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61: With a little help.ピコ&KISS

with a little help from Stranger

61:ピコ&KISS


携帯、GOからだった。

「今どこだ?」
声はとんがっていたが、安堵したような響き。
実際、出たくなかったのだ。

「どうした、そんなにあわてた声で」
「花子さんに聞いた。どうする気だ」
「何を」
「ゴメスに復讐か」
「みすみす殺されるようなもんだ」
「それを望んでいるんだろうが」
「餓鬼の発想だな。素晴らしい、薔薇色の人生が待っているのにそれはないよ」
「どこにいる?」
「それよりピコはどうだ?親父さんが亡くなって参っているだろう」
「彼女がお前と話したいらしい。代わるよ。その前にどこにいるか教えてくれ」
「チャイナタウン、昔のなじみの饅頭屋」
「ドラゴンか、、彼女に代わる」

「鉄二、教えて欲しい。父を殺したのはドン・ゴメスなの」
「分からん」
「5ヶ月程前、夜中電話があって、、カテリーナがフロリダに行っている間に計画を実行すると、、ドンを爆破すると、父が言っていた」
「5ヶ月前だと」
「ええ、、」
「相手は」
「分からない。横柄な、太い声だった」

どこのファミリーだ、、俺達以外にも、、コロンボ?、メンゲレは何を画策してた。
ピコの声が震えていた、、しかも、どうしようもなく支離滅裂。

「鉄二も知っているGOが住んでいた153アベニューA。そこに日記帳があった、前の住居人の、名前がメラニートンプソン。彼女と同じ夢を私は見ていた。前世でアウシュビッツ強制収容所にいた時、自分だけ助かろうとした、ガス室、、天国の入り口でも、子供を出しに、、、醜さに自殺した彼女の日記帳。私も、、同じ夢を、、でも、、ゴメスに復讐を誓った日から夢を見なくなった、、殺したのが、、鉄二、ガンビーノ・ファミリー、ボス・ゴメスなら私にも復讐をする権利がある。23年前、私の実の父親は行方不明になった。ローラスケートで遊んでいた長男を車で轢いてしまった。不可抗力な事故、過失なしで不起訴処分になった。その四ヶ月後の10月9日に、、帰ってこなかった。待ってたのに、、ずっと、、いなくなった。私は6歳、、親友が今のお父さん、、、だった、、もう今日から過去にな、、のね、、引き取って育ててくれた。私の母親は、、も、、私が3歳の時、、マフィア抗争の巻き添え、、流れ弾を受けて、、その時、私も右足に銃弾を、、、鉄二、これでも復讐の権利がないと言える!」

俺より彼女の方が、、両親に育ての親、、もう狂ってる、、俺なら。プラスチック体に巻きつけてゴメスに抱きつく。そうさ、権利は大いにありだ、数だけなら。

「この俺にどうしろと、、」
「私も手伝いたい」
「何を」
「鉄二、約束してドン・ゴメスを殺すなら私にも手伝わせて」
「何言ってるの、あんたにはGOがいるじゃないか。幸せになるんだ」
「人として、、そんな人間がこの世に生きている、、許せない。幸せとは別よ」

幸せとは別物、、尼さんじゃあるまいし。

「GOと代わってくれないか」

「彼女も加えてくれるか」
「加えてくれるか、、何だそれ?お手手つないでピクニック」
「ついでに俺も、お稲荷さん、巻き寿司持ってく。お前の大好物の大福もな」
「お前ら、何考えてんの。いい加減にしろ!肥溜めで頭洗え!」
「友達がそっちに向かっている。名前はKISS、、花子さんと徹の同居人だ。ハワイで彼に会わなかったら俺はここに来なかった。信用できる。この天体のあらゆる人種の顔が彼の特徴だ。すぐ分かる」


参照
5:日記帳
6:ナチ収容所
7:アウシュビッツ強制収容所

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dorock・junk music :vo7

dorock Junk music:歌詞vo7


Maybe tomorrow
Keep yourself on the side of angels



Maybe tomorrow
 
What’tu gonna do
what’tu gonna do
if tomorrow never com,,
if the sun don’ shine
What’tu gonna do
If the moon just disappear,,
What’gonna do

だって だってだって 明日が来るか分からないのに
約束なんかできない
約束なんかできないでしょう

わたしは神、god


どうか どうか 教えて 
what‘gonna be,,what’gonna happen
You never know , you never never never know ,
what’ gonna happen
If you could tell the truth,,,I’m just right behind you
だって だってだって 明日が来るか分からないのに
約束なんかできる 約束なんかできない

一寸先は闇
私は神、god I’m god
あなたは ごみ しみ 罪 
私は神 god
だから だから だから maybe tomorrow
答えは いつも maybe tomorrow

先が見えないから楽しいんじゃないの
一寸先は闇だから 
だから たから おから 楽しいんじゃないの
不安体、不確実、
あいまい、もこ、もこ、もこ
決まった世界なんて、安定なんて
マニュアルなんて、
捨ててしまえ 蹴散らしてしまえ
どぶ、どぶ、どぶ の泡で消してしまえ

私は神 GOD
だから答えは maybe tomorrow




Keep yourself on the side of angels


Keep yourself on the side of angels
Just try to put yourself on the side of angels

君を思うと 曇り、やがて雨
君は雨女
おかげで 僕はそれで 助かった 
君は雨女

青空は苦痛、そよ風は憂鬱 
きらめく太陽 ぎらぎら太陽 
激痛でくらくら

ここに閉じこもっていれば安全なんだ、
ここにいさえすれば安全なんだ 

何も聞きたくない 
何も見たくない 
誰にも会いたくない 
何にもしたくない 
place yourself on the side of angels
keep yourself on the side of angels

君が現れて少しづつ 変わった。
君を思うと 曇り やがて雨になる
会うときはいつも 雨
交差点信号機から白い雨も降ってきた
鳩の糞が降ってきた

お天道さんは怒ってたんだ
お天道さんは怒ってたんだ

雨女の君に会いたい


keep yourself on the side of angels
put yourself on the side of angels
put yourself on the side of angels
keep yourself on the side of angels
put yourself on the side of angels
place yourself on the side of angels


keep yourself on the side of angels

そうすれば何かが、変わる

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60: With a little help. 満月

with a little help from Stranger


60:満月


自分に嘘はつけない。ここを早く出ないと夜が明けてしまう。
もうどうなろうが俺が知ったことか、と。30面の男が、自分を見失ってこの有様だ。
いや、そうじゃないな、何をやろうとしているか分かっているんだから。

花子さんはファイルを、マイケルは窓際にあるキャビネット前に突っ立って鍵穴をいじっていた。
何が入ってるのか確かめようとしている。
ドンを殺そうとしたメンゲレの部屋だ、何があってもおかしくない。
徹とは立ち上がった時と部屋を出る時、二度目が合った。
何も言わなかった。
見せたくないファイルを俺が見てしまったのでもう止めようがないとでも。
あなたの人生、お好きなように、とさえ、この餓鬼が。
そうじゃない、な、、こいつはお見通しのはずだ、なのに一言も。

外は満月に近かった。こんなに月が明るいなんて今まで気づかなかった。
これもマフィア稼業から足を洗ったおかげか。少しずつ社会に順応、、まさか、午前中はマフィアだったのに変われるものでは。

時計は一時になろうとしていた。
花子さん、徹、それにテロリスト、彼等と知り合って何日だ、、愕然とした。
数時間しか経っていなかった、なのにこの親近感は。
テロリストのマイケルとは電話で2度、3度、話していた。
いつも喧嘩越しだった、だが心地よかった。
あの我を忘れて向きになるとこなんぞかわいいとさえ感じた。誰もが隠したがる感情を奴はそうしなかった。理解して欲しいと一途だ、、この俺にだ。こいつもひどく孤独なんだ、と知った。
俺には兄弟が、、当然だ、身寄りもいないのだから。
だが徹とは血が、お互い母方の祖母さんが姉妹とは、、到底、他人では感じられないものがある。
煩わしいものではないが、かと言ってここちよいものでもない、今のところは。所詮、どうでもいいことなんだろう、どう思おうが、どう意味づけしようが。

キャナルストリートに出て東に向かった。
部下の、今朝まではそうだった、ジップスのカルロの携帯にかけた。

「俺だ。カルロ、今朝セントラルパークで捕まえた毛虫はどうした?」
「鉄二さんです!俺の車のトランクの中です。今どこすか。ファミリーは右往左往しています」
「チャイナタウンのGOLDEN DRAGONって名のコーヒーショップに向かってる。持ってきてくれないか。場所分かるか?」
「毛虫をですか、、分かりました。20分で行きます」
「ガンビーノに幼馴染がいると言ってたな。ドンの居場所を知りたい」
「殺る気で、、ボスはガンビーノの仕業で?」
「ゴメスの屋敷の地図が欲しい」
「少し時間を頂けますか?一時間、、二時間、かかるかもしれませんがなんとかします」
「DRAGONにいる。幼馴染に迷惑かけないように配慮してくれ」
「奴は俺と違ってマフィアに向いてないので来月シチリアに帰る予定です」

俺をガンビーノに売ったらのし上がれる、とカルロ達は考えるだろうか、、どうでもいいことだ。
蒸かし饅頭を頬張りながらショーウィンドに映った自分を見ていた。
客が出入りするたびにドアに描かれたドラゴンが俺の顔を嘗め回した。
カルロに裏切られたら少し応える。
ドンを銃で殺る気はなかった。毛虫を一匹ずつ食べさせて苦しめてやる。
メンゲレさんよ、本当に心臓発作起こすんだろな。




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12:わいぎぎ亀は亀・ 神さん、あんた共犯だぜ。

12:神さん、あんた共犯だぜ

電話が鳴る。鈴木、知らん振りしている。
ウイルス、受話器を取ろうとする。

鈴木:取るな、ゆかりさんだ。
ウイルス:なら取らないと。
鈴木:取るな。やきもきさせりゃいいんだよ。
ウイルス:やきいも?
鈴木:“やきいも”、じゃないよ。彼女、携帯にもかけてくるぞ切ってろよ。さっきの話だがいいな、ウイルス、金が入ってたらイミグレに電話するぞ!
ウイルス:うなずく
鈴木:2人だけの秘密だからな。約束守れよ!

中年の男性、亀は亀ツアーデスクに現れる。 

おさだ:カメハカメカメ・カメハカメカメ・ツアーズでょうか?
ウイルス:違います。ここはカメハカメカメ・カメハメア・ツアーです。ここじゃないようでしょうよ?
鈴木:いえ、ここです!(ウイルスを睨む)
申し訳ございません。どうでもいいことなのですが、最後のほうは“カメハカメカメ”じゃなくて“カメハメハ”もしくは“カメハメア”のどちらかになりますので。日本の皆さんこんがらがっている様で。ここ、ハワイの王様になります。  
おさだ:はあ、、難しいお名前ですね。わたくし、おさだあきお、と申します。今朝、父と母がこちらに参りまして。父の名はおさだ勘十郎、母は美都子です。
鈴木:今朝ノースウエスト10便で到着された?
おさだ:はい。日本の代理店にこちらでの滞在中は"かめはかめかめ・かめはかめかめ・かめ、、はめは"、、でしたか?
鈴木:難易度が高いようなので省略して“かめ”にしましょうか。
おさだ:どうもご親切に、、そのあなたがた“かめ”がお世話します、と伺っていましたので参りました。さきほど父と母が部屋にチェックインした際、スーツケースが3個入っていました。心当たりが無くて、荷札の名前が同じだったので間違えたのではと、それでお伺いしたしだいです。
ウイルス:スーツケース3個! 
鈴木:荷札の名前が同じ?
おさだ:父も母も高齢でローマ字が苦手です。あれほど言ったのに荷札に漢字で名前を。
鈴木:失礼ですが、おさだ様の字は、小さいに人偏の“佐”に田んぼの“田”でございますか。
おさだ:いえ、長い田んぼの“長田“のおさだです。3スーツケースの荷札にも長い田んぼと書かれてありました。
鈴木:は、、テキヤも荷札に漢字で?
おさだ:テキヤ?
鈴木:いえ、こちらのことで、失礼しました。スーツケースの色を教えていただけますか?
おさだ:赤に青と黄色です。
ウイルス:それだ!
   
おさだ、ウイルスを見る。

鈴木:おさだ様、それらスーツケースのハンドルの部分に、、手で持つ所に、アルファベットでケンタッキーフライドチキンのK、F、Cのワッペンはありましたか?
おさだ:ケンタッキー?、、ええ、FとCのワッペンはありました。でもKはなかったような。あ、、そういえば漢字の“警”ならありましたよ。
鈴木:漢字の“警”!
おさだ:ええ、警備会社の“警”です。
鈴木:、、、
おさだ:母の話では税関を通る時にその3個の荷物は自分達の荷物の横にあったそうです。税関の人が何か言っていたらしいのですが、2人とも理解できなくてそのまま出て来たようです。
鈴木:その3個の荷物も一緒にですか?
おさだ:いえ、自分たちの荷物だけとは言っていましたが。
鈴木:ご両親の荷物の運搬は我々のスタッフが空港で引き取ってこちらにお届けしたはずなのですが、、その3個の荷物は誰が税関から運んだのでしよう?
おさだ:それはですね、母の話では、税関を出ようとしたら先程の太った税関の方が台車を持ってきて、自分たちの荷物とその3個のスーツケースを乗せてあなた方のスタッフに渡したようです。
鈴木:はああ、そういうことだったのですね。実はその荷物を探していました。どうもありがとうございます。
ウイルス:鈴木、僕、持って来る。
鈴木:じゃ、彼が一緒に参りますので。御両親滞在中、わたくし、鈴木とウイルスがお手伝いさせていただきます。その際は指名していただけますか。家にはもう1人女性のスタッフがいますが日本語がたどたどしくて何のお役にも立てませんので。
おさだ:鈴木さんとウイルス?、さんです?
ウイルス:はい、今、お供するわたしが御指名を受けたウイルスです。何かありましたらどうぞご利用下さいましょう  
おさだ:ウイルス、、、、あ、、はいどうも
   
ウイルスとおさだ、出て行く。

鈴木:(独り言)長い田んぼの田、おさだとながた。同じ漢字、、テキヤよ、誰がここで漢字読めるっての。いい加減にしてくれよな。それにしても荷物が出てきたタイミングはばっちり、恐いぐらいだな。これで金が入ってたら最高だぜ、、神さん、あんた共犯だぜ。

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59: With a little help. ファイル

with a little help from Stranger


59:ファイル


ヘリから突き落とされた時、人形は名前を呼んだ、“テツジ”と。
そして、誇を描いて楽しげに舞って泳いでいた。火口に消えていく姿はまるでヴィーナスがハングライダーをやっているかのように華麗だった。それも、火口から吹き上がる火炎で一瞬にして首が溶けるまでは、、主を失くした体はやがてキラウェアの火口に飲まれた。

怒りは無かった。ただ、どす黒い渦、、竜巻が脳みそという脳みそを粉々に裂き、ヘドロと化したみそかすを巻き散らして駆けずり回っていた。


77年12月、俺が生まれた同じ年、、キラウェアの火口にお袋は突き落とされた、、アンブレラ銀行頭取、ビト・カンポスの娘、アントニア、、アンブレラはバチカンマネーを海外に不正投資、、カンポスもリバプール、ランコム鉄橋でがぶら下がって、82年、、ゴメスが手を、、なぜバチカンとマフィアが、、ガンビーノと菅谷組は同盟関係、、知らないはずは、、親父が何もしなかったのは、、何があった。
カンポスは、俺の爺さんか、、なぜお袋より6年も生き延びている。
82年、、同盟関係を結んだ頃だ、、娘が殺されたのによくも、、、、ガンビーノ・ゴメスと親父もどきは繋がっている、、二人がボスになれたのは、、バチカンマネーと関係が、、、

まだファイルは続いていた。

バチカンマネーの行方、、ソリダリティ、ニカラグアのソモサ崩壊後のコントラ、、、、マフィア、CIA、、ヨハネ パウロ一世はバチカン銀行の清浄化をしようとして殺害、パウロ二世が誕生、、誰がこんな
田舎芝居染みたことを信じる、、

到底、読み終える気には、、竜巻も収まっていた。
徹とマイケルに挟まれるように花子さんがソファに座っていた。

「あなたはいつここに?」
「15分ぐらいかしら。どうだったの?」
「ひどい内容です。信用できそうも、」

彼女にファイルを差し出していた

「俺だけが見ていいものでも、、そのファイルではお袋の名はアントニア、彼女の母親はエリザベス(Elzbieta)、大阪で亡くなっています、自動車事故で」
「ナチ占領下のワルシャワで行方知れずになった妹とおなじ名前、、徹の父親、マキシミリアノ・コルベの母親、クララ(Clara)はお姉さんのようね。見てもいいのね」
「ええ、」

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dorock・junk music :vo6

dorock Junk music:歌詞vo6

moment
joy to the world



moment

流れてる 流れてく こぼれてる
僕のmomentがこぼれてく
そこにあるのに あったのに
つかみとれない、
かけらもつかめない
ほら、目の前を走ってく
消え去る前にとびかかれ

一つの希望 夢
色あせてしまったこの世界
信じられるのは この一瞬 moment
確かなもの つかみとれ
唯一たしかなもの 信じられるもの
すべてのものが無くなる前につかみとれ

手を出せ 足を出せ 体を投げ出して 食い止めろ
今、この瞬間のために 
すべてを洗い流してつかみとれ

毎日が昨日の新聞となる前に
momentが幻と化して消え去る前に

唯一 信じられるもの 大切なもの moment
真剣に向き合え 思いっきり瞬間を生き抜け
そうすれば 生き抜ければ そうすれば 
つかみとれ 手を出して 足を出して
体を投げ出して つかみとれ

今、この瞬間のために すべてを洗い流せ
甘酸っぱい涙でもいい
つかみとれ
そうでもしないと そうでもしないと
こぼれでるぞ 真剣に生き抜け




Joy to the world


思うに僕らは 皆ひとりぼっち
だからこそ 誰かにすがりたい 
青い空見上げて 
涙が乾くのを待つ

joy to the world
joy to you and me
joy to the world

鉛の頭 朝食はアスピリン  
また仮面かぶって太陽を浴びる
手かせ、足かせ、がんじがらめ、
重い足を軽そうに引きずって歩く

joy to the world
joy to the world

ブログ、携帯、メール
フェイクな声と文字が、
ただ 踊ってる
 
やっぱり  一人ぼっち
だからこそ 声高らかに 
joy to the world
joy to the world
仮面脱ぎ捨て
仮面脱ぎ捨て
自分にかえろう

joy to the world




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11:わいぎぎ亀は亀・ 山分け

11:山分け

亀は亀ツアーデスク、スパイ・ウェア、ホノルルアドバタイザー日刊紙記者、ジョンに電話をする。

ウェア:奇妙なことが起きててな。家のツアーデスクが今、秀吉様のご子息の荷物を探している。
ジョン:無くなるのはおかしいことなのか?
ウェア:いや、ありだが、家の迎えのリムジンを無視して勝手に空港を出たらしい。大声で呼んだのに知らん振りしてな。勿論、荷物なしだ。
ジョン:パスポートの名前、微妙に変えたとか言ってなかったか。
ウェア:それも考えたさ。トミーの話では担当の@デスクのスタッフが脅されたそうだ。ケースが出てこなかったら指詰めると、な。
ジョン:税関は調べたのか?
ウェア:ああ、ノースウエスト10便の荷物は残っていない。
ジョン:秀吉の息子は荷物もチェックせずに、、イミグレ無事抜けるのにで頭が一杯だったんだろう。こっちの監獄は厳しいからそんな危険冒してまでやばい物は持ち込まない。大体、ジャパンから持ち込めるやばい物って何がある。
ウェア:覚せい剤、、
ジョン:やらんな、ブラックリストに載ってる身で。
ウェア:結婚式、餌にもうけようと企んでるのか?
ジョン:上手くもぐりこめたんだ。やっぱりケースには足が付かない金かな、、、ここで手に入るもの、、バイアグラ、MD、メラトニン、、
ウェア:下手すると家の会社もただじゃあ済まないな。
ジョン:パスポートの名前を変えた人物、、上か?
ウェア:ジャパンの亀は亀本社の荒川専務だ。秀吉は社長の知り合いらしい。
ジョン:ウェア、表に出れば亀は甲羅ひっくり返されて死ぬぞ。
ウェア:お前が記事を書けば関与がばれる。スーツケースが出てこなければ、、もうそれだけでは済まないな。
ジョン:それは俺が困る。面白い記事書けなくなる。ウェアよ、記事もそうだが既にお前の会社が関与したのは事実だ。腹くくれよ。
ウェア:お前、どっちの味方だ。
ジョン:様子を見よう。そのスーツケースの金を山分けってのもある。出来たら秀吉様も無事入国して同じように金詰め込んだスーツケース知らん振りしてくれれば最高だな。二つとも手に入ったら、億は、、
ウェア:記者の考えることか、金だと決まってもいないのに。俺も独自のルートで探してみる。
ジョン:金と聞いて元気が出てきたな。お互いがんばろうぜ。何でも言ってくれ。トミーを巻き込むのは最後だぞ。それとなく荷物だけ聞き出せよ。分け前が減る。もし金が入ってたら秀吉の荷物をなんとかするようにイミグレの友達にそれとなく頼んでみる。便を教えてくれ。








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3:アーニー爺さん・ ロイ

3:ロイ

“アーニー爺さんは夏ここ、冬はフロリダで働いている”とジョッシュが教えてくれた。
皿洗いのヘルパーの又ヘルパー、つまり僕より仕事が出来ない。
朝鮮戦争、第二次世界大戦の生き残りで、、こんな書き方でいいのかな、、マリーが教えてくれたとおりに書いているのだけど。生き残り、だなんて僕も使ってしまった。

アーニーがいても仕事にならないからだ。
傍で大きな音を立てようものなら手に持っているものを放り出して走り出すのだから。
たまたま皿、鍋を持っていたら最悪だ。その音でアクセル吹かして駆け出す。
キッチンは大混乱、ウエイターは避けようと料理を落とし、コックは雷声、それで又、アーニーはギアをトップに入れて疾走する。もうどうしようもできない。
右足の長さが左より短いらしく体を左右に振りながら突進してくる。その迫力で僕は二度跳ね飛ばされてしまった。足の長さが違うのは戦争で砲弾の破片を受けたからだとマリーが言っていた。
だからキッチンにいる時は、、変なの、いつもいるのに、みんな大きな音を出さないように注意している。

でも、もう一つ厄介なことがあるのだ。
アーニーと同じように夏の間だけここで働いているロイがいる。
いつもキッチンの裏庭でジャガイモの皮をむいているのだけど、彼がキッチンにいると大変なことになる。
耳が遠いので大声を出さないと、、だから、二人が一緒になると、、アーニーは走り出し、ロイはそれを見て大声で囃し立てる。
二人はひどく仲が悪い、と思う。
だって二人が会話しているのを、、そうか無理なんだ、、無口と、、、。

でも、僕のお婆ちゃん以外、自己中じゃないお年寄りにあったことはない。
長く生きているのだから優しくできると思う。なぜ彼等は相手のことを思いやることができないのだろう、いい歳をして、と思う。

マリーにロイのことを聞いたら変なことを教えてくれた。
“あの爺さん、6年前になるか、宝くじが当たってな。仕事止めたんだが3年前にもどってきた。悠々自適の生活が出来たのにな。原因はどうしようもない子供達だ、、息子と娘、二人いるんだが、大金手に入れたと知って現れたそうだ。それまで音沙汰なしがな.”

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58: With a little help. 独り言

with a little help from Stranger


58:独り言


日本人顔した男と子供、、親子か、、あの子、変なことを、“ペレの神を知ってる?”ペレならサッカーだろうが、、怖い神様、、、普通の神さんは怖くはないんじゃねぇか、。

携帯が、、ガンビーノ幹部ジャニーニ直通のが鳴った。彼から与えられたものだ、ロッキーのテーマ付きで。どう足掻いても乗れない。ヘビー級にミドルのスターローンが勝った。同じイタ公、、マフィアも故郷恋しさか。

「はい、高木です」
「像、今送る。男の居場所を知りたい。急ぐ」
「はい」
「今回はボス直々の命令だ」
「珍しいですね。報酬も期待して?」
「今回はすべての情報網を使ってる。出し抜けたらな」
「ジャニーニさん、男について何か教えていただけませんか」
「ボナンノ」
「ボナンノー、、、例の副ボス、サルバトーレ アロイ殺しに関係が」
「部下だ」

男がいた、、ついさっきの、、ペレの子と、、

「高木、、見たか」
「はい、今、」
「お前と同じモンゴロイドだ」
「聞いてもいいですか」
「、、、」
「シチリア、イタリア人ですか」
「生まれはシチリア」
「名前は?」
「山岡鉄二」
「もろジャパニーズの名前ですね」
「父親だ。ジャパニーズのお前なら気付いたか」
「父親も同じ名前でしたら」
「人生は短いがドラマチックだ」
「ジャニーニさん、ガンビーノと菅谷組に何かあったのですか?」
「さっき言ったぜ。ドラマチック、じゃな」

ガンビーノ・ファミリーと広域暴力団・菅谷組は20年以上、盟友関係にある。なのに菅谷組の組長の息子を殺ろうと、、それに山岡はなぜボナンノに?
人生はドラマチック、、、組織は関わっていない。
となると、ドン・ゴメスの個人的なこと、、、金になりそうだな。
吹っかけてみるか。


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10:わいぎぎ亀は亀・ イミグレ 

10:イミグレ

ウイルス:6チャン?
鈴木:俺のことみたいだな。
ウイルス:大金?
鈴木:わざわざスーツケースに大金は入ってないとさ、、入ってるってことになんだよな。だから心配で来たんだよ、あのおっさん。 
ウイルス:どのくらい?
鈴木:200万円はあるに賭ける。
ウイルス:殺す、と言った、僕の指を詰め、、、って言った。アメリカだまして来ている。ポリスに届けよう。
鈴木:イミグレ(移民局)の方がベターだ。もう顔見たくないだろう?
ウイルス:ポリスがこらしめてくれる。裁判で罰金。
鈴木:200万が手に入んだぞ。ポリスだと入らねぇだろうが。
ウイルス:鈴木、200万、本当にある?
鈴木:スーツケース真剣に探そうぜ。金あったらイミグレ、ってのはどうだ。最高のアイディアだろうが。
ウイルス:鈴木、お前は悪者。
鈴木:何言ってんの?本人が入ってない、って言ってんだからよ。分かる?完全犯罪だぜ。無いものネコババしてどこが悪いよ。
ウイルス:、、、
鈴木:山分けだぞ。二人の秘密だぞ。
ウイルス:やっぱり悪いこと。
鈴木:イミグレに通報して強制送還で終わり。
ウイルス:本気?
鈴木:悪い奴を懲らしめんだ。最高だろうが?
ウイルス:僕たちがやったってわかる?やくざだ、怖い。
鈴木:俺がイミグレに電話すっから。こういうのは大得意だ。大体、俺たちはゆかりさん宛てのFAX見てないことになってんだ。俺たちが通報したなんて思わないさ。
ウイルス:ゆかりさん気付かない?
鈴木:心配すんな。ウイルス、そもそも彼女がやらなきゃいけない仕事だったんだ。日本の亀も彼女がやると思ってる。それを俺たちに、、やらなきゃあ首だって俺は言われたんだぜ。なぜやらせようとしたか?わかる?
ウイルス:、、、スケープゴウト?
鈴木:ビンゴよ。失敗したら俺たちのせい。うまく行ったらサラリーとポジション、、、嫌らしいこすい考えだろうが。
ウイルス:ゆかりさん、大丈夫?
鈴木:何がよ?彼女のことを心配してんの!メデタイ奴だな。イミグレに捕まるのはテキヤだ。彼女は現状維持、変化なし。信用は失くすだろうが。自業自得よ。諺でさ、こういうの何というか知ってるか?
ウイルス:、、オシリを掘る?
鈴木:お前のママは“しり”が好きで支離滅裂だな。身から出たさび、ってのもあるから覚えとくといい。
ウイルス:ミカラデタワサビ?
鈴木:“わさび”じゃないぞ。さび、rustだ。
ウイルス:“ミ”はmeよね。だから私からrust、、なんでrust出てくる?
鈴木:知らねぇよ。ママに聞け。スーツケースに金があったら電話すっからな、いいな!お前は偉大な名前に負けてんだよな、素晴らしい名前なのに。
ウイルス:名前でほめられたの初めて。
鈴木:誰も付けないだろうがよ、、それだけ大変な名前だ。自覚して悪に目覚めて欲しいな。


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2:アーニー爺さん ・ スッポン

2:スッポン


僕はプール掃除からパン焼、皿洗い、トイレ詰まり修繕屋、つまり、なんでも屋なのだ。当然、すべてのことが出来る。ちょっと生意気な書き方、その後に、“手伝い”の一言を入れたくないのだ。実際はマリーの指示通りに動いている兵隊蟻みたいなものなのだけど。
彼は精悍な顔付き、動き、すごいバイタリティだ。丸い顔、そうだ!コアラにそっくりだ。
体はマングースに、、いや、不気味な爆弾、不発弾に近い。

「おい、ショーン、また糞詰まりだ。見て来てくれないか。ほら、スッポン(toiler plunger)。おまえはすごい奴だからな。大いに助かってるよ」
「何とでも、、マリーはこすいんだから」
「何が、、」
「ふん、、今日、もう3回目だよ。何とかならないの?便器を大きいのに変えるとかさ」
「残念だったな。あれが一番でかいサイズなんだよ」
「詰まらないような解決策はないの?」
「神様に聞いてみな?」
「トイレに行くのかな?」
「それも聞いてみな」

もう大丈夫だろう、と、水を流すと、まだ詰まっていた、ってことが、そのときの恐怖感、焦燥感ったら、
津波にいきなり襲われて流されるって、しかもその行き先が肥溜め、って感じ。
初めてマリーに糞詰まり直しを教えられたとき、例のものがあふれ出た。
そのとき、僕らは、ただ“あ、あ、あ、あ、あ、あ!”とハモった。
やっぱり万国共通、エスペラント、とりわけ最後の“あ!”の響きはスカートをはいた女性が逆さで歩いているのを見たような驚きの声。
誰もが便器の中に手を入れたくなる、いれる。でも僕は絶対にそんなことしない。
やっぱり、マリーはそのとき手を入れてあふれ出るのを防ごうとした、無駄なのに。
床にこぼれ出たソーセージを眺めてため息声で、

「ショーン、これを見過ごせる奴はすごいと思わんか」
「僕は見過ごせるよ」

そのときのマリーの嬉しそうな顔といったら、初恋の人に出会ったような、しかも80年前の、、魂胆があったのだ。
翌日から糞詰まり直しは僕の仕事になった。
“おまえはすごい奴だからな”、と必ずスッポン手渡すときに言うのだから。
これまで4回、僕も手を入れて溢れ出るのを阻止し、、、、

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57: With a little help. タクシードライバー・高木

with a little help from Stranger

57:タクシードライバー 高木

高木はNYでタクシードライバーを約5年やっていた。懇意の日本人観光客相手の土産物屋から娼婦を紹介してくれと何度も頼まれ、ピアノバーの友達に相談した。彼女が売春春織を作るのを手伝った。その縁でガンビーノ・ファミリー幹部、ジャーニーニと知り合った。今では彼の情報屋として金をもらうまで落ちていた。

NYに来た目的はこうではなかった。
アルトサックスにはまっていた。2002年、春1年間の予定でNYに来た。当時は貿易センターテロの影響で人々はひどく打ちしがれていた。だが高木はここのすべてを吸収しようと毎日が刺激の連続で充実していた。

クリスマス前の12月22日、零下2度まで気温が下がった夜9時過ぎ、ラファットSTとブロードウェイ間の8THアストールで吹いていた。
高いビル壁に挟まれたこの場所は音の響きが最高だった。街灯も遠く、程よい暗さだったので容易に音にのめり込めた。

自作の[Well, I used to play that song.(その曲はよくやってた)]を吹いていた。
普段は通行人が少ない通りもクリスマス前のショッピングで行き交う人が多かった。誰もが襟を立て、足早に家路に急いでいる。

伸ばし放題の長髪、あご髭、口髭の白人のホームレスが、ショッピング・カートを押して通りかかった。コリン・ウィルソン(Colin Wilson)のザ アウト・サイダー(The Outsider)の本がくすんだ灰色の寝袋に見えた。
体臭がきつかった、、彼を横目で見ていた、いや、睨んでいた、、うざかったのだ。
目を閉じて佇んでいた彼は寝袋に手を入れた。
アルト、メッキの剥げ落ちたセルマ、古い、まさかアルトが出てくるとは、

音が鳴った、風、宇宙の風。
やがてその音は泥くさくなった。それさえもが臭った、反吐の海で溺れている。
苦痛に耐え切れなくなった。
サックスをケースに仕舞おうとした、、、次のコーラスで動けなくなった。
甘美で狂おしいほど哀しく、切ない。

身震いする寒さだというのにホームレスは気持ちよさそうに寒風に身を委ねて揺れている。
閉じた目元から滲み出た水滴が額からこぼれ落ちる汗と交差し、口髭を濡らして光っている。
こぼれる汗、、こんなに寒いのに、、まるで彼は夏にいるようだった。

コーラスごとに浄化していった。
そして、テンションを突き抜け、解き放たれてただの音になった。
誰もが好んで聴くようなものでなかったが、ほんものに限りなく近いと感じた。何も介在しない、自分と音だけの世界。でも、泥臭かった、人間臭かった、、諸々の感情のごった煮、なのに、最後は、。

彼の演奏中、イースト・セントマークスから白のプラスチック・ショッピングバッグが通りのセンターを滑走してきた。
俺たちの目の前で急停車し、高さ20mもあるビルの屋上まで瞬時に舞い上がった。
そこで舞っていた、、顔、首のよう、、憑かれたように、、SOULに憑かれた。
彼の音がブーストしてそれを突き上げた。
ロケットになって闇夜に飲まれた。

一瞬の出来事だった。消え去った辺りを凝視した。
星が微かに光った。ホームレスのSOULだと、感じた。

吹き終えた彼は両目を閉じていた。
そして、目を開けた。
やさしさと慈悲に溢れていた。
「君の曲だね。タイトルを当ててみようか?」
ささやくような声だ。
「私ならI used to は使わない。過去、現在、この瞬間、すべてコネクトされているものだからね。
[I still play that song( 今でもその曲はやってる)かな」

ホームレスはサックスを寝袋に包んでカートに手をかけた。
「素晴らしい音が出せるのになぜ音楽をやらないのですか?」
ホームレスは高木の顔を直視した。
「君はなぜこんな寒い夜にサックスを吹いてたんだい?」
「テンションを持って吹きたいからです。寒さなんて吹き出したら感じません」
「音と一体になって別の境地に達したいのかね」
「ええ、それもあります。いい演奏ができるには、俺にはテンションが必要なんです」
「君は音楽のことしか頭にないんだね。今はそれでいいかもしれないがいずれ行き詰まるよ。副次的なものとして捕えたほうが音は成長する。ただし金、名声を求めているなら私の話は役に立たない」
「音の成長と金、名声は伴わないと?」
「自分で判断するんだね。君はサックスで生計を立てようと思っているんだね?」
「はい。失礼ですが、あなたはなぜサックスを吹いているのですか?」
「これは私のではない。友達が病気でサルベーション・アーミイ(救世軍)の施設に入っていてね。
手術代替わりにこのサックスを取られるんじゃないかと心配していてね。私が預かっているんだ」
「たまたまサックスがあったから吹いたのですか!」

ホームレスは問いに答えず行こうとした。
 高木は声を上げた。
「俺の部屋に来ませんか!」
浮浪者は振り返って高木を見た。
「私には受け入れるだけの勇気がない。この臭い、汚さが君を不機嫌にするのは目に見えているからね。ありがとう」
「風呂に入ればそんなもん消えます!」
「この臭いが私の一部でね。これなしでは気が狂うんだ」
「あなたの今の生活があなたからの出てくる音と関係があるのでしょうか?」
「NO、関係なんてない。ただ、いつも感覚を意識して生活するんだね、知覚が鋭くなるように。
大切なことは、自分の体験、普段の行ない、君の場合は演奏だね。それらに評価を与えないことだ。自分はどんな状態だろう?演奏技術は?周りの目は?、一切気にしないことだ」
「あなたの言葉が理解できません。もう少し教えていただけませんか?」
「呼吸音、そよ風が耳にあたる感覚、」
 ホームレスは辺りを見回した。
30m先のレキシントン・アベニュー線の地下鉄駅から出てきた家族連れを見ている。
「あの幼い女の子が見えるかい?彼女は微笑んで話しかけている。誰に言ってると思う?」
「何か抱えて、、ああ、小猫だ!」
「小猫は幸せだと思うかい?」
「ええ」
「じゃあ、笑顔のお母さんを見たまえ。どうだい?」
「ええ、幸せそうです」
「あの小猫はお父さんからのクリスマス・プレゼントだ。でもお母さんはあの子を家族の一員として認めていない。ほら、通り過ぎるときみんなの顔をよく見たまえ」

3人は楽しそうに前を通り過ぎた。

「あの中で一番幸せそうなのは幼い子だ。子猫はどうだった。不安におびえていた。お母さんの心を読んで自分がどうなるのかもう分かっている」
「いずれ捨てられると?」
「そこまでは分からない。ただ、あのお母さんに媚を売ろうなんて考えていないから彼女の愛を勝ち取るのはむずかしいだろうね」
「、、、、」
「生まれてわずか数週間の小さな体でもう死に直面している。それを受け入れるだけの勇気も少し持っている。君がアーティストなら見過ごしてはいけない」

ホームレスはショッピング・カートを押してウエストに向かって歩き出した。

高木は不思議なことに気づいた。
足早に歩く人々で通りは溢れていた。その中をぶつかることもなく、自分の歩調でゆったりと歩いている。周りも彼が存在していないかのように悠然と通り過ぎていく。
彼の演奏中もそうだった。
雑踏の中、俺たちだけがこの空間にいた。

それから、彼の言葉を実践した。理解しようと努力した。出来なかった。
ホームレスを見かけるたびに彼を探した。
翌年の真夏の深夜、老婆のホームレスが通りかかった。
あばたの醜い老婆だ。
「金を恵んでくれねっか?」
知らん振りした。
ケースの中の金を取ろうとした。
「婆さん、行けよ!相手してる時間なんてない。邪魔なんだよ!」
「クゥーオーター(25セント硬貨)ぐらいくれよ」
「行けよ!邪魔なんだよ!婆さん」

無視して吹き続けた。
老婆は鬼のような形相で睨んで去っていった。

やがて金は底をつき、日本人相手のピアノ・バーで演奏するまで落ちた。あのホームレスも年月が忘れさせた。売春の手伝い、情報屋、タクシードライバーでそこそこの生活は出来た。サックスなんかどうでもよくなっていった。アルトが部屋のどこにあるのかも定かではないほどだった。


高木はハワイ島経由でNYに来た、マウナロアの火山石をポケットに入れて。 

*ハワイ島の神ペレについては、“10章:火山の神・ペレ” を参照ください。


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9:わいぎぎ亀は亀・ 福助のももしき

9:福助のももしき
 
受話器を置いて鈴木、Walkieを取る。
鈴木:各デスク、こちらPデスク。アライバル・ナンバー6、ノースウエスト10便、アーリ−チェツクイン、ミスターナガタのスーツケースが3個行方不明。約80*50の大きさで色は交通信号の青、赤、黄色。青はK、赤はF、黄はCの500円玉の大きさのワッペンがスーツケースの取っ手の部分に貼ってある。すなわちケンタッキーフライドチキンのワッペン。例の何とかサンダースの髭のおじさんは無し。ノースウェスト10便の他の乗客の荷物と一緒に旅の途中だと思われる。同じ便で来た客の滞在ホテルは特にチェックをお願いします。もしあったらPホテルまで連絡頼む。

各ツアーデスクより、Walkieで返答
Dホテル、了解。Bホテル、コピしました。Aホテル、コピー。Cホテル、了解。Eホテル,コピー

ゆかり:鈴木君、ケンタッキーフライドチキンのカールサンダースって何のわけ?
鈴木:ミセスナガタのケンタッキーフライドチキンへの思いを伝えることが、その気が乗ったスーツケースを探すうえで大事だと思いまして。彼女の気持ちを共有できれば早く見つかりますから。
ゆかり:あら、難しいことを。わたしにはそんなの理解できないわけだけど。
鈴木:不幸な人ですね。マクドナルドとか?ロッテリアにも?
ゆかり:何それ、ロッテリア?(“ロ“を巻き舌で強く発音する)ロッテリアってアッテリア?
鈴木:何すか、それ、駄シャレ?シャレくせ。ロッテリアはですね、、日本の、、、話がそれるんで省きます。簡単に説明しますと、俺の、いや、わたしの場合は吉野家です。あの牛丼様がもう無くなる、お目にかかれない、もうお相伴できない。いつも1時12分に現れていた彼女の姿を見ることができなる。その苦しさ、やるせなさ、そういうものがワッペンにつながるんす。
ウイルス:鈴木!スーツケース!僕の指! 
鈴木:悪い、悪い。
ゆかり:通常のお客様の荷物に紛れ込んでいるなら2時,3時になってしまうわ。衣装合わせに間に合わない。鈴木君、うちの管轄でノースウエスト10便のお客様は4人だったわね。みんなここPホテルよね?
鈴木:2人だけです。アライバルナンバー9のミスター、カンジュウロウ・オサダ夫妻は高齢のようでこちらに住んでいる息子さんがチェツクインをして滞在中は面倒を見るそうです。こちらがやるのは緊急時の対応と帰国時の空港への送りだけです。
ゆかり:早めに荷物チェックしておいて。ウイルス、ノースウエスト10便の荷物運んでるドライバーが今どこのホテルにいるのか荷物会社のロバーツに聞いて。

ウイルス、受話器を取り事情を話す。しばらくして

ウイルス:今ドライバー連絡取れない!取れたらこっちに連絡くる。
ゆかり:(腕時計を見て)もう11時半。わたし、オプショナルツアーの説明があるから先にランチに行くわ。うちの2人のお客さんのチェックイン、わたしがやるから後頼むわよ。何かあったら携帯にね。

ゆかり、急ぎ足でデスクを出て行く。
ウイルス、落ち着かなくてそわそわしている。

鈴木:ウイルス、スーツケース出てくるからそう落ち込むな。明日の午後、ナガタの親父がバンクーバーから到着予定だって。オフイスからFaxが来た。特別何も書いてなかったがやくざの親分だよ。

鈴木、Faxをゆかりのデスク上で探す。それとは別のFaxを発見する。読み終えて

鈴木:珍しく今朝早く出勤してたのはこれか。ウイルス、亀は亀の荒川専務からユカリホフマン宛の極秘のFaxだ。俺たちに知られないように普通の客のように思わせろ、だと。ブラックリストに載っているんで名前を変えて来たらしい。さっきテキヤに渡したメッセージは親分の到着を知らせたんだ。
ウイルス:それ、アメリカだまして来た?
鈴木:アメリカだます?変な言い方、お前は正直者だな。星条旗の星、お前にしたいぐらいだ。テキヤも明日来る親分もブラックリスト対象者だってさ。本当は“ながた”じゃなく“ながだ”だって。漢字って読み方違う場合があるからそれを利用しただと。
ウイルス:ナガダ、、違う名前でパスポートできる?
鈴木:同じようなことして俺の友達にアメリカの永住権2回取ったのがいる。
ウイルス:他には何が書いてる?
鈴木:親分と亀は亀の社長は知り合いだからゆかり君よろしく頼む。最後にゆかり君の待遇と賃金アップを考慮するようカメハメハ社長に伝えてあります、とよ。今回、上手くやればサラリーもランクも上がる、ってことだ。なら自分でやりゃいいのに何で俺たち、、やばいことは俺たちの責任にしようってな、
ウイルス:ママがよく言ってた諺、“ケツに入れてシリをえず”。何もしないでもうけよう、ってか!(最後、強調して)
鈴木:何、ってか?!強く言うな。おまえのボキャブラリー能力でそんな言い方すんな。その前に何言った?
ウイルス:ママの諺?ケツに入れてシリをえず? 
鈴木:ケツと尻?、、一緒だろうが、、それはね、虎穴にいらずんば虎児を得ず、だ。
ウイルス:そ、、、それ、それ。

突然、ながた、現れる。

ながた:寒い北海道から着たんだ。ももしきに赤外線入りのらくだの肌着。暑くてたまんねんだ。着替えねんだよ?
ウイルス:(指を隠しながら)そこの角のABCストアーに下着売ってます。
ながた:福助は? 
ウイルス:、ふく、、すけ、、ふく、すけ、。?お!、、ふくがすけすけ見える。シースルー。それは別の店で、
鈴木:いえ、ながた様、福助はここじゃ難しいです。
ながた:6世なのによく福助知ってるじゃねぇの?あ、?
鈴木:お祖母ちゃんが持っていたので。
ながた:ふ、、ん。福助の肌着じゃなきゃ駄目なの。どうしてくれんだ!
鈴木:スーツケースが出てくるまで奥様とワイキキでサーフィンはいかがでしょう?サーフボード借りれます。
ながた:北海道の人間が泳げると思っとる?
ウイルス:いいチャンス。ここで泳げるようになるでしようよ?
ながた:なるでしようよ、、気に食わないな、このばい菌、その言い方は。泳げないのが北海道の人間!わかるか。俺のアイ、イテテーがなくなんだよ!
ウイルス:アイイテテー?それ違いますでしょう?アイデインテティーでしょう?
   
ながた、ウイルスをにらむ。

鈴木:一生懸命に探していますのでもうしばらくお待ちください。
ながた:どのくらい。
ウイルス:出てくるまでに決まっているでしょうよ? 
ながた:まただ。しようよ、、このウイルスばい菌!衣装合わせに間に合わなかったら、おめーら殺すからな。
ウイルス:それ、ここ捕まります。警察訴えますでしょう?犯罪です。僕の指をつみ、、、
鈴木:つめる。 
ウイルス:そう、つめる、と言った。これも犯罪です。
ながた:わかった、わかった、、あいアンダースタンド。あい、あっぷ すたんど。すたんど あっぷ、、、待ってるからよ。早く探せよ!
   
帰り際、鈴木を見て弱気な声で

ながた:いいか、6チャン。大金が入ってる、とかじゅん子に言ったそうだが。なーーーんにも入ってねえかんな。本当だ。これだけは言いたかったんだ。 
鈴木:は、、、、、、
   





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1:アーニー爺さん ・マリー

アーニー爺さん



1:マリー
2:スッポン
3:ロイ


lフィクションです。

1:マリー

1981年、アーニーと出会った。
年は不詳、無口、何を聞いても面倒くさそうだ。いつも、どうでも、、、いい境地にいる、ように見えた。

僕は友達のお父さんがやっている、NJ、Asbury Park(ニュージャージ、アスベリーパーク)のホテルでアルバイトもどきをやっていた。
そのホテルにはどういうわけか綺麗な25mプールがあった。1900年に建てられた古いホテルだ。しかも木造に近い8階建て、こんな遺跡のような所にお姉さん達が日光浴するようなプールが、、なんせタイルがピンク色。
彼女達の水着姿を見たいため?勘違いしないで欲しい。だって泳いでいるのは50以上のお年寄りばかりなのだ。
プールを自由に使っていい、とマリーに言われたのが発端だった。当時、小学生の僕は平泳ぎでかなりいい記録を出していたので飛びついた。これでオリンピックも夢ではない、とマジに考えていた。
説明が遅くなってしまって、マリーはこの遺物ホテルのオーナーでおなじ小学校に通う友達、ジョッシュの親父だ。
ホテルは夏季限定オープンで、客はリタイアしたお年寄りのユダヤ人、リンカーンの現代版“ユダヤ人のユダヤ人によるユダヤ人の為のホテル”をスローガンに、フロリダ、カルフォルニア、全米からやって来た。
ホテルの部屋数が250もあるのに満室になるのだから忙しいと言ったら、でも愚痴は言わなかった、耳が遠いから伝えて、と1mも離れていないのに頼まれても。
拡声器の役から裁縫の針通し、ご婦人の下着の背中のファスナー上げ、なんでもやった。これもオリンピックに行くための練習だと割り切った。
僕とジョッシュはペリーコモ(perry como, 米、歌手))のしもべ、又、説明が遅く、、ペリーコモにそっくりなのだ、マリーが、顔、姿だけではなく声までも。本人も満更でもないようで、週3日、水、金、土の夜コンサートをやっていた。
いつものことだけど、初めての客は誰もがびっくりして確認しようと誰かまわず聞くから客席が一瞬騒がしくなった。そして、マリーが、実はペリーの双子の弟のマリーコモです、とまじ顔で言って得した気分にさせる、という仕掛けだった。
今でも殆どの人がそれに疑念を抱いていないと思う。それほど瓜二つだった。

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56: With a little help. お袋の叫び、

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56:お袋の叫び

「よく言えますね。あなたのマフィアの世界の方が理不尽だと思いますが。ちぇっ、こんなくだらないこと話す前に、、本当にジョセフ・メンゲレさんは亡くなったのですか」
「飛んだな、、メンゲレさん?“さん”付けか、刺殺だ」
「彼は一体、何者なのです」
「ガンビーノ・ファミリーボス、ドン・ゴメスの主治医、だった」
「ガンビーノ、ゴメス、、驚いたな、、まさか」
「どうしたそんなに驚いて、アルカイナとも繋がりがあったのか」
「いえ、そんなことじゃあ、、あなたのことです」
「どういう意味だ?」
「あなたのファミリーはガンビーノと敵対していますよね」
「勝手に進めるな。どういう意味だ、と聞いたんだ」
「いずれ分かりますからそれは待ってください。あなたのファミリー、ボナンノが?」

「俺のボスも殺られた。同じ時間にな」
「今時流行らないマフィアの抗争ですか?テロリスト全盛にやきもちですか」
「ほざけ、ゴメス、ドン・ゴメスが黒幕だ」
「理解できないな。あなたのファミリーとメンゲレは何かをやろうと?」
「暗殺、ゴメスをな。メンゲレだ、提案してきたのは」
「主治医がなぜ」
「色々あんだよ、長く生きていればな」
(1章:解放、15章:ジョセフ・メンゲレ参照)
「山岡さん、あなたも狙われていますよ」
「それはないな。下っ端はお役ごめんだ」
「太鼓の下にファイルが、あなたが探していたものがあります。何か飲み物でも、コーヒーでいいですか、それともバーボン?徹、君は?」

太鼓は目の前にあった。その下に、この二十年以上探し求めていたものが、、思わず手が、、だが、自制した。徹だ、下唇が震えていた。首を左右にひどく振っている。なのに目だけは一点に静止したまま俺を直視していた。
「鉄二、見ないで。お母さんのことは忘れるんだよ。どうか見ないで、お願い」
徹がこんなにまで、、、情報は真実だと、餓鬼が教えてくれていた。
飲み物を取りに行こうと腰を浮かしたマイケルも俺を見ている。
俺の泣き顔、絶望を見たいと、言っていたのに目付きが違う。
こいつ自身、俺に見せたくないのだろうか、なぜ急に。
無理だ、、諦めるなんて、到底、、目の前に。

ファイルが見えた。
バランスを崩されて太鼓がテーブルから転げ落ちていく。
手に触れた、音が、叫んだような、、お袋、、


鉄二の母の情報について、

49章:真実、、fake、?
50章:アルカイダとアルカイナ
51章:華麗なペレの神

を参照ください。


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junky musicology :numero uno

junky musicology

暴走は嫌いではありませんが、意図していたmusiciologyの主題から逸脱したものに、、なってしまいました。勝手ながら削除しました。いずれ違った形で出せればと考えています。   
       dorock osamu

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55: With a little help. テロリスト・マイケル

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55:テロリスト・マイケル


「何も」
「君は覚えているか?僕が花子さんに、泊めて欲しい、と言った時、泊めてはいけない、と怖い顔をして、、何をやろうとしていると?」
「子供の僕が言うと怒るから鉄二に聞いて」
「てめぇは子供だと、、笑えるな。マイケル様は餓鬼にも見透かされてるようだな。徹、子供のお前には聞かせたくない馬鹿な世界の話だ。こんなもんに、」
「徹、僕が怒るだと?何に?」
「お前はアルカイナ、アルカイダの下っ端のその下のグループ、けちなドラッグ売買もやるテロリストグループの社員。今度は国連ビルでもぶっ飛ばすか。だが、事がうまく運んでいない。図星だろうが、徹が言ったことは。“僕はあのナチ医者に拉致された生体実験前の可愛いウサギです”と、泣きが入ってたからな。大体、赤の他人のドクターメンゲレの所にいるのがおかしい」
「爆破するのは国連ではありません」
「素直じゃないか、マイケルさん、そうあるべきなんだ、若者はな。ただ、解せない。俺の役目だ。お袋の情報を出しに何を?俺の可愛い泣き顔見たさに情報をくれるってんだからいいだろう」
「信管。C4(プラスチック爆弾)を起爆させる、、信管になる予定でした。手に入ってれば上手く行くはずだった」
「はあ、俺が信管、、このドゴンの太鼓にはプラスチックが、、それが入ったなかった、ってか。お前は株式会社アルカイナの正社員じゃなかった。アルバイト、契約社員だった、ってわけか」
「何ですって!」
「テロリストにドゴン族の太鼓、、モーツァルトが生きていたらすげぇ歌劇にしただろうよ。プラスチックの代わりにアルカイナお取扱商品のヘロインでも入ってたら悲喜劇だ」
「なぜそれを?」
「ヘロインが入ってたのか!」
「、、、」
「アホらし、、何を意味していると思う?」
「、、、」
「気付いたか。お前の知らないとこで動いてる。当の本人は一端のテロリストになったつもりでいるが今のところ、お前はただの運び屋。その内、どこかに卸せと指示が来る。だがくじけるな、マイケルさんよ、アメリカ合衆国に潜入できたお前にはまだ価値がある、ってことだ。アルカイナ社のえらいさん達はまだ期待してるはずだ。歴史に名を残したいなら気持ちを切らさずに、腐らせず待つことだな。若いのにくだらねぇことに命を、悲しいな。見込みのないのは囮、、俺達マフィアも使う手だ。実際は別で進行、、どこだった、爆破するのは?」
「、、、、、」
「見込みのない囮、頭に来たか」
「ワシントンスクウェア」
「馬鹿な、国連ならまだ同情の余地があるだろうに、特にアメリカ合衆国代表部だけ狙えばな。ワシントンスクウェアだと、あんな平和な広場を、、」
「平和な広場ですか、山岡さんはあの場所が昔、無縁墓地だったのを知らないんですね。18、19世紀にはパークの北西にある楡の木でギロチンをやってたんです。今でも一万人以上が土になって眠っている。その昔は湿地帯で鴨撃ちにハンターだけが来る寂れた所だった。
その上でバスケット、ミュージック、滑稽ではないですか。無縁墓地ではしゃいでいる。モーツァルトに教えてあげたいぐらいだ。とんでもないレクイエムでも出来そうだ」
「昔、当然だろうが。奪い合い、殺し、どこでもそんなのありだ。それで今が成り立っている。お前はまだその世界に住んでるようだな」

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54: With a little help. マイケル、鉄二、徹

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54:マイケル、鉄二、徹

「あ、びっくりした。花子さん、どうしたのです?」
「GOと山岡、、知っていたのね、、友人、、マイケル、確かなの?」
「どうしてあの老人をご存知なのですか?」


今、確かジョセフ・メンゲレと、、、こいつとも関係が、、。
花子さんが俺を見ている。
受話器を彼女から取っていた。

「ジョセフ・メンゲレだと、、お前、どこにいんだ」
「どうしたのです、花子さんがびっくりしていたようだけど」
「答えろ」
「そのメンゲレという名の老人の部屋ですよ。パール通り、近いです」
「どうしてお前はメンゲレを」
「彼に聞いてくださいよ。どうしてあなたはそこにいるのです」
「俺が聞いてんだ。答えろよ」
「知りません。彼に聞いてください」
「噛み合わんな、お前とは、、」
「何ですかあなたは、いつも主導権を取りたがる。あなたはこの天体のただの蟻に過ぎないのに支配しているかのように尊大だ。どうしてなんて、花子さんに話しました。僕はあのナチ医者に拉致された生体実験前の可愛いウサギです」
「拉致、ウサギ、」
「花子さんに聞いてください。僕には関係のないことです」
「死んだ、、ナチ医者はな」
「今なんと、、」
「お前には関係ないことだろうが、、俺の件は」
「すみません。もう一度あの老人のことを」
「亡くなった」
「そんな、馬鹿な、、僕が信じるとでも」
「セントラルパークで刺された、午後な」
「、、、、、」
「どうした、ど素人のテロリスト、関係ない人のために涙でも流してるか、、ふん、それとも、アルカイナがやったのではと自己防衛が働いたか」



俺と徹は裏庭を抜けて隣のビル裏に住む花子さんの友人の玄関前からその友人が呼んでくれたキャブに飛び乗った。
ど素人のパール通りは歩いて20分で行けたがFBIが監視しているかも、、と花子さんが危惧したからだ。
彼女も一緒に行くつもりでいたようだが、折れた、3人が雁首そろえて行くのは、ここを無人にしない方がいいと判断したようだ。


念のため、14丁、ユニオンスクウェアと運転手に告げた。
そこで別のキャブで、パール通りから3ブロック離れたチャイニーズレストラン前で降りた。
FBIらしき車は見当たらなかったが、乗り継いだ車の助手席ダッシュボードに写真入りの証明証が見えた。
TAKAGI TAMOTSU(高木 保)と読めた、ジャパニーズのようだった。
徹がなかなか降りてこない、座席と運転席、仕切りカバー越しに運ちゃんを見ている。
唐突に運転手に話しかけた。
「ペレの神を知ってますか?」
運ちゃんが振り向いた。
「サッカーか?」
顔を見合わせている。
「怖い神様」
友達の悪口を言われて気分を害したのか、徹がドアを勢いよく閉めた。

「何だ、ペレってのは?」
「ハワイの神様」
「ハワイ?あの運ちゃんとどんな関係が?お前、やけに真剣に見てたな、それに、あれは怒ったのか」
「会ってる、ペレに」
「誰が、あの運ちゃんがか、ふん、会えるのか、神に、笑えるな」
「神様」
「たいしたのじゃないな。会えないのが普通だと思ってたが」
「マイトレーヤは知ってる?」
「マイトレーヤ?」
「姿を変えてこの世にいる神だよ。説明しても鉄二は、、」
「食えねぇ餓鬼だな、お前は。もう聞かねぇよ」



部屋には、若いのが、思っていたとおりだ、こんなのがテロリスト、、
いきなり言葉が飛びかかってきた。
「笑ってますね、山岡さん?想像したとおりですか、それともあまりの違いに脳みそがしゃっくりですか」
「若造じゃあお袋の情報は信用できそうも、、、とな」
「“ない”ですか。あなたの泣き顔をどうしても見たいのでぜひ差し上げます。ご安心を」
「泣き顔、、」
「ええ、怒り、苦悩、そんな生ぬるいものじゃない。どう言ったらいいのか。ああ、そうだ。今思いついたのですが一つ条件があります。僕の前で情報を見てください。その時のあなたを見て感じたことを教えますから」
「怒り、苦悩、、なんだそんなものか、、それにも意味があるって考える方でな。お前の期待に、」
「苦悩に意味!やけにポジティブなことを!嘘だ、そんなものに意味なんてあるはずが。じゃあ、絶望、そうだそれだ!絶望ですよ。その言葉だ、僕が探していたのは」
「やっと探せたか、、最初から言え。レベルが違うだろうが、、まあ、何とでもほざけ。少し落ち着け。興奮するようなことか」
「同じ言葉をあなたに、見させていただけますよ。まずは本題の太鼓です。徹、確認して、多少、疵が付いたので謝らないといけないけど」
「音さえ出れば疵なんて。上手く行かなかったんだね」
「何が?」
「、、、、」
「どういう意味だ、徹?君は何を知っている?」



マイトレーヤ:興味のある方はgoogleで

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8:わいぎぎ亀は亀・ スーツケース行方不明

8:スーツケース行方不明

鈴木:腕をまくった時、見ました?
ゆかり:何をよ?
鈴木:刺青ですよ。やっぱりあの“てきや”ですよ。
ゆかり:違うとさっきから言ってるでしょう?何よ、あなた。パパのオジーちゃんが日本人で、、、かにーじゃが責任者で、、なに、、日本語忘れています?、、、、ひどいわね。私、絶対に許さないわ。
鈴木:ゆかりさんも、韓国人とか言って。(苦笑しながら)ウンコにフンコ。ウイルスもなかなか。
ゆかり:ウイルスもなかなか?どういうことなわけ?あなた達何か企んでいるわけ。ウイルスはわざとうんこ、、ふんこって言ったわけ?あなた達は私に刃向かっているわけ!
鈴木:とんでもないです。何を言うんすか?ウイルスがうろたえていたのを見たでしよう。演技であんなことやれますか。話は変わりますが、日本からメッセージが来てたんすか?
ゆかり:、え、、そうよ。

ゆかり、少し狼狽気味。Fax着信の音。鈴木すばやくFAXを取って読む。

鈴木:(楽しそうに)これは大変だ。また、またもめそうですよ。オフィスからです。読みますね。

ナガタヒデヨシ御夫妻、明日午後1時ヴァンクーバー経由でホノルル到着予定。エアカナダ106便、計4名。アライバルナンバー11。大切な御客様に間違いのないように。

鈴木:ナガタヒデヨシ?大物の名前、どこに泊まるのですか、、何も書いてませんね。ここ@ホテルのフロントは何も言ってなかったし。息子のテキヤはXホテルだし。確認したほうがいいんじゃないんすか?
ゆかり:なぜ親子だって分かるわけ? 
鈴木:カナダ経由でこちらに来るって、何で真っ直ぐこっちに来ないんすか。多分かなりの大物ですよ。つい最近ラスヴェガス空港で拒否されたヤクザの親分が新聞に載ってましたけどこの親分もブラックリストに載ってるんで直接アメリカ入国できないんすよ、だから第三国のカナダ経由に。
ゆかり:答えになってないでしよう!

ウイルス、急ぎ足で帰って来る。

ウイルス:ミスターナガタ、ジャパニーズギャング、、ヤク、、ヤクザ!すぐ探さないと僕の指の爪を剥いで積み重ねる、と言った!結婚式で着る服とかアクセサリーとかいろいろ入ってる!今日、衣装合わせの時間にスーツケースが必要なんだ!
ゆかり:どうしたのよ!何言ってるの。落ち着いて話せないわけ。指の爪とスーツケースがどうしたわけ?
ウイルス:スーツケースが届いてない!僕の指の爪を、、積み重ねるらしいんだ!
ゆかり:スーツケースは一緒に来たんじゃないわけ?
ウイルス:ナガタの荷物、何も届いてない、荷物係言ってる。
鈴木:<指の爪を積み重ねる?指の爪を積み、、何だそれ、、指の爪を積む、、?>
あああ、そうか。それってあれだろ指を詰める、ってことだろ。ヤクザ用語で、指を切り落とすことだよ
ウイルス:まじ?え!大変だ!ポリスに訴えよう!ここじゃ犯罪だ!
ゆかり:(あわてた様子で)ちょっと待ちなさいよ!社長の大事なお客様よ。それは駄目。とにかくスーツケースを探すのが先よ

ゆかり,Walkieを取る。鈴木、ゆかりを見ている。

鈴木:<社長の客?、、、、>
ゆかり:エアポート、アキ、カミン!エアポート。アキ、カミン!エアポート、アキ、カミン!アキ!!!聞こえてんだろう!早く出ろ!
   
ウイルス、鈴木、びっくりして顔を見合す。

アキ:何よ?お客さんに聞こえる!うるさいわね
ゆかり:アキ、スーツケースが届いてないの!ノースウエスト10便アライバルナンバー6。アーリ−チェックインのミスターナガタ。どうしてお客様の車に荷物が乗ってなかったわけ!アーリーチェックインのお客さんの荷物はお客さんと同じ車でホテルまで運ぶんじゃなかったわけ!
アキ:あ、それーね、お客さん悪い!ミスターナガタって大きな声で呼んだのに知らん振り。ナガタさんですか、って何度も確認した。何聞く?うるさい、俺じゃない。人違い。勝手に白のリムジーン強盗して行っちゃった。荷物も何もない。家の運転手のトニーさん、待ってたのにすっぽんがすっぽんぽん。だからミスターナガタのスーツケース確認できないでしよう?さっきスタンバイの報告遅れたのはこれ。私たち悪くない。
ゆかり:悪いのよ!さっきなんでそれ言わなかったわけ!
アキ:言おうとした!あなたの話し方何。わたし、筋肉はない。悪いのはあなた。
ゆかり:まー、なんていう子なの!
鈴木:(つぶやき)<筋肉がない、、、、筋肉がない、、、きんにく、、、がない、、筋肉、、気に食わないか、、?か?、それに何だった?。強盗ですっぽんがすっぽんぽん、、すっぽんがすっぽんぽん、、?>やめた。わかんね。
ウイルス:(小声で頼むように)ゆかりさん、怒らない、スーツケース、スーツケース。
ゆかり:で、、、荷物はどうなってるの!見つかったの?
アキ:移民局の手続き終わった。何も言わず大声で笑いながら勝手に出て行った。スーツケース、スリーって書いてあるけど確認できなかった。そっちで聞くね!
   
ウイルス、ゆかりからWalkieをむしり取る。

ウイルス:アキ、僕の指あの世消える!スーツケース、そこにまだあるか調べろ!
アキ:ウイルス?あなたも大変。ゆかりと仕事するなんて、何?何で指があの世よ?
ウイルス:いいからミスターナガタのスーツケース探してくれ!ノースウエスト10便の荷物、空港まだいるでしょう?
アキ:さー、わからない?
ウイルス:何それ!!そんなことすぐわかること!オカンが爆発しそうだ!
アキ:何でおかんが爆発!あなたのママは爆弾!わかるように言いなさい!ダミッット!荷物はそっちで探すね。ノースウエスト10便の荷物なんてもう出てる。何時だと思ってるの!
ウイルス:僕のママの話するな!オカンじゃない!コカンだ!
アキ:もうこっちに10便の荷物はないわ!!! 

アキ、Walkieを切る。

ウイルス:あ、、、。
鈴木:(横でつぶやく)<何で、コカンにオカン?、、爆発する?コカンが爆発するのはわかるが、、、>アカンなこれ、もしかして“やかん”のことか?さっきからわからねえ日本語でよく意味がよく通じるな、こいつら。
ゆかり:観光してランチを食べる通常のノースウエスト10便のツアー客の荷物と一緒になっているわけよ。ウイルス、スーツケースの特徴を各デスクに伝えてラゲジルームをチェックしてもらいなさい。
ウイルス:特徴?、、スーツケース3個しか聞いてなかった。ミスターナタに聞くの嫌だな。鈴木、頼む
ゆかり:そうよね、あなたさっきから何もしないで“うえのそら”でぶつぶつ言ってるだけよね。あなたが聞きなさいよ。
鈴木:“うえのそら”でぶつぶつ?、うえのそら、、?うわのそらじゃないですか?なんかおかしくなりそう。はい、わかりました。仕事します。一応電話で聞いてみます。

  鈴木、受話器を取る。

鈴木:ヂスイズ カメハメハツアーズ。プリーズコネクトミ、ミスターナガタ サンキュー
   しばらくして
ながた:かめはめ?荷物はいつ着く?
鈴木:はい、ながた様が空港スタッフの指示通りにしていただいていたらもうそちらにあるはずなんですが、こちらが荷物を確認する前に出られたらどうしようもないわけでありまして、まだ空港にあるやら、どこかの荷物に紛れて御旅行中かもと判断しかねているところで懸命に捜索隊を作りまして探しているところでございます。早く探し出すためにも数とスーツケースの特徴を確認したいのですが。
ながた:何だとその言い方は?お前はさっき急に日本語が上手くなったりする6世の6ちゃんか?俺より日本語ぺらぺらしゃべれるじゃないか!いい加減にしろよ
鈴木:6ちゃん?はい、そうでございます。商売柄長くやっていますと使用する言葉はほとんど変わりませんので暗記しているぐらいにすらすらと出てきます。しかし、話題が逸れまーーすともうお手上げーーでがございます。
ながた:でがざいます?気に食わねぇ野郎だ。いいか、、空港スタッフだと!どこにいたんだ、そんなのは!いなかったよ。
鈴木:スタッフが申しますには、何度もながた様をお呼びしても知らん振りで、人違いだ、と言って用意していた黒のリムジーンに乗らずに勝手に駐車していたリムジンに乗っていってしまった、と。
ながた:(呟くように)ながた、、、あーーー、、、“ながた”って言われたからな、、、。
鈴木:え、、ながた様どういたしました。お名前はながた様で、、、すよね?
ながた:そう、そうだ!何が聞きたいだと? 
鈴木:スーツケースの数は3個でよろしいでしょうか?
ながた:そうだ。
鈴木:大きさは?
ながた:80*50ぐらいかな?
鈴木:メーカと特徴を教えていただければ。
ながた:待ってろ。おい、、じゅんこ、代わってくれ。メーカーに特徴だと
じゅんこに代わる
じゅんこ:困るの、早く見つけて。スーツケースの特徴?。え、、、、、、
鈴木:色は?
じゅんこ:赤に黄色に、、、
鈴木:青でしょうか?
じゅんこ:ま!どうしてわかったの?
鈴木:え、、、勘です。
じゅんこ:驚いた。赤がなかったので塗ったのよ。
鈴木:ああ、、そうですか。メーカはどこでしょうか?
じゅんこ:サムソナイトよ。
鈴木:何か目印になるようなものは?ありませんか?どらえもんのシールを貼ってあるとか。ペットの猫ちゃんの写真を縫い付けてるとか。
じゅんこ:青にK、赤はFBIのF、黄色はCIAのCのワッペンを貼ってあるの。スーツケースの手を持つ所。大きさは500円玉ぐらい。
鈴木:警察、FBI、CIA、、の頭文字ですね。でも、どちらかというと赤が警察じゃ?
じゅんこ:ふふふ、、外れ。訳はいえない。
鈴木:は、あああ、、言わなくてもわかりました。ケンタッキーフライドチキンでしょう?
じゅんこ:あら、よーーくわかったわね!
鈴木:KFCですからね。いえ、どういたしまして、で、、大きさは3つとも80*50でいいんでしょうか?
じゅんこ:そう、そのぐらい。
鈴木:荷物には名札を付けていらしゃいます、、、よね?
じゅんこ:主人が書いて付けた。でも驚いた、中身まで知ってるんじゃないでしょうね。お金なんて絶対に入ってないわよ!
鈴木:中身までは、、まして大金が入ってるなんて、、、、。(受話器からじゅんこのびっくりした声。あら、、!)かしこまりました。見つかり次第、すぐお届けいたしますのでお待ちください。


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dorock・junk music :vo5

dorock Junk music:歌詞vo5


sun still shin’in on me
good morning ,bubblecoke



sun still shin’in on me

解り合えていたと  
もう会うことも 
話すこと も 
悲しくは ない  
ただ 真剣に愛してたの

それが僕に突き刺さる
はかりが欲しい  
彼女のより僕の愛が深かったと、、

sun still shining on me
sun still shining on me

そうやって 自分を可愛がれ 慰めろ 

そんなもんじゃないだろう 

本当に好きだったのなら 
そんなもんじゃないだろう 
本気で愛していたのなら
そんなもんじゃないはずだ

sun still still shining on me
sun don’t shine any more

そんなもんなんだ 俺達は  
ついでに苦しみの深さも測ってみろ

そうすれば 
きれいさっぱり0から出発できる、、

そんなもんじゃないだろう
本気、真剣に愛していたのなら
そんなもんじゃないはずだ

sun still still shin’in on you on me 
sun still shin’in on me
sun still shin’in on you

最後の電話の声、
彼女はカーニバル
僕はおぼれてアマゾン

でも、、今知った、、
あの電話、彼女の目、水溜り
やっぱり おぼれ、おぼれかけていた、、と

sun still still shining on me
sun still shini’n on you&me





good morning , bubblecoke


good morning, bubblecoke
good morning, bubblecoke

coke is bubble bubblecoke
morning(麻) bubble bubblemorning

life is tough and complex
no life without troubles
fantasy dream illusion hallucination
what comes next , reality
temporary traveler , tripper
fantasy dream illusion hallucination
draggin you into darkness

outside nothing , wastin time, slippin time

fantasy dream illusion hallucination
draggin you down into darkness

morning dust, morning dust

no worth the risk , no worth the risk
life is tough and complex
just easy-way out

temporary traveler , tripper
don’t waste time, time’s slippin
time is slippin, slippin, slippi-away
what comes next , reality
outside nothing,
draggin you down into darkness

don’t take,take,take,bubblemorning,bubbledust, bubblemorning,
bubblecoke
good mornin, bubblecoke,
good night, bubblecoke
draggin you down into darkness

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53: With a little help. 連鎖

with a little help from Stranger


53:連鎖


「マイケル、待ってたわ」
「花子さん、遅くなってごめんなさい。誰か、今、、電話には誰が?、GO、徹ではなかったように、、僕が知っている?あのTシャツ、、携帯、ipodをもったキリスト、モハメッド、シッダルサの、、KISSという名でした?」
「違うわ。GOの友達よ。マイケル、切らないで待ってて」

花子さんが俺を見た、話してみる、と。
躊躇した、逃げられたら元の木阿弥だ。いきなり首根っこを捕まえたほうが確実だ。でも、話なさいと、、受話器が俺めがけて、両横に彼女の目、仁王立ちしている。逆らえなかった。

「俺だ、お前にコケにされ続けた山岡だ」
「、、、、、、、、」
「どうした、静かだな。円盤故障でこの天体に不時着した身寄りの無い宇宙人のようだったが」
「宇宙人、、あなたが変なことを、、豆腐を枕にして寝てる、生き方がだらしない、と。僕は一生懸命に生きている、なのに」
「その調子だ。叫べ、喚け、さあ、言えよ、僕がどんなに苦しんだのか分からない、とお前の好きな言葉だろうが」

手が、いきなり俺の額を、やさしく撫でた。俺の顔を覗き込んで、ひどくまごついた、、こんなことされたことが。
叱られる、あやされる、、こんな感じ、、いい歳して、悦に、脳天から噴煙が、、気恥ずかしかった。徹はこんな俺を見て含み笑いをしてるに、、ちがった、、脳天から噴火していた。何だ、この餓鬼は一緒に喜んで、、さっきは悲しそうな 、俺の中お見通しってことか。

言葉が出ていた。

「悪かった、怒らして」
「あなたが、、滑稽ですね。マフィアのあなたが謝るなんて、、無縁な人だと」
「そう責めなさんな。赤子のようになりたい時があんだろうが、、まっさらな宙でふわりふわり漂いたいような、大笑いしながらよ、、マシュマロ、、それだ、包まれてな」
「あなたはやはりマザコン、、お母さんに抱かれている姿だ」
「何だと、もう一度言ってみろ」
「僕とあなたはいつもいがみ合ってばかり、しかも数日前に会ったばか、、、違いましたね。会ってませんでした。でも僕はあなたを以前から知っているような、、なぜだと思います、、、止めましょう。こんなこと言っても今の僕の状況が変わるわけじゃない。あなたのお母さんの情報はあげます。もう僕には不要のものになりましたから」
「不要?魂胆は何だった?」
「あなたを利用するつもりでした、あることに、、もうどうでもいいことですが。あなたのお母さんに関して短いですが書類があるのでご自分で判断してください。太鼓と一緒にこれから持っていきます」
「素直じゃないか、今日は。ちょっと待て、花子さんに代わる」

「マイケル、今どこにいるの?」
「知人の所です」
「パーカッションやっている友人のミュージシャン?」
「違います」
「ここに知り合いがいたのね?」
「昨夜初めて会った人です」
「そう、、、、そこは遠いの?」
「近いです。歩いて20分程ですか、、太鼓持ってるからキャブで、10分で行きます」
「そこに私達が行けない?FBIが昨日ここに、あなたを探しているわ。ここもマークされている可能性があるわ」
「FBI?僕を?」
「ええ、入国の時ここの住所を書いたでしょう?」
「はい、ごめんなさい。迷惑を、」
「マイケル、今ならまだ力になれそうな気がする。何をしようとしているのか教えてくれない」
「、、、、、、、、、、、」
「私達がそちらに行ったら都合が悪い?」
「いえ、僕一人ですから、、GOと山岡さんを知っていました」
「誰?その、初めて会った人が二人を?」
「娘の友人だと言ってました。僕が幼馴染に似ている、、それだけでここに、この部屋を使いなさいと。正直、どんな人か、、名前はジョセフ・メンゲレ、あの有名なナチ医者とおなじですよ。彼自身、ドイツ移民で幼馴染はユダヤ人だったそうです。僕がユダヤ人に似ているなんて、、頭にきました。シオニストめ」
「マイケル!その知人がジョセフ・メンゲレと言ったの!]

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52: With a little help. 暴力団組長とマフィアボス

with a little help from Stranger

52:暴力団組長とマフィアボス

赤井のおかげか、、いや、あの書類だな、、あれを担保に広域暴力団、菅谷組の組長に。

会合の後、唐突にボスの菅谷から書類を赤井に手渡せ、そうすればお前を俺の後釜にと、フリーメイソン、P2、、、こんな訳の分からん組織の相手はごめんだ。日本の右翼と暴力団までもがつるんで、とてもつもない組織のようだ。
その後、NY五大ファミリー、ガンビーノ・ファミリー幹部、ゴメス・ゴンザレスを紹介され、サイパン、グアム、ハワイの事業を、あの頃お互い若かったが奴はファミリーボス、俺は組長、、すべてが仕組まれていたようにはまった。

ただ気がかりは鉄二だ。
数週間前、ボナンノ・ファミリー副ボス、アロイ、シチリア ディマッジョ・ファミリ副ボス、ジョン スパーロを殺るとゴメスがいきなり切り出した、しかも携帯だ。まともじゃない、よっぽど頭に来ていたのだろう。
テロリストと奴等がドラッグの取引をやったおかげでマフィア全体が司法当局の監視を受けていると。今時ありそうなもっともな理由、あちらさんの都合だからしようがない。
二日後、ゴメスは実行に移した。

俺と鉄二の関係を何も知らせていないのに殺すと連絡してきた。やはり俺が父親だと、シチリア生まれの東洋系、知らないのがおかしいか。

カンポスの最後の電話で、アントニアの失踪はガンビーノの仕業、彼女とじきおなじ運命になると、、二ヵ月後、そのとおりに親父さんはリバプール、ランコム鉄橋でぶら下がっていた。
二人を殺ったのはガンビーノ、当然、幹部だったゴメスが経緯を知らないはずは、、、待てよ、、奴が手を、アントニアも、だから俺みたいに見返りでボスに。

3年前、成長した鉄二の姿を見た。目尻など母親にそっくりだ。彼女の死因を執拗に調べていたのは人伝に聞いた。俺が親父だというのは突き止めたようだが、アントニアは何も出てこなかったはずだ。マフィアの口の堅さか、俺でさえ駄目だった。

こっちに呼ぶか、元マフィアの暴力団、悪くないぜ。グローバルな世界だ、これからはギャングもそうじゃなきゃな。
ボナンノを殺ると言った時、鉄二はどうなると遠巻きに聞くべきだったかな、、あれでも幹部だ。赤子の時から育ててくれた恩人が殺されたら黙っておけるか。
ゴメスが彼女を殺った張本人ならややこしくなる、、よく言えるぜ、、俺も同類だ、、二人の死を肥やしにのし上がった。
あれだけ探して何も出てこなかった、アントニアはひどい殺され方を、、、携帯で殺しを、、ゴメスは鉄二も殺す気なのか、、それを言いたくて、 なぜだ、やはり彼女を殺したからか、、、、





受話器に飛びついていた。

「遅くなってしまって!マイケルです。ごめんなさい、花子さん!」
「、、、、、」
「徹?、、」
「、、、」
「誰?番号、間違った、僕、、、、誰?、、、」

間違っちゃねぇよ、、ビンゴだよ、、ど素人のアルカイナ・テロリスト、僕糞マイケルさんよ。

受話器を花子さんにゆっくり手渡した。
無性に嬉しかった、生き別れた兄弟に会えたような気分だ。
叫ぼうと、、徹の顔があった、、餓鬼の目がわめいていた、、、なぜそんな悲しい顔で、、

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51:With a little help. 華麗なペレの神

with a little help from Stranger


51:華麗なペレの神

プナの邸宅からキラウエアまで女性はある名前を口ずさ、、口ずさむ?黒の布袋の人形、子守唄じゃあるまいし、、テ、、ツ、ジ、、テツ、ジ、、キラウェアの火口から吹き上げてくる噴煙と共鳴して木霊、死を、、もはやこの世にいるようには。
ヘリから突き落とされた時も、その名を、楽しげにさえ、、火口に消えていく姿はまるでヴィーナスがハングライダーをやっているかのように華麗だった、ゆっくりと、弧を描いて。
呆然と、魅入って、、そうだった、、ヴィーナスではなかった。ここに住むペレの神だ。
そうだペレの神だ。
首から上を覆っていた黒い袋が、いや中身も、だ、離れた。急降下して火口に落ちていく、でも、ペレはまだ泳いでいた。火口の上を、首なしで遊んでいる。

おかげでヘリの操縦がおろそかになった、下からの風に煽られた。
危ういとこで姿勢を立て直した。
ゴメスが怖くて身構えた、、不要だった。突き落としたゴメス達、マフィアも皆、口を開けて火口を、体を乗り出して見入っていた。
ヒロに住む日系のパイロット仲間がいた、名がテツジ、彼女のテツジもジャパニーズにちがいない。

そのテツジを探し出すのに10年近くかかった。ビト・カンポスの過去を洗って探し出した。
シチリアだった、しかもマフィア、ガンビーノの敵対するディマッジョ・ファミリーだ。
80年代に、肌の色の違う、東洋系の子供がいた、と。70年中頃に生まれた子、アントニアが亡くなる数年前だ。
その子がその後どうなったのかは簡単に調べることが出来た。ディマッジョ・ファミリーと盟友関係のNY・ボナンノ・ファミリーにテツジという名の東洋系の若者がいたからだ。
ニューヨークまで出向いて彼を見た。目、鼻、間違いなかった、彼女の子だ。
誰が父親なのかは探し出せなかった。アントニアの母親が大阪で亡くなっていたのは突き止めたがそれから先は無理だった。
これらの情報も兄、イサムディンに伝えた。



彼女からの電話が1977年12月7日を最後に途絶えた。

音沙汰なし、、親父のカンポスからも、、それが1982年8月、糞暑い夜、電話があった。

”何年振りだね。5年は経ったか、、アントニアは1977年、12月から行方知れずだ。もうこの世にいない。私もじきおなじ運命、この世とおさらばする。実はアントニアには子供がいる。名前はテツジ、君とおなじ名を彼女は付けた。そうだ、君の子だよ。彼女が君にその存在を知らせなかったのは、、何なんだろう、、愛とでも、、なんなりと思ってくれ。今はNYのボナンノ・ファミリーが世話をしている。まだ5歳だ。だから君に頼みがある。贈り物をした。それでテツジを護って欲しい。上手く使えば何にでもなれる、、、君はジャパニーズのギャングだったな、、ボス、、、なれるよ、上手く使うことだ。もし表に出ればバチカン、CIA、マフィア、フリーメイソンのP2、、影の組織、、とんでもない事態になる。イタリア、米政府にも及ぶよ。だからどうかテツジを頼む。ボナンノに預けたのはある理由からだ。NYにガンビーノ・ファミリーという強力なマフィアがいる、NY5大ファミリーの一つだ。ボナンノの比じゃない。彼等が、、アントニアを殺した、、と思っている。きなぐさい話だが、、戦中、後から彼等とCIA、バチカン、すべて関係がある。私も関わっていたからね。とにかくテツジを護って欲しい”.



五日後、赤羽海産店の名でダンボール箱が届いた。北海道、、蟹だ、、8匹のズワイガニ、、その下に、、分厚い書類、、たまげた、、とんでもない代物だった。
バチカン銀行の子会社アンブレラ銀行の消えた莫大な金、14億ドルのおおまかな使途先が書かれてあった。バハマ、パナマのペーバーカンパニーを通してニカラグアのソモサ、その敵対するサンディスタ、その後のコントラ、ポーランド・ソリダリティのワレサの連帯、アルゼンチン、中米で、、だがこれもほんの一部で大半は闇だとあった。
それと1978年、在位僅か33日で亡くなったパウルス六世の暗殺にかかわったバチカン銀行頭取の役割、その後を継いだヨハネ・パウロ二世とイエスズ会の総長として生前で始めて解任された28代ペドロ・アルペとの確執。
アルペは社会正義の促進に力を注ぎ、中南米では“解放の神学”と呼ばれた運動を支持していた。多くの司祭が政治、革命闘争に関わった。パウロ二世はこの運動を快く思っていなかった。

パウロ二世は1981年3月13日、セントピーター広場(ST.PETER‘SQUARE)で正面から3発の銃弾を受けた。暗殺者イスラム教徒、アリ(Memhet Ali Aaga)は実は隠れイエスズ会の一員だった。米政府はロシア、アンドロポフが後ろ盾になっていると非難してロシアに対する武力構築を強化する。法王は専用の病院に搬送されることも特別に用意してある血液も使われなかった。ローマのゲメリ病院(GEMELLI hospital)に搬送され、後、一生悩むこととなる肝炎に汚染された献血が輸血された。それと法王暗殺失敗から約二週間後の3月31日レーガン大統領暗殺に失敗したヒックリの家族と副大統領のブッシュは関係がある、、すべて仕組まれたものだ、とあった。それにマフィアの金を洗浄していた事実も。

カンポスはどうやってこれらの情報を、、娘が不明になったのに自分だけ、、いや、もう彼もじきだと。
それにしても子供が、、俺の子がいたとは、、マフィアが世話してるだと、、


三日後、ボスの山口組若頭補佐、菅谷政雄に命じられてある場所に出向いた。
日生球場、近鉄とロッテの野球、、解せなかった。

指定された座席に座っていると、痩せた、もうあの世に旅立って久しい、貧相な老人が隣席に腰を下ろした。
爺さんがいきなり切り出した。
“これからは私が君の面倒を見る。何かあったら電話しなさい”

名刺が目の前にあった、、赤井大膳、とあった。右翼ボス、政界フィクサー、、と呼ばれていた人物だ。

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dorock・junk music :vo4

dorock Junk music:歌詞vo4

袋小路のなめくじ
地球がいない



袋小路のなめくじ

open your big mouth   shout and scream
no cry for help  only tears for joy and happiness

毎日が埋もれてく 通勤電車に 人ごみの中に
毎日がとんでく しゃぼん しゃぼん になって
あっという間にきえてゆく
おもいっきり 踊り狂え 弾けろ
 
表に出ろ 刺激 反撃
太陽あびて 感激 快感 突撃

なんでこの ここにいるの 

そうしないと そうでもしないと なぜここに
叫んでみろ おもいっきり 弾けてみろ

open your big mouth shout and scream
no cry for help only tears for joy and happiness

welcome to the universe
welcome to the world
say hello to the world

袋小路のなめくじ
塩をかけられきえてしまう





地球がいない


僕達が何をした 俺達が何をした 
みんなとおなじことをやっただけ
みんなのやつてることをただやっただけ
なのに なぜ世界は終りなの
さよなら と 地球が言ったから


車におびえながら 必死と生きてるのが道端にいる
僕の心臓は動いてる
みんな生きたい 生きていたい
なのに なぜ世界は終りなの
さよなら と 地球が言ったから
終りなの

そよ風は頬をなぜ 
鳥はさえずり
みな笑って通りすぎてく
みんな知らないんだ 世界は終りなの
青空 太陽 星 海 波 
何も知らない

誰も知らない

俺達が何をした 
僕達が何をした

もしかして
傷つけてたの 
傷つけたの

みんなとおなじことをただやっただけ
みんなとやつてることをただやっただけ


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50:With a little help. アルカイダとアルカイナ

with a little help from Stranger


50:アルカイダとアルカイナ


菅谷組、暴力団員、山岡哲司は英語を独力で勉強した。DNAは争えない、息子、鉄二と同様、フランシス・コッポラ監督の映画「ゴッドファーザー」に魅せられたからだ。
煙草の吸い方、スーツの色、髪型、歩き方、ナイフ、フォークの持ち方まで、デ・ニーロ、アル・パチーノ、マーロン・ブランドの真似をした。
彼は母親エリザベスを自動車事故で亡くしたアントニアを約一月、自分の隠れマンションで世話をした。母親を亡くした後だったがアントニアにとって生涯で一番幸せな一時だった。
哲司に自分が置かれている状況を伝えた。P2(フリーメイソン)、バチカン、マフィア、米、CIAと父カンポスとの関係、母エリザベスの自動車事故は彼らの仕業にちがいないと。

ビト・カンポスは哲司にアントニアを密かにロシア経由でストックホルム、ガムラスタンにあるライゼン・ホテルまで連れてきて欲しいと頼んだ。
大阪戦争、それに、北陸の帝王と呼ばれた菅谷組川内弘と組長の菅谷政雄の仲がおかしくなっていたが、組長は一週間の休みをくれた。それほど政雄にかわいがられていた。
ストックホルムでのアントニアとの別れは切ないものだった。お互い、最後、もう会えないと、分かっていたからだ。
最後のホテルでの抱擁、思いは一緒、、このまま逃げようと二人とも、、だが、現実は、、出発の時間まで抱き合って過ごす以外には、、、限りある時間が永遠になるほど、、すべてを投げ出して任せた、、それしか、、もし来世があるのなら、、。


カンポスはアントニアをディマッジョ・ファミリーに預けた。シチリアでガンビーノ・ファミリーの盟友、インツェリッロ・ファミリーに敵対するファミリーだ。そこには、戦後、連合軍シチリア侵攻の際、世話をした幹部のジョン・スパーロがいた。

それから数週間後、アントニアは哲司の子を宿しているのを知った。
カンポスはここまで全てをP2に悟られることなくやったと思っていたが、彼等はすべてお見通しだった。放置しておいたのはビト・カンポスの口封じにアントニアの子の存在はカードが増えると判断したにすぎない。それにジャパンのヤクザ、山岡哲司もいずれ利用できるのではと踏んでいた。

77年、2月7日、山岡鉄二は産声をあげた。アントニアが我が子と一緒に過ごせたのは一月弱だった。父親が鉄二の存在を隠そうと、イタリア当局の有罪判決を逃れて隠れ住んでいるニューヨークに呼び寄せたからだ。彼女も鉄二だけでもと、ベストの選択だと判断した。もう生きることなどどうでもよくなっていた、我が子さえ無事なら、と。

77年、12月8日、アントニアが消えた。
四日後、彼女が愛用していたブレスレットが届いた。
米当局はすぐに動いた。ビト・カンポスに国外退去を命じ、彼はイタリア検察当局から派遣されたと名乗る4人の男によってスイス、チューリヒの山荘に連行された。
以来、1982年10月18日、リバプール、ランコム鉄橋に吊るされる三日前までそこで監禁の身となった。それまでの7年余り彼が脅していたバチカン陰謀の内幕を記した書類など存在しないとP2が判断したからだ。


タリバンとイランの関係が悪化して両国が国境に軍隊を集結させているさなかの1998年、8月20日、当時の米大統領クリントンは79発のクルーズミサイルをビン・ラディンのトレーニングキャンプに発射した。米にとって両国の紛争は喜ばしい事だったにもかかわらずだ。
その三日前の8月17日に公聴会でクリントンは証言した、モニカ嬢とは何もなかった、と。
例のモニカ嬢とのスキャンダルだ。醜聞から大衆の目を逸らそうとクリントンは躍起になっていた。おかげで、米にとって望ましい両国の紛争は棚上げになってしまった。

その爆撃で右足を無くしたアルカイダ幹部がいた。後に、アルカイナという名のテロリスト組織を作ったイサムディン(Riduan Isamuddin)だ。

2004年、ハワイ島に住むヘリコプターパイロット、ジョージ・マイケル(旧姓、Ramzi Binalshibh)は深夜、黒ずくめの男4人によって拉致された。
行き先はコソボの米軍基地、ボンドスティール(Bondsteel)内にあるCIAがテロリストを収監する収容所、キューバのグアンタナモ秘密収容所の存在をアムネスティが嗅ぎつけたため、CIAは東欧に収容所を変えた。
拉致される3日前、ジョージは77年に頼まれた奇妙な仕事のことを兄に手紙で伝えた。もちろん、複数の友達を通して、兄の名はイサムディン、アルカイナのリーダだ。

その仕事の件は契約どおり誰にも伝える気はさらさらなかったが、貿易センター以降のアラブ人、イスラムに対する当局の仕打ちに怒りが増幅していた。30年も前にサウジアラビアから移住してきて米市民権を得て、名前も英国風に変えた。
兄イサムとは全く正反対の行き方をしてきた。ロックミュージックを好み、イスラムであったがそれさえどうでもよくなっていた。だが、貿易センターテロ以降の偏見、差別は応えた。仕事はなくなり、妻、親しい友人さえ離れていった。
そして、いつも誰かに監視されているような気が、耐えられなかった。

12月10日夜半、ハワイ島プナの邸宅から3人の男と一人の女性を乗せてキラウエアまで飛んだこと、当時としては破格の5万ドルの報酬、勿論、口止め料込み、それとこの10年余りをかけて知りえた情報をすべて手紙に書いた。

ヘリコプター内で指図していたのが現NY5大マフィア、ガンビーノ・ファミリー・ボスのゴメス・ゴンザレス、キラウエアの火口に突き落とされた女性は元アンブレラ銀行頭取、ビト・カンポスの娘のようだ、と。




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7:わいぎぎ亀は亀・ ふんこ・うんこ・ながた

7:ふんこ、うんこ、ながた

ウイルス:はい。お名前がありますでしょう。帰りのフライトナンバー書いてます。間違いあると行方不明なります。確認してくださいま、、ませ、、ませ?ましょう。お名前はナガーータ。ミスター テキ――ヤナガタ、ミセスーーフンコナガタ。お間違いがおありでございますでございませんでしょう?
   ながた夫妻、怪訝そうに顔を見合わせている。
ながた:ながた、、?あ、、俺のことだな。は、は、は、パスポート名前変えたんだったな、、寝不足で自分の名前忘れるとこだった。(大声で笑う)いきなりなじみのない名前言われてもな、、悪いな、もう一回頼むわ。
ウイルス:ミスタ−、テキーヤナガータ。ミセスーフンコーナガータ。
ながた:お前の名前おかしくなかったか?
じゅんこ:ええ、、わたしではなかったみたい。
ウイルス:大奥様のお名前でございでうでございましょうか?え、、、ゥフンコ ナガタ様でございますでございませんしょう?
ながた:何!うんこながた!うんこ!どういうことだ!うんことは!
ウイルス:“ウンコ“?、、オー!ウンコ?ターベン?

ウイルス、ゆかりと鈴木を見る。2人、目をそらす)

ターベンのことでこざいましょうか?英語でShit(くそ)?
ながた:いい加減にしろ。なにがターベンだ!大便だろうが!ドイツ語みたいにごまかそうとしゃがって。うんこながた、と言ったな!俺の女房に“うんこ”だと!
(シャツの右腕を捲り上げる。刺青が現れる)
ウイルス:ウンコ、、いえ!!ターベン、ウンコ、ノーグッド、名前に付けてはいけませんでございませんでいけませんでしょう?ミセス ナガタフンコ様。ウンコじゃなくて、フンコ、ミセスーフンコナガタ様でございます、で、、ましょう?
ながた:何?“ふん”だと!いい加減にしろ。“うんこ”も“ふんこ”も同じじゃねぇか! 

見かねた鈴木、立ち上がり、ウイルスの耳元で英語で名前を伝える。
鈴木:<ウイルス、ハ ネームイズージュンコ、ミセス ジュンコナガタさーま>
ウイルス:おーー、ジュンコ!ノーフンコ。おーーーーわかりましたでしょう。
ながた、鈴木を見る。
ながた:はろーさつまあげ日本人!?
鈴木:日系6世。パパのおじぃーちゃんが日本人。でーーも日本語あまり話せません。
ながた:日本語分かるのはいないのか! 
鈴木:こっちにながーいのでたいぶん日本語おかしくなっていますが、いちおう、かにーーじょが責任者で話せます。ここで一番うまいです。
(ゆかりを見る)
ゆかり、あわてて立ち上がる。
ながた:よ、ねーちゃん、じゅんこが何でフンコになったのか説明してもらおうか。
ゆかり:はい、ながたさま、申し訳ございません。その、、なぜフンコさんになったのか、そのわけがわからないわけでありますわけです。そのわけを説明しろとおっしゃられてもそのわけが分からない以上わけを説明できるわけがありませんわけであります。
ながた:ねーちゃん、何こねてんの。わけ、わけ、わけ!なんでそんなにわけが多いわけ?俺の頭にけちを付けてるわけ!いい加減にしろ!たわけ!
ウイルス:ノー、、ノー!わたしのパパ、メキシコ人。カスティジャノ、J、J、、えージャパン「JAPAN」ハポンなるのでございますでしょう。
ながた:ちょい待て、なんだ、カステーーラってのは?
ウイルス:カスティジャノ、南米で使われているスペイン語を南米ではそう呼ぶでしょう?ジーザスクライスト、キリスト様のジーザス?カスティジャノでヘスス言います。にほんご、の、、じゃじゅっじゅじゅじゅうじゅうじゅうは、、は、は、、ひふぶげご??になります。でしょう?
鈴木:ながーたさま、ウイルスが言ってるのはこういうことかと。アルファベットのJはスペイン語ではハヒフヘホと読みますので、ジュンコさんのjunkoはフンコさんになるのでーす。
ながた:(しばらく鈴木を見る)あんた日本語うまいじゃん。
鈴木:い、、え、、自分でーーもこーーーんなにすーらすーらしゃべれてーーびっくりです。
ながた:好かんな、、じゅんこ、お前、外大出てるんだな。こいつの言ってること正しいか?
じゅんこ:(落ち着かなげに)、あ、、、あ当たり前の話よ。最初から知ってたわよ。
ながた:なら早く言え!
ウイルス:(少しあわて気味)申し訳ございませ、、でしょう。名前は?納豆されたでございすでしょう?
ながた:納豆、、、納得かよ、、嫌い、、もういい、、、疲れた。ハワイは疲れるな。
ウイルス:どこまで終わりますでしょうか?、帰りのフライトナンバー間違いありませんでしょう。何かプロブレムありましたらここに電話くださいますでございましょう。では、Xホテルにチェックインに行きますでございます。
じゅんこ:今日の衣装合わせ?
ゆかり、あわてた様子で奥から出てくる。

ゆかり:今日の衣装合わせのお時間は3時になっています。2時40分に車がお迎えに参りますわけでお部屋でお待ちくださいませ。これは日本からのメッセージでございます。どうぞ。(ながたにメッセージを渡す)お疲れでしょうから、では、、ウイルス、ホテルにお連れして。

ながた、メッセージに目をやりながら。ゆかりにそれとなく頷く。
ゆかり、鈴木、深々と頭を下げて見送る。


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49:With a little help. 真実、、fake、?

with a little help from Stranger


49:真実、、fake、?

77年、12月10日夜半、ハワイ島プナにある邸宅から一台のヘリコプターが飛び立った。行き先はキラウエア、マウナロア南に位置する火山だ。
座席に1996年、NY五大マフィア、ガンビーノ・ファミリー・ボスの座を射止めた若いゴメス・ゴンザレスと部下二人、そして首から上を黒の布袋で覆われたアントニア、鉄二の母親だ。
キラウェアの山頂に達すると、ゴメスは躊躇なく彼女を溶岩目掛けて投げ落とすように指示した。
カンポスの内幕暴露を恐れたP2、バチカン、マフィア、米の共同作業だった。アントニアの母親、エリザベスを大阪で自動車事故に見せかけて殺しただけでは不十分だと彼等は考えていたのだ。
汚い仕事はガンビーノ・ファミリーが請け負っていた。

ペレの神は人身御供に喜んだのだろうか、、だからゴメスは彼女の災いを受けることなく、ガンビーノ・ファミリーボスに上り詰めたのだろうか。
彼は二日前キラウエアを下見に訪れた際、小さな3個の石をポケットに忍ばせた。その内の1個をリバプール、ランコム鉄橋でビト・カンポスを吊るした時、彼のポケットにレンガと一緒に入れておいた。ゴメスも人間だったようだ、、せめて娘アントニアと石だけでも、と考えていたのだから。
自分の体の一部である石(溶岩)を持ち去った者にはペレの神は復讐するはずなのに、、彼には、、?


76年1月、鉄二の父、山岡哲司は偶々、通りかかった車の後部座席ガラス越しにアントニアを見た。
反対車線の道路で女性が倒れていた。傍らに若い女性が両手を震わせ泣き叫んでいた。いきなり自分が乗っている車に飛び掛ってきた、、ガラスを叩いた、、車は動き出していたのに、、見過ごす事が出来なかった。人目ぼれだ。
75年7月26日から3年余り続いた三代目山口組と二代目松田組の大阪戦争の真っ只中に哲司は山口組若頭補佐、菅谷政雄の指示で動いていた。


ビト・カンポスはバチカンの思惑を知ってエリザベスとアントニアを遠い東アジアに逃がした。当初、オーストラリア、メルボルンに隠れ住んでいたが半年後、大阪に移した。
背後にフリーメイソン組織P2(Propaganda Due)が動いているのを感知したからだ。

P2の母体は1805年に設立されたGrand Orient of Italyで、戦中ムッソリーニに弾圧されたが戦争終結とともに活動していた。影の政府とも呼ばれ、メンバーは、議員になる前の現首相ベルルスコーニ、ジャナーリスト、軍司令官、そうそうたるメンバー、総勢1000人近い組織だ。

彼等は南米、中米でも活動した。
有名なロイド・ウェーバーのミュージカル・エヴィータ“EVITA”のモデル、イザベル・ペロン政権樹立、その後の1976年から83年、アルゼンチン、ヴィデラ軍事政権樹立に関わった。

73年から76年にかけてアルゼンチン首相だったイザベルは2007年、1月12日、アルゼンチン市民活動家、ガジェゴ(Hector Aldo Fagetti Gallego)行方不明事件に関わった罪でマドリッドで有罪の判決を受けた。以来、自宅監禁の身だ。
彼女の首相在任中の行方不明者、約600人、殺害された人、500、その後のヴィデラ軍事政権による約3万人にも及ぶ市民行方不明事件の下地となる。

1978年、パウルス六世逝去後、法王になったヨハネパウロ一世(Albino Lucianiアルビノ・ルチアーニ)は清廉潔白な人柄だったが故にバチカン銀行の清浄化を推し進めようとした。
しかし、在位僅か33日で心臓麻痺で死去した。
法王はバチカン銀行総裁マシカスを解任するつもりでいた。謎の死だった、自然死を装った、、一部では暗殺されたとも。
跡を継いだパウロ二世はバチカンマネーをポーランドのソリダリティにつぎ込んだ、勿論,米政府もバチカン銀行を通して。

詰まるところ、バチカンがビト・カンポスのアンブレラ銀行投資で失った金の一部はニカラグアのソモサ崩壊後のコントラやポーランド、ワレサ率いるソリダリティに流れた。
裏で米政府、CIAが動き、そして、初のポーランド人法王、ヨハネ パウロ二世が誕生した。




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6:わいぎぎ亀は亀・亀は亀・カメハメア

6:亀は亀・カメハメア・ツアー


ながた:はい、いただきます。あんた、俺の英語ほどじゃないが日本語うまいでしょうよ。
ウイルス:こちらこそどういたしまして皆様もよくおっしゃっていらっしゃいますでしょう。
じゅんこ:滞在の万引き、って、、、。(戸惑った表情)
ながた:おもしろいねこの会社は。あんた、名前、ウイルスって言うの?本名?
ウイルス:はい、本当のお名前は、ウイルス、イザベル、タマサブロウ、デルガド、ゴンザレズ、まだずつとありますがお聞きになりますでしょうか?
ながた:それぐらいでいい。ウイルスにたまさぶろう?変わってるね。何じん?
ウイルス:おかーさん、にっけいのメヒカノ?、、、ウン、、、、日本語ではメキシコ人、お父さんメキシコ人。
ながた:何それ?(外国人風に話す)メキシコー人も日経―新聞読んでいる?
ウイルス:それちがいますでしょう?ノット、ペーパー?ノーシンブン。おかさんのおかあさん日本人。
ながた:は、、、(笑う)日系!日系人ってことね。あいしーあいしー、君こいしいー。面白いね、この会社。あんたみたいに社員も色んな国から集まってるの?
ウイルス:インターナショナル。アフリカ、ヨーロパ、韓国、台湾、中国、ベトナム、ネパール、フィリピン、日本、宇宙、よりどりみどりにあかきいろくろしろちゃだいだいぎんきんめたる。
ながた:よりどり緑に赤、黄色、黒、白、茶、橙、金、銀、すごいね。宇宙人はメタル?
ウイルス:そうでございましょう。
ながた:あっちの2人が?宇宙人?

ウイルスーの言葉をかき消すように、3人同時に言う。
ゆかり:韓国!
鈴木:日系6世! 
ウイルス:日本人。
  
ウイルス、びっくりして2人を見る。

ながた:(3人を交互に見る)へ、、驚いた。一斉に言うんだな。韓国に日系ね。日系6世って言った?
鈴木:(外国人風に)はーい、先祖、西郷輝彦さんの時代に来ました。日本語むじかーし。
ながた:西郷輝彦?誰それ?
鈴木:おーゴメンナサーイ。西郷隆盛君。
ながた:薩摩あげか!そうかすごいね、で、この会社の名前が一番不思議なんだ。正式の会社名がカメハカメカメハメアツアー?何なの?まったくわかんねぇ。亀を噛んで食べ放題のツアー会社?
じゅんこ:(少し怒った口調で)あなた、何を言ってるの。
ながた:何がよ?お前も不思議に思わないか?カメハカメカメ、なんてどうやって亀を食べんだよ?逆さにしてあぶんのかよ?
ウイルス:カメたべほうだい?カメ食べる?ノーノーここの動物園たくさんいます。カメ食べてはいけないでしょう?
ながた:じゃ何だ、あ、、わかった!ワカメのことか、ワカメを噛んで歯を強くするツアーか。歯医者のツアーってか?かめ、はかめ、かめかめかめ、つあー、ってか!(大声で笑う)
ウイルス:それ、ちがいますでしょう?
ながた:だから何なのよ、コンピュウターウイルス? 
ウイルス:コンピュターウイルス?ウイルスです。カメハメハ王様知りません?ここの王様でしょう?
発音が似ているでしよう。
じゅんこ:あなた、カメハメハ大王のことよ。ここの昔の王様。
ながた:そうか。そういえばカメハメハって聞いたことあるな。じゃ、何だ、かめはかめかめはめあつあー?あれ、カメの王様は入ってたか?

ゆかり、心配そうに見る。
ウイルス:カメの王様?カメに王様いますますか?
ながた:カメハメハ王だろう?
ウイルス:カメハカメカメハメアツアーです。カメハカメは日本の親亀。そしてここハワイの会社カメハメア。小亀です。クリアしましたですますか?
ながた:ああ、そういうこと、、親亀が日本の会社、小亀がここの会社、、、、孫亀はどこにいるの? 
ウイルス:孫亀、、、何それますか?孫亀?
(ゆかりと鈴木を見る。鈴木、手で、いない、とジェスチャー)
いらっしゃらないようです。では、いいでございますか、はい、一緒にカメハカメカメハメアツアーと言っていただきましょう。いいですね。
ながた:何で言うのかわかんねぇけどいいよ。
ウイルス:(音頭をとる)はい、どうぞ。
ウイルス、ながた 同時に カメハカメ・カメハメアツアー!
ウイルス、ながた、なぜか拍手をする。
ながた: 亀は亀。真実だ。魚じゃないし。、、、、、わかったようなわからねぇ名前だ。なんで?かめはかめなんだ?もうすこしましな名があるだろうに。
じゅんこ:あなた、もういいじゃない。そんなこと、わたし、疲れてるの。
ウイルス:では、いいでしょう?その滞在の万引きの一番最後のとこを眺めてくださいましょう。
じゅんこ:(くすっつと笑う)おもしろいわね、万引を眺めるの?




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48:With a little help. バチカン陰謀

with a little help from Stranger

48:バチカン陰謀


1982年10月18日、リバプール、ランコム鉄橋で男がぶら下がって死んでいた。ポケットに約7キロのレンガとモルタル、それに$15000の各国通貨、両手は後ろに縛られていたにもかかわらず当局は自殺として処理した。男の名はビト・カンポス、鉄二の祖父である。

ユダヤ人の財産、ナチの没収を逃れようと頼ってきた金持ち連中、ムッソリーニがバチカンに与えた税免除が莫大な利益を生み、1950年半ばまでに約10億ドルがバチカンに流れた。
1942年に設立されたバチカン銀行(ローマ教皇庁)は、それらの莫大な資金をモーガン、クレディスイス、チェスマンハッタン、コンチネンタルーイリノイ銀行等を通して、鉄鋼、農業関連事業、保険、不動産、及びGM、ガルフ石油、TWA、IBM、その他多くの大企業に投資をして莫大な利益を得た。
後に赤の旅団に暗殺されたアルドモロ等、歴代イタリア首相達は何度もバチカンに課税をしようと試みたが、その度にイタリア国内企業に投資していた資金を引き上げると脅した。経済混乱を恐れ政府は何も出来なかった。それほど莫大な金が出回っていた。
膨らむ一方の金の処理にナチ戦犯を南米に逃がす仕事を任せていた鉄二の祖父、ビト・カンポスを利用した。

戦後ミラノに移った彼をバチカン銀行直轄のアンブレラ銀行の頭取に据え、投資先の隠蔽工作に利用した。彼は海外に何社ものダミー会社を作り、リヒテンシュタイン投資会社FASCOAGを通して積極的に海外に投資した。勿論、非合法なものだったのでイタリア政府に悟られないように極秘に行われた。
米、シチリア・マフィアとも関係があったビト・カンポスは、彼らのマネーの洗浄もした。特にガンビーノ・インツェリッロファミリーとは深い付き合いがあった。

1963年(〜1978)モンチアン大司教がパウルス6世になり、1971年、アメリカ大司教ポール・マシカスがバチカン銀行総裁に着任してバチカンマネーはヨーロッパ全土、ラテンアメリカ、北米、カリビアンに広がっていった。軍事産業、果ては避妊ピル製薬会社なども投資先になるほどに。
しかし、それも1974年頃から狂い始めた。
米の子会社フランクリンナショナル銀行の為替投機による損失に始まり、続いて株式市場の大暴落、海外のダミー会社を通して投資していた金が回収できなくなった。約4億ドルが消え、バチカンは多大な損失を蒙った。

アンブレラ銀行の海外不法投資が明るみになるやバチカンは迅速に動いた。
ビト・カンポスにすべての責任を負わせようとした。イタリア政府機関の聴取にバチカン銀行総裁マシカスはカンポスとの関係を拒否し、バチカン銀行は一銭の金も投資していないし失っていない、さらにカンポスとの面識さえないと。





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47:With a little help . good timing

with a little help from Stranger


47:good timing

徹か、、お袋さんのはずは、視線があった、、大福使って腹話術かよ。花子さんは納得したような顔、、何に、、エリザベスの子の、だと、、分からん、どうなってる。

電話が、、場違い。最愛の人と最後の別れをしている時に、どこからともなくノー天気なサルサが聞えて、、もしかしてマイケル、、違った。

徹が受話器を取った。
花子さんにささやき声のことを話そうとした。
徹の声が、急に落ちた。サルサではなかった、、レクイエム、

誰かが亡くなった、、父親、、レストランで撃たれた、、相手の名はキャシー、、、ボスの娘も確か。
徹が優しく慰めている、僕の父さんも亡くなったと。
しばらくして徹が花子さんを見た。餓鬼を慰めるにはそれ相応の人生経験が必要だ。

「泣き虫キャシー、、何言っても泣いてばっかり」
「お父さんが亡くなったのだろう、なら当然だ。お前は泣かなかったのか」
「、、、、、」
「レストラン、リトルイタリー?名前はアロイ?」
「、、今日の昼だって」
「俺のボスだ。あの子は友達か」
「バンドのメンバー、パーカッションやってる」
「、、、キャシーが例の太鼓を?」
「どうして知ってるのさ」
「マイケルに貸したのはキャシーのか?」
「そうだよ」
「ボナンノ事務所にもドゴン族の太鼓がある。俺がボスの家から持ってきたものだ、数週間前にな」
「、、、、、、」
「マイケルに貸したのはどこで手に入れた?」
「花子さんがアフリカでお土産にもらったらしいよ、マイケルがあげたらしい。それが僕に来て、キャシーに」
「マイケルはその太鼓に執着してるようだな」
「そんなこと知らないよ。何かが入ってんじゃないの」
「何だ?」
「知らない。僕に聞かないでよ」
「GOとの電話でFBIのこと言ってたな」
「あっちの人は誰でも調べてるんじゃないの」
「、、本題だ。さっきの声はお前か?」
「大福でしょう」
「ふざけやがって、俺の母親は誰だ?エリザベスの子か?」
「そうさ」
「他には」
「何さ、他って」
「エリザベス、彼女の事を知りたい、なんでもいい」
「知らないよ」
「どうやって知った」
「答えようがないよ」
「お前、マイケルに聞きたいんでしょう、と言ったな。何を聞きたいと?」
「お母さんのことでしょう」
「奴は知ってるのか?」
「知らないよ、僕に聞いても。マイケルに聞きなよ」
「ちぇっ!分からんな」

花子さんが受話器を手に戻ってきた。

「あなた、、キャシーの父親と関係は?」
「ボスです。ここに来て以来、学校、すべて面倒を見てくれました」
「ファミリー間の抗争なの」
「ええ、、ジョセフ・メンゲレという名に心当たりは?」
「、、ナチスドイツの医者、、」
「ピコ、、GOの恋人ですが、彼女の養父の名です。ボスが殺られた同じ時間にセントラルパークで刺されました。彼とボスはある事を計画していました」
「そう、、だからGOは、、複雑ね」
「殺すか殺されるか、単純なのに尾ひれを付けないと満足できない稼業で」
「尾ひれ?金魚の糞みたいなもの?大人の得意なとこだね」
「そうだ、徹、明日死なない程度に打ち込めるものがあれば平和な世になるんだろうがな」
「鉄二はないの?」
「マフィアなんかやってねぇよ」
「あなたはなぜマイケルに会いたいの」
「お袋のことを言い出されてそそのかされました」
「そもそもどういう関係?」
「いきなり携帯に連絡が、会いたいと、すっぽかされましたが。お袋を出しに何か企んでいたんでしょう。奴が本当に情報を持っているのか分かりません。俺が探し出せなかったものを知り得たとは」

電話が鳴った、、奴なら、ばっちりのタイミングで決まるんだが。




dorock osamu

Author:dorock osamu
物語,音楽をとおして何かを共有できないか、心に入り込めないか探っている者です。
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