン(童恩正): NY福建青年ギャングボス。リュウ・Tの父親
ルーリャチュン(陸定駿): NYチャイナタウン・安良堂ゴッドファーザー
エディ・ワンシャオター(王暁達): NYチャイナタウン・飛龍ギャングボス
マコト: アランの妻
佐伯 守: 針金細工、露天商
城 賢一: 針金細工、露天商
全てフィクションです。
プロローグ
空気、水、ミソ汁、ミルク
昨日の新聞とモメントの集合体
信じられるのは一瞬
かなしく
おちこみ
ふるえ
くるおしく
おどって
さけんで
きえたくなる
夕焼け、、、
太陽、、、
おまえの笑顔
キャンディー
スウィート・キャンディだ!
俺はこの10年あまり長崎を拠点に、
週3日から4日、日雇いのアルバイトをして生きていた。
年に一度、東南アジア、インド、ネパールへ予定期間なし、
金がなくなるまでの気ままな旅をするにはうってつけの仕事だった。
いつものように朝7時過ぎ、
三毛猫の小百合ちゃんの尻尾で起こされた。
彼女、なぜかこの時間になると俺の顔を尻尾でたたいて起こそうとした。
それでも起きないと、耳元で恐怖のゴロゴロと鼻息だ。
10m以上離れていても聞こえてくる大きな音だったのでいつも目が覚めた。
ゴロゴロは天性のもので、
鼻息は彼女が生まれてまもない頃、
風呂に入れて風邪を引かせたためだ、、と思っている。
それにしても8年だ、、、長い風邪だ。
彼女のお尻を数分間ピンピン叩いてやった後、
郵便受けから新聞を取り出した。
邪魔されないように広告のちらしの上に彼女を誘導した。
今日は機嫌がいい、素直だ。
蒲団に腹這いになって三面記事を広げた。
築25年の4階建て、1DK、家賃2万、
ひび割れ、雨漏りあり。
このビルとおなじような記事が相変わらず並んでいる。
今日はおもしろいのがあった。
《針金細工師・麻薬密売に関係》
全国の祭りを渡り歩き、アクセサリー類を路上で販売していた佐伯守・40歳と城賢一・41歳の二人は、
15年に渡り、大麻、ハシシ、ヘロインを東南アジア、
ネパール、インド各国から不法に取り寄せ独自のルートで売り捌いていた。
彼らの供述から、背後に大がかりな密輸入組織、
並びに麻薬密売組織の存在が明らかになった。
これまで判明しただけで末端価格、
約4億円余りを荒稼ぎしていた。
警視庁はインターポール(ICPO、国際刑事警察機構)を通じて関係各国に数十人の身元を照会している模様。
いつのまにか小百合ちゃん、俺の腰の辺りに寝転がっていた。
こうなると、大変だ。
どかそうものなら背中に爪を立てる。
困った、お姫さんだ。
電話が鳴ったので受話器を取ろうとした。
やられた。
少し浅いが適当に痛い。
バンクーバーで探偵稼業をしているアランの声が響いた。
「耕三、起きてたか」
「どうした」
「ぶらぶらしてるならこっちに来れないか。
ロシュトーが昔の仲間に狙われているようなんだ」
「狙われてる?
俺が行って手助けになるか?」
「ロシュトーはボディガートを雇う気はない。
殺されるのを待っているようにも見える。
警察は駄目だし、俺たち以外、誰もいない。
できるだけ早く来てほしいんだが」
旅に出るときは、大家の浜田のお婆ちゃんに小百合ちゃんを預けていた。
大家にはディカプリオという9歳になる黒猫の息子がいた。
8歳の小百合ちゃんとは恋仲だったが、
最近、浜田光夫から浜田ディカプリオに改名してなぜか彼女によそよそしくなっていた。
カタカナの名前になって優越感を持ったようだ。
あんな中身のない猫なんか気にすんな、
と小百合ちゃんに諭して、3日後、バンクーバーに向かった。
仏極左組織AD(アクション・ディレクト)元メンバーだったジャン・メルク・トトことロシュトーは、
カナダ・オタワにある仏大使館に出頭した。
仏の刑務所で刑に服した後、カナダ・バンクーバーに渡り、アンドリュー・キャラハンという名で密かに生活していた。仏、カナダ両国政府の密約によるものだった。
ロシュトーはAD・革命細胞の情報を交換条件に、
刑期の短縮、釈放後のカナダ移住の司法取り引きを仏政府と交わした。
カナダ側の見返りは、カナダおよび仏国内のケベック州・分離独立を目指す過激派、及びその支援組織の情報を仏政府から得ることだった。
すべて、ロシュトーの思うようにことは運んだ。
しかし、カナダ移住に関して但し書きが添えられていた。
《ジャン・メルク・トトことアンドリュー・キャラハンに不測の事態が生じようともカナダ政府、警察は一切関知しない》
元テロリストに移住の権利を認めたが、
身を守るのに警察を当てにするなということだった。
先週、差出人の名前、住所が書かれていない一通の手紙がモントリオールから届いた。
『 親愛なるアンドリュー・キャラハン(Dear Andrew Callaghan)
Francoise de Rocher
Gustave Galle
Stella Kupferberg
Marjorie Graham
Peter Paul Matsys
Antoine Sanzio
Jhon Ricardo
Jacqueline Morton
Thomas Malsberg
Jean Francois Seurat
Donald Kauffman
Rino Dussi
Rosalyn Stern
Gregory de Rocher
Bernice Melvin
Robert Brock
Jean Louis Imbert
Pierre Ducasse
Monique Gagnaire
Claude Buonarroti
ジャン・メルク・トト、これらの名前はおまえの情報でなんらかの苦しみ、被害を被った、AD、革命細胞、
およびケベック州分離独立過激派組織メンバー、
協力者、計20名の名前だ。
殺し屋を既に送った。
この復讐は、おまえの死をもって償われる』
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